『フォートナイト』がGoogleとAppleの規約に違反しストアから削除される。Epic GamesはAppleと真っ向から対峙する構え。
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- 2020年08月14日
AppleのApp Store、GoogleのGoogle Playからアプリが削除された理由は明白で、『フォートナイト』側の規約違反となる。
App StoreやGoogle Playでは、同じ品物を他のプラットフォームで安売りし、他のプラットフォームへ誘導することが禁止されている。彼らは、それぞれのプラットフォーム内の決済額の30%を収益として得ているので、他社の決済を利用されるとプラットフォームをタダ乗りを許してしまうからだ。
(※Appleは物販なら外部決済OK、Google Playはそれよりは緩いなど、規約に差はある)
『フォートナイト』は、これに明確に違反している。
Fortniteメガプライスダウンが今日からスタート! 一部支払い方法を使ってV-Bucksで最大20%の割引をご利用ください。これは短期的なセールではありません。当社の新価格です。
— フォートナイト (@FortniteJP) August 13, 2020
お住まいの国の通貨でのご利用可能性と仕組みについては、当社のブログを参照してください。https://t.co/wHDlT2VwYK
『フォートナイト』アプリ内から有料アイテム“V-Bucks”を買うとき、各プラットフォームからの決済と、Epic直接決済、2つの購入方式が示される。
Epic直接決済を選択するとプラットフォーム手数料がかからない分、“V-Bucks”が安くなる。
つまり、「Epicに直接支払えば$9.99のところ、$7.99になります。だからAppleとGoogleの決済をやめて、Epic決済を使おう」と、自社決済へ露骨に誘導していたのだ。
▲こういった誘導はその昔Amebaプラットフォーム誘導で見られたが、ここまで露骨なものはなかったと記憶している。
これを受けてAppleは2020年8月13日にApp Storeから、Googleは2020年8月14日にGoogle Playから、それぞれ『フォートナイト』を削除した。
ところが、話はそれで終わらなかった。
Epic Gamesは、即座にAppleを相手取った訴状を公開し、自らの正当性をアピールする動画を公開したのだ。
動画の内容は、Apple自身がPC市場を独占していたIBMに対抗し、マッキントッシュを発売したときに公開したCM“1984”のパロディだった。
通常、アプリストアから削除された後、すぐにこういった訴状や動画を用意することはできない。
つまり、Epic Games は規約違反で削除されることを織り込んで喧嘩を始めたわけだ。。
そして、「Epic Games は、成長しすぎたApple独占を打倒する正義である」とアピールしている。
実際、Epic Games の訴状の書き出しは、それをイメージしたものとなっている。
なぜ Epic Games は、Apple や Google に喧嘩を売り、自らの正当性をアピールしているのか。1984年、新進気鋭のApple社は、初の一般向け家庭用PCであるマッキントッシュを発売した。この製品は、ジョージ・オーウェルの『1984年』を彷彿とさせる息を呑むような広告とともに発表され、Apple社はIBM社によるPC市場独占を打ち破る革命家であり、有望な力を持っているものとして表現された。Apple社の創業者スティーブ・ジョブズ氏は、1984年の広告の最初の上映で「IBMはすべてを望んでいるように見える。Apple社は、金の亡者となったIBM社を止める唯一の希望であると認識されている」と説明している。
ビッグブルー(※IBMの過去の異名)はコンピュータ業界全体を支配したのだろうか?
情報化時代全体も支配したのだろうか?
ジョージ・オーウェルの1984は正しかったのか?
さて、2020年になってみると、AppleはかつてのIBMように、市場を支配し、競争を妨げ、技術革新を阻害しようとする巨大企業になってしまった。
Appleは往年の独占企業よりも大きく、より強力で、より定着しており、より悪質だ。
本事件は、
(i)スマートフォンやタブレットなどのモバイルコンピューティングデバイスのユーザーへのソフトウェアアプリケーションの配布、
(ii)iOSアプリ内で使用されるデジタルコンテンツに対する消費者の支払いの処理のための市場におけるAppleの一連の反競争的規制と独占的慣行の使用
に関するものである。
Apple社は、両市場を完全に独占するために不合理かつ違法な制限を課し、アプリ開発者が唯一のストアであるAppleのApp Storeを経由しない限り、同社のモバイル機器(iPhoneやiPadなど)の10億人を超えるユーザーにリーチできないようにしている。
それは、最近の Epic Games の主張を見ていれば納得がいく。
ゲームやアプリにおいては、プラットフォームの手数料が30%かかることが慣例となっているが、Epic Games はこれが過去の慣例であり、独占的プラットフォームが高額の手数料を維持することでソフトウェアの発展を妨げている、と主張しているのだ。
Epic Games は、30%という料率はサーバー機器・インフラ利用料金が高価だった頃から続いており、これらが安くなった現代においては不当な数値であるとしている。
実際、Epic Games はPCにおいては開発者への還元率が高い Epic Game Store が設立し、激しい競争を始めている。▲Epic Gamesによるストアの収益分配図。Steamよりも、開発に還元されることが宣伝されている。
つまり Epic Games は、自らを不当に搾取されているゲーム開発者を解放する者、として正当性を主張し続けているわけだ。
だが、オープンなPCプラットフォームはともかく、OSとストアが密接に結びついているスマホ市場では同じアプローチがとれなかった。
まず、Epic Games は Android 向けに独自にストアを開設し、『フォートナイト』を中心としたストアを作ったが、Google の牙城は崩せず、プラットフォーム手数料を支払って Google Play に参入することになる。

▲Android上ではGoogle Playではないサードパーティー製のアプリなどのインストールに警告が出るなど、競合に不利になる仕組みがある……というのがEpic Gamesの主張だ。
Apple の iOS 端末はもっと手に負えなかった。 iOS では独自ストアが展開できないからだ。
それが理由かどうかわからないが、最終的に App Store と Google Play に対して『フォートナイト』のアプリ版を配信される。
そうして、スマホにおいては是正の動きが収まったかと思った矢先に、今回の行動ですべてを白紙に戻して(AndroidはEpic Gamesなどからアプリをインストール可能)、Epic Games は訴訟を通じて正統性を主張することになったわけだ。
この勝負に勝ち目があるかどうかなのだが……私個人としては「Appleが譲歩することもありえる」と見ている。
黎明期を超えたスマートフォンはすでに生活に必須のインフラとなっており、その上で提供されるサービスを独占的に左右できる企業の存在は、サービスの発展を阻害し、我々の生活にマイナスの影響を与える可能性がある。
実際、欧州・米国では Apple の独占の害を調べる報道が多く聞かれる。
欧州委員会、アップルの「App Store」「Apple Pay」を独禁法違反疑いで調査開始 - ケータイ Watchアップル、グーグル、アマゾン、FacebookのCEOが米議会で証言へ--独禁法関連で - CNET Japan
また、ゲームだけを見ても規約によってさまざまな商売形態が阻まれている。
いずれにせよ、現在は見ていることしかできないだろう。
ただ、最後に1つだけ言っておきたいことがある。
30%が高いという主張には一定の理解ができるし、私自身は多少の不便や問題が発生してもそれは正しい点があると思って過去に Epic Games を応援してきた。
が、その正当性をアピールするためにわざと各プラットフォームの規約に違反し、現在遊んでいるプレイヤーに不便を強いる(Androidなら独自ストアからDLできるが、iOSではもはやDLする手段がない)のは自社の顧客……つまり、ゲームプレイヤーを軽んじる行為で、許せないと感じている。
たとえば、iPhoneで友達と『フォートナイト』を遊んでいる子供は、何かの手違いでアプリを消してしまったら明日からもう友達と同じゲームで遊べなくなる。
そういった、人質を取った革命行為は感心できない。
この一件で、私のなかの Epic Games 株はかなり下がった。
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コメント(32)
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コメント一覧 (32)
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- 2020年08月14日 22:44
- さてさて、先に人質を取ったのは果たしてどちらなのか・・・。
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- 2020年08月14日 22:44
- 前々からEPICを応援してるけど、このやり方はあまり好みではない
Appleと話し合いでケリをつけて欲しかった
その上でiOSから撤退を選ぶなら、仕方ないと思えただろうが
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- 2020年08月14日 22:48
- ここに来て急にepicが強気に出たのは昨今の米中対立の激化と無関係では無いんだろうな。
本格的にサブカルチャー面でも断絶が進んで新冷戦と呼ばれる時代になっていきそう。
トランプの任期が終わればアメリカの態度が軟化すると言ってる人もいるけど、民主党側も対中強硬派が主流派になってるから対立は終わらないと思うんだよね。
なんにせよゲーム好きにとって寒い時代になりそうですね。
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- 2020年08月14日 22:56
- 結局のところ自社の利益を拡大するためにはユーザーに不便を強いてもいいっていう考えだとわかって悲しくなった。記事内でも書かれてるけどフォートナイトは子どもにも人気で家帰ったらフォトナやろうぜって言ってる子たちもよく見る。そうした子どもたちがある日突然遊べなくなったらどれだけ悲しむだろうか。印象最悪だ。
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- 2020年08月14日 23:24
- EpicはPCのプラットフォームでもユーザーないがしろだからもうあそこはそういうものだと思って利用するしかないんじゃない?
最初から「あそこはユーザーのことなんか見てない」って思っておけば怒ることもないでしょ
まあ俺はそう思うようになってからSteamしか使わないようになってるけど
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- 2020年08月15日 00:17
- Epic GamesはFortniteがヒットしてPCで独自ストア展開し出したあたりから結構顰蹙買ってたイメージ
開発者への還元率を上げる代わりにWindows版の1年間の独占販売権を得る、そういった手法がユーザーはもちろん開発者からも賛否両論になっていた
半分近くの株を持っているテンセント、ひいては中国とアメリカの対立は果たしてどうなるのか
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- 2020年08月15日 00:19
- でも Epic games みたいなでかい所が開発者たちを代弁してくれることは良いことだよ
Appleの審査と手数料は本当に酷いからね
ユーザにとってもそれは他人事であってほしくはない
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- 2020年08月15日 00:36
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Epic Gamesの二番目に大きな株主(約40%)はTencentらしいから、まぁそういうことなんでしょうねぇ。
ところで、Tencent通してアプリ出すときの手数料も50パーセントぐらい持っていかれるとか言われてるので、そのことももっと知られてほしい。
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- 2020年08月15日 01:40
- アップルが譲歩するならそれが良い。
でもappstoreはAppleの核心的利益だろうから変わらない気がする。
iphoneが結局appstoreしかサポートしないなら、Epicのゲームのためだけに機種変する人はどれだけいるだろう?
少なくとも日本では短期的な影響はないのではないか。
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- 2020年08月15日 02:05
- まあ君はどこまで行っても消費者目線でしか語れないよな
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- 2020年08月15日 02:14
- 例に子供出してくるのはなんだかなぁ
圧倒的に可哀想なモノを提示されたら制作側が完全悪みたいな印象を受ける
勿論、充分に想定されうる事態なのはわかるけども
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- 2020年08月15日 03:08
- 電子書籍やPrimeVideoみたいな、外部ストアでコンテンツを購入して、購入したものを後からアプリ内にDLする、っていう手法がゲームで取れないのは何故なんでしょうか?
これらがアプリ内で直接コンテンツを購入できないのも、Apple等に30%取られないためでしたよね?
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- 2020年08月15日 04:13
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あなたの頭の中のこどもはそうなんでしょうね
仮に誰かが遊べなくなったら、友達まきこんで他のゲームに移住するだけですよ
例とはいえ、こどもを引き合いに出して批判するのはいただけないと思う
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- 2020年08月16日 12:08
- >>13
移住するだけって…それ例え他のゲームでどんな酷い対応があってもやめりゃいいだけで話終わるじゃん…平和な世界だな
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- 2020年08月15日 05:25
- 日本において、フォートナイトは若年層に人気であることが言われており、小学校などでも共通の遊びとして親しまれていて、そのうまさが評価されるものです。
コロコロでも漫画が連載されている。
課金したのに遊べなくなることなど、いろいろ問題がある。
けども、現代の日本ではこれが一番問題だろうな、と思って書いています。
実際に記事化する前に数人の子持ちの方に聞いてみましたが(聞いた方はSwitchで代替できるor元からスマホのみではないと語っていましたが)、iOS端末しか持っていないとしたら困っただろうとコメントしています。
なので、この記事に問題はないという考えです。
子供を盾にした極端な切り出しではないと考えています。
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- 2020年08月15日 06:57
- 移住するって考えはゲーマー目線すぎると思うんだけども
子供って意外と多数決よ
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- 2020年08月15日 08:18
- Appleの殿様商売はどうかと思う一方、Appleのアプリはがっちりした審査を経てるから安心感があるのもまた確か
そう言う審査、信頼代も含めて30%と言われると分からなくはない
が、iPhoneのアプリはAppleを通さないと出せない、というのは独占禁止法的にちょっと怪しくない?iPhoneはもう現実的にはイチ携帯電話という括りではなくなってるのでは?という気持ちもある
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- 2020年08月15日 08:40
- 御行儀の悪さは育ちの所為か
30%云々の話はAppleと配信契約を結んだ時点で飲んでるはずだろ
弱者(ユーザー)を盾に自分らの意見を押し通して契約を反故にしようとするのは某◯◯主義のやり方と一緒
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- 2020年08月15日 09:33
- 30%取り分の是非と契約履行義務を果たさないこととは
別問題として議論しないとダメよね
その辺ごっちゃにしてるのが多すぎる
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- 2020年08月15日 10:42
- コメント欄について。
アメリカvs中国の構図にしたがる陰謀論好きのミーハーで愚かな考えは恥ずかしいので公共の場に書き込むのは控えることをお勧めしたい。
Epicは昔からクリエイターファーストの理念の元、あらゆるプラットフォームと喧嘩を繰り返してる。
それが良いか悪いかは別にして。
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- 2020年08月15日 11:17
- >>20
まぁそれはそうだけど何故今のタイミングで宣戦布告したのか?ということを考えると無関係ではないでしょう
純粋にゲーム業界の動向だけを見てゲームを語れる時代では無いし、現実として米中の代理闘争の一部であるのは事実
それがゲーマーとして鬱陶しいというのは分かるが、これからはそれだけだと見誤るものが多くなると思う
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- 2020年08月15日 22:06
- >>20
陰謀論というより
epicの株の4割はテンセント(中国資本)だから
疑われるのは当然では
あまつさえtic talkを始めアメリカが中華アプリ排除に乗り出したこのタイミングだぞ
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- 2020年08月15日 12:19
- Apple「世界最大規模の商業施設を作りましたよー
審査はありますが審査をクリアすれば年間約1万円の賃料で自由に商売してもらって大丈夫です
ただもし何かを販売をするのであれば売り上げの30%を納めてくださいね
うちも慈善事業ではないので」
Epic「施設に来るお客さんが沢山いるおかげでうちも充分儲けさせてもらったわ
でも30%も売り上げから持ってくってケチくないか?
お店はそのまま使わせてもらって別口でこっそり通販したろ」
Apple「おいおいやめーや」
Epic「配信中止された!
Appleケチすぎや!みんなそう思うやろ!」
ユーザー「…」
こういうことじゃない?
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- 2020年08月15日 12:33
- 一方グラブルは専用ブラウザを出してモバコインでガチャを引かせた。
ガチャの通貨がiOS版がグラブルコイン、モバゲー版がモバコイン、DMM版がDMMポイントという風に違うのはセーフらしい。
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- 2020年08月15日 13:28
- 父親の影響で重度のIBMオタクだったティム青年はジョブズに賛同してアップル応援するようになったって経緯があるから、まあ今の巨大企業で利益至上主義のアップルは嫌いなんだろう。(ティム自身慈善事業や自然保護に熱心で、プロ経営者というよりオタクのゲーム開発者がそのままCEOになっちゃったっていうのも大きい)
日本ならDMMがあるけどアメリカだと独占プラットフォームに潰されてマジ選択肢ないから窮屈そうだな。ユーザーに不便を強いるというかアップルやGoogleが他の便利を潰してきたんだからしゃーない。
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- 2020年08月15日 14:03
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建前がどうなってるのかは知らんけど、Epicはクリエイターファーストではないよ。
本当にクリエイターファーストなら、クリエイターの意向を無視して勝手にセールなんかやったりしない。
そもそも自分とこのストアが十分に魅力的ならただそれを喧伝すればいいんであって、他所に喧嘩を売る必要はないでしょ。
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- 2020年08月16日 19:03
- >>25
セールに関してはエピックも説明していたものの、理解してなかっただけで、意向無視してるわけじゃないですね(実際メーカー側が不満言った時点でセール対象から外している)。
あとどれだけ魅力的なストアでも、iOSは他のストア作れないし、結局windows用ソフト以外の開発者はアップルに従うしかないわけです。
かといって交渉しようにもアップルは駄目の一点張り、違反だと説明もなく即ストアから削除でどうしようもない。
今回エピックが事前に準備してたのは計画的で悪みたいに云われているものの、普段その準備も許さないほど、警告も弁明も聞かず即削除するアップルの体制は異常。
そもそも今回はエピックはあえて分かりやすい形にしてBANされましたが、わざとでないメーカーは何故BANされたかも分からないことの方が多く、理由が分からないから争うことさえ出来ない。
結局誰かがやらなきゃいけないことをエピックがやっただけかと。
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- 2020年08月16日 19:47
- >警告も弁明も聞かず即削除するアップルの体制は異常
いやいや
契約を破った時点で普通にアウト、商売出来る土地を貸してる大家を世間巻き込んで悪者扱いしようとしてるんだから当然じゃない?
アップルに従うしかないって当たり前でしょ
アップルが長年かけて作ったプラットフォームなんだから
そこに間借りして商売してるんだから
iOSの市場の独占も何もApp Storeという場所をデベロッパーに提供する代わりにその売り上げの一部を徴収して利益を出す
それがアップルのビジネスモデルなの
それが悪だと思うなら最初からiOSというプラットフォームで出さなきゃ良いだけの話
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- 2020年08月16日 20:38
- そもそも、「30%払いたくないから、自分で規約破って自業自得」ではないんですね。
EPICの主張は、「iOSとAndroidは生活インフラだからWindowsのように解放しろ」で、そのPR行為として対峙姿勢を示すために規約を破ったので。
(やり方は気に食わないけど)
「規約破ったからアウト」というのは入り口でしかない。
アプリを追放された規約を破ったから当然。それで終わり。
では、その規約は現在正しいのか、正しくないとしたらどう変更されるべきなのか、正しい・正しくないのはなぜなのか、まで踏み込まずに非難・擁護しているのは表面的で、意味のない発言だと思います。
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- 2020年08月17日 12:49
- プラットフォーム手数料がソフトウェアの発展を妨げているというのは、事実あると思う。
けど、それはあくまで間接的なもので、根幹には
・基本無料、有料問わず、ユーザーが求めるもののレベルが上がったこと
・デバイスの成長に、クリエイターの成長が追い付いていないこと
これらによるコストの肥大化が原因。
(数年前はイラスト1枚と差分書いてそれにレベデザを当てればガチャが回ったけど、今はさらにLive2D作って声をつけてもユーザーは満足しない、みたいなこと。ガチャの排出物を例に出したけどそれだけではない。)
これに関して、ユーザーが「なんか低コストに見えるけど仕方ないね」と折れてくれることは絶対にないので、制作サイドかプラットフォーマーが我慢するしかないのだけれど、Appleが折れてくれたこともまたかつてない。
もしプラットフォーマーが我慢してくれるのなら、よりクオリティの高いものがユーザーに届けられることになると思うし、ユーザーとしては間接的にありがたい話にはなる。
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- 2020年08月17日 14:49
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「自分たちがやりたいこと」にばかり注目しすぎると「やっている人」が目に入りにくい・・・よくあることやと思います よくあっちゃいけない
自分たちを犠牲に(他の販売者や開発者のためにも)始めたつもりだったが、ユーザーたちも犠牲にしていたとは結構大きな問題点ですね
ただ一ユーザーの自分もそこには気づかなかった モバイル版じゃないからか
事の転び方によっては次に採取ツールをたたきつけられるのはEpic自身になりかねないし(とはいえEpicに「支配」のビジョンはないと思う)やっぱり強引だとは思いますが、双方、いや「プラットホーム、販売者、開発者、利用者」などすべてが納得いくような形で決着がついてくれれば、と思います
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- 2020年08月18日 07:24
- ユーザーを巻き込んでいるという問題点、そしてTwitterで「日本に比べて海外はepic寄りの意見が多い気がする」という分析を合わせると、
日本と海外のストライキに対する意識の違いみたいなものが根底にありそうですね
日本だと「労使の争いに顧客を巻き込むなんて」とストそのものを迷惑行為とみなす空気が強いですが、欧米だとストは当然の権利でその結果顧客が不便を被るのは仕方がない、という考えだと思うので
(今回は企業同士の争いなので、もちろん単純比較はできませんが)