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レビュー:孤独なホラー演出が秀逸なSFアクション、DEAD SPACE

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タイトル:DEAD SPACE
ディベロッパー:Electronic Arts
プレイ時Version:1.0.1
ジャンル:ホラーSFアクション
価格:800円

PS3やXBOXなどで発売されたホラーSFの外伝的作品。
昔のバイオハザードシリーズのような怖さがあり、その系統が好きなら確実におすすめの一作だ。
本家は日本発売ができないほどのグロさや残虐表現が売りだったが、iOS版はややマイルド。

徹底的な雰囲気重視
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このゲームの長所は徹底した雰囲気作り。
iPhone3GS/iPod 3G以降のみ対応の高品質なグラフィックスは現段階ではトップクラス。
その上で一見してステータスの表示を廃した画面構成で小さい画面を精一杯使ってゲームをさせてくれる。
これが意外に重要で、ゲームへの没入感は高い。

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グラフィックに負けず劣らず音作りもすごい。
ゲーム開始時に「ヘッドホンをすると最高の環境でプレイできます」と表示されるが、確かにヘッドホンをしてみると…音がリアルで怖すぎる。
ここまで来ると「ちょっとこわごわやるのが好き」という方でも逃げ出すのではないかというほど。

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演出面でも優秀で、アイテムを買うときでさえ自動販売機(自販機に入って改造されるかのような演出もちょっと怖い)という孤独感の徹底。
音の出るタイミングや「遠くから視線が合った瞬間にこちらへ動いてくる」クリーチャーなど、非常に造りこまれている。
宇宙ステーションで、孤独で心細い探索をしている雰囲気が「これでもか!」と出ている。
全体を通してみて、ホラー系ゲームが好きなら絶対に見逃せない作り込みと言える。


優れた作り
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EAと言うと、2010年末のBATTLEFIELD: BAD COMPANY 2の操作性が非常に悪かったことが思い出されるが、本作は大丈夫。
画面を大きく使うため、キャラクターの周囲をバーチャルパッドのように触れて移動、背中のゲージが体力値、武器をタップして弾丸補給など操作は少し特殊だが、慣れれば操作しやすいしすぐ慣れる。
全体マップはないものの、常に目的地までナビしてくれるシステムもあってつくりも親切。
システム的には問題になるところはほぼない(強いて言えばアイテムが画面にあるとき攻撃に失敗することがあることか)。

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それ以外では、難易度設定も優秀。
まず、EASYが非常に簡単でカジュアルゲーマーでもホラーの雰囲気だけを楽しめるように出来ている。
それでいて、NORMALからはゲーマー向け難易度。
ボス敵も倒し方があり、多少の試行錯誤が必要になる。
が、ゲーマーならこちらがおすすめ。
敵にやられる恐怖がないホラーゲームはなんとも味気ないし、十分楽しめるバランスになっているはず。
ハードもきっちりコアゲーマー向けになっている。
どんな層でもホラー好きなら楽しめるだろう。

昔のバイオハザードシリーズ好きなら必携
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操作性はいいし、残虐表現と言ってもバイオハザードシリーズ程度。
上のスクリーンショットが大丈夫なら問題ないはず。
むしろ、孤独な宇宙ステーションという設定が怖すぎる方が人によってはネックになるほど雰囲気がある。

バイオハザード1〜3のような驚く怖さが正当進化で存在しており、その手のゲームが好きなら必携の一作。
英語が全くわからないと困る箇所がある(特にチャプター1で画面が赤くなったらゴールまで逃げないといけない箇所)が、多少心得のあるゲーマーなら残りは試行錯誤すれば大丈夫。
ホラー好きは是非プレイしてほしい。
難易度はそこそこあるので、雰囲気だけ楽しみたい方はEASYで。


トシの評価(5段階)
とにかく雰囲気が出ていて怖い。
ヘッドホンでなくとも怖いのだから、相当なもの。
発売日にチャプター1で詰まったり、いろいろ迷ったので英語がわからない方には勧めないと書いたが、それで見過ごすには惜しいホラーゲーム。
一応、当サイトの「Dead Space 攻略」で攻略しているのでそちらを参考にどうぞ。

総合:4.0(すごい面白い)
+音の作り込み
+滑らかに動き美しいグラフィック
+演出から画像まで雰囲気が秀逸
+操作性が良い
−日本語ではない

Dead SpaceのDLはこちら(itunes)