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百鬼夜行の妖怪と戦う剣劇アクション『World of Demons - 百鬼魔道』インプレッション。プラチナゲームズお得意の避けて殴るアクション+多彩すぎる妖怪コンボで楽しめる力作

World of Demons - 百鬼魔道 (App Store Apple Arcade)
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『ベヨネッタ』や『ニーアオートマタ』などを開発したプラチナゲームから、百鬼夜行をモチーフとした和風剣劇アクションゲーム『World of Demons - 百鬼魔道』が Apple Arcade 向けにリリースされた。
本作はもともと DeNA がパブリッシュし、プラチナゲームズが開発する基本無料ゲームとして2018年に発表されたものだが……まさか、Apple Arcade 専用作品としてリリースされるとは思いもよらなかった。
今回は週末に遊ぶゲームを探している方のため、3時間ほどプレイしてのインプレッションをお届けする。
果たして、これはファンの期待に応えるものなのだろうか?

答えとしてはおそらく YES。
基本無料ゲームが元になっているので不安を抱く方もいるだろうが、その点は心配ご無用。
印象的なグラフィックや個性豊かな妖怪キャラクターは受け継がれているが、バトルシステムはプラチナゲームズのお得意のスタイルに作り直され、ガチャが消えて倒した妖怪を仲間にするようになり、完全に落としきりゲームに変化していたからだ。

『World of Demons - 百鬼魔道』は、鬼の血を引くサムライ・鬼丸を操作し、酒呑童子を討つために短いステージを戦いながら探索・攻略していくアクションゲームとなっている。
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ゲームとしての内容に入る前に、まず目に付くのはやはりグラフィックだろう。
プラチナゲームズがカプコンを ルーツとするスタッフによって立ち上げられたこともあり、その墨絵風のグラフィックは『大神』を想像させずにはいられない。
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何より妖怪を題材としたテーマとビジュアルは見事にマッチしている。
このイラストが……。
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ゲーム内でこのように表現され、違和感なく動く。
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百鬼夜行をモチーフで大量の妖怪が登場するとされており、物量も十分。
サウンドに関してもこれまた『大神』のコンポーザーである山口裕史さんが関わっており、雰囲気や演出に通じるものを感じる。
要はグラフィック、音楽ともに雰囲気バッチリということだ。
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プレイに目を向けると、プラチナゲームズのお家芸ともいえる敵の攻撃を避けて強力なコンボ攻撃を当てる安定のバトルアクションゲームになっている。
基本無料版は移動操作のみで攻撃がオートで行われる別システムだったので、これはもはや作り替えと言ってもいい。
攻撃ボタン連打で通常コンボ、ゲームが進めば長押しの併用で強攻撃を交えたコンボに派生する。
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敵の攻撃をギリギリで避ければジャスト回避が発生し、完全無敵で敵に攻撃を叩き込めるお馴染みのアレ。
もともと、基本無料版はオート攻撃ゲームになっていたが、Apple Arcade はプラチナゲームズお得意の作法へと完全に作り替えられている。
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さらに、本作では倒した妖怪をお供として連れ歩き、そのスキルを使える要素が変化を加えており、面白いポイントになっている。
先ほど書いたように百鬼夜行の多彩な妖怪が登場し、そのほぼすべてが仲間になる。
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陳腐な言い方かもしれないが、個性豊かな妖怪から好きなやつを選んで連れて行ってコンボを叩き込むプレイが楽しいのだ。
火車を突っ込ませてもいいし、唐傘の砲台で遠距離で滅多打ちしてもいい。
小豆洗いの回復で安定を考えてもいいし、河童の水柱で打ち上げて空中コンボを狙ってもいい。
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そして、それらの妖怪はそれぞれに特徴的なスキルを持っており、少なくとも中盤まで役割が被っているような妖怪は見当たらない。
これは自分の想像ではあるが、このボリュームは妖怪ガチャを作って商品を大量に用意しないといけない基本無料版の名残りでもあると思う。
ガチャ向けに大量に作ったキャラクターをオフラインの落としきりゲームに登場させると、「えっ、こんな多彩な妖怪が次々に出てくるの!?」というたまらない贅沢要素になっているように見える。
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プレイの中心となるのは15分程度で終わる短いステージを戦いながら探索していくストーリーステージで、この中には妖怪の能力を利用して隠しアイテムを探す探索要素も含まれている。
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▲意味深な風鈴の前で鎌鼬を呼んで揺らすと……宝が!

ステージ中で倒した敵が仲間になったり、新しい武器を見つけたり、素材を手に入れてクリア後に仲間や武器を強化したりするハンティングRPG的な要素も含んでいるが、ドロップ率は高く、基本無料ゲームのような周回は必要ない。
唯一、チャレンジステージを遊んでプレイヤーランクを上げないとストーリーステージを進められないことがあるのは気になったが、ボスだけ、特定属性だけなどシチュエーションを固定したチャレンジステージが用意されており、ランク上げは必要でも、同じステージを連続で遊ぶようなレベル上げは必要ないようだ。
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▲ちなみに、基本無料版は1バトル=1ステージで探索はなかったので、ステージ構成面でも落としきりアプリとして作り直されている。

ゲームコントローラーにも対応しており、大画面で遊べばまさにコンソール作品に近い内容。
いつものシステムが基本だから新鮮さには欠けるが、十分に楽しめるし、見た目も物量もある。
序盤の30分ほどを動画で撮っても見たので、動きを見たければこれを確認して欲しい。


プレイするためには月額600円(初月無料)の定額ゲームサービス Apple Arcade に加入する必要があるが、この1本で十分元が取れると感じた。
他にも気になっているゲームがあれば加入して、この週末は Apple Arcade で遊ぶのもいいと思う。

最期になるが、プラチナゲームズの名誉のために言っておくと、本作のもとになった『World of Demons』自体も面白くはあった。
だが、ちょっと課金するとなると「課金しなくても面白いからいいや」と思ってしまう仕組みでもあり、マネタイズに難を抱えている印象で、成功に関しては不安を感じるゲームでもあった。
そういったゲームが Apple Arcade という場所を得て蘇るのは本当にありがたい。

同じように先行配信版が振るわずに終わった『悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls』など、今後も幻のゲームが救済されていったら……などと想像すると、案外 Xbox Game Pass や PS Plus のようなサービスと差別化して生き延びていくのかもしれない。

アプリリンク:
World of Demons - 百鬼魔道 (App Store Apple Arcade)

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