タイトル:Lux touch/ Lux Delux2
ディベロッパー:Sillysoft Games
プレイ時Version:2.1
ジャンル:戦略シミュレーション
価格:無料/600円/無料
Lux DLX 2の詳細はこちら(itunes)
Lux Touchの詳細はこちら(itunes)
Lux USAの詳細はこちら(itunes)
Lux touch/Lux Dlx 2はRISKと呼ばれる古典戦略ゲームのアプリ。
シンプルな中に戦略SLGの面白さを濃縮した名作をきっちりタッチパネル操作に最適化した好移植。
touchは無料のシンプル版、Dlxは拡張版だが、touchでも十分楽しむことができる。
なお、Lux USAはUSAのマップだけに特化した有料版。
今回はtouchとDLX2についてのみレビューを行う。
ゲーム自体はシンプルなターン製の陣取りゲーム。
区切られた世界地図を領土にして、敵陣に兵士を送り込んで世界を統一すれば勝利となる。
戦争はさいころを振って(本家のRISKではサイコロを振るが、Luxは自動)ランダムに勝ち負けがきまるが、だいたいの場合において相手より多ければ大体勝つし、少なければ負ける。
それぞれの○の中に書いてある数字が兵力。
基本的には以下の3フェーズを敵とプレイヤーでひたすら繰り返すだけ。
1.補充フェイズ
自分の番の最初に補充したい自軍の領土をタッチして兵士の割り振りを行う。
補充される兵士の数は領土の大きさ次第。
戦争フェイズで手に入るカードを3枚以上持っている場合、カードボタンをクリックすることで兵士を多く補充可能。
後からカードを使用した場合、より多くの兵士が補充されるため、後半になると後出しじゃんけん的にタイミングを計る必要がある。なお、5枚以上カードが有る場合は自動的に使用することとなる。
2.戦争フェイズ
自分の兵士をタッチした後、隣接する攻め込みたい相手をタッチ。
タッチし続ける限り戦いが続くが、お互いの兵士がランダムに減るので注意。
戦争フェイズに1度でも新たな領地を手に入れると、次の補充フェイズ時に1枚カードが貰える。
3.移動フェイズ
画面右にあるボタンを押して隣接する自軍の領土に兵士を移動させるフェイズ。
移動フェイズに入ると戦争はできなくなるので注意!
ルールが単純で戦争自体も「相手より兵士が多ければほぼ勝てる」(実際は多少攻める側が有利)ため、1回の戦争や自分のターン内の流れを読み切るのは簡単。
しかし、CPUにとってもプレイヤーにとっても自分以外は全て敵というシステム、北アメリカやアジアなど特定の土地をグループで占領していると補充される兵士数が大幅増加する要素が戦局を読み切るのを難しくしている。
1回限りの戦争に勝ったところで敵のカードを使った逆襲、他の勢力が攻めてくる可能性を考慮して詰め将棋のように無理のない陣取りを行っておく必要があるし、何ターンも後に自分が土地グループを占領しているように戦線を誘導するなど考えることが非常に楽しい。
1ゲームも10分から30分で終了し、シンプルながら戦略マニアもライトなSLG好きも気軽に楽しめる内容に仕上がっている。
DLXとtouchの大きな差は設定できる開始オプションとステージ数。
1台のiPhone/iPod touchを使用したマルチプレイ、より強力なAI、80以上のマップ(なんと、日本や戦国時代の日本まで)が待ち受けており、Dlxは面白さをそのままに舞台をより拡張している。
とはいえ、面白さの基本はtouchにほぼ詰まっているのでtouchを十分楽しんでからDlxを試すのがいいだろう。
トシの評価(5段階)
touchの方はRISKゲームの基本と言われる世界地図マップのみを収録しているが、古典のマップなのでそれだけで数時間ずっと遊べるぐらい面白い。
DLXは純粋にtouchの上位バージョンとなっているものの、価格面から評価は下げた(それぐらい基本が良くできており、基本が遊べるtouchだけで面白い)。
現在、Lux USAとtouchが無料になっているが、試すなら断然touch。
総合4/3(素晴らしい/面白い)
+RISKゲームの移植として良くできている。
+強いだけでなく性格も持ち合わせたAI
+(DLX)戦略が大きく変わる多彩なマップ
+(DLX)強力なAI
+(touch)恐ろしいコストパフォーマンス