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『アビス・ホライズン』係争、MorningTec Japan側は『艦これAC』側の和解協議を了承し、ゲームは開発元が運営していると説明。運営は開発元に移譲されたが、ゲーム内で説明はなし

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『艦これアーケード(艦これAC)』等に係る権利保全を目的として、スマホゲーム『アビス・ホライズン』の日本国内配信差し止めを求めた裁判について、 MorningTec Japan 株式会社からの詳細の説明が掲載された。
以前の記事はMorningTec Japan が『アビス・ホライズン』運営・配信を停止し、アプリは別会社がサービス中とお伝えしたが、現在の運営は開発会社の煜颜が行っている状態だという。
また、株式会社セガ・インタラクティブと株式会社C2プレパラートは、MorningTec Japan 株式会社に和解を提案していたため、協議を了承していたとのこと。 『アビス・ホライズン』側による今回の経緯説明は下記の通りとなる(なお、原告は“セガら”と表記されている)。
2018年
10月31日:MorningTec Japan、初回の主張書面と100点以上の証拠を提出
11月7日:審尋期日(セガらの次回書面提出期限が12月7日、次回の審尋期日が12月19日とそれぞれ指定される)
12月4日:セガらからMorningTec Japanに対し、①12月7日期限の主張書面は提出しない予定であること、②12月19日に和解協議を行いたいとの申し入れ
12月7日:MorningTec Japan、セガらの和解協議の申し入れを了承。同日、セガらは主張書面や証拠を提出せず
12月13日:アビス・ホライズンの開発会社である重庆煜颜文化传播有限责任公司(以下「煜颜」)が、グローバル展開のため自ら日本のゲーム市場に進出するとして、MorningTec Japanに対して運営権限の移譲を要請
12月19日:審尋期日(MorningTec Japanがセガらに対し、今後は開発会社の煜颜がアビス・ホライズンを配信継続する予定であると説明)

2019年
1月11日:セガら、仮処分取下げ予定を発表
つまり、セガと C2プレパラートが和解を持ちかけ、和解協議に移ったことになる。そして、MorningTec Japan はパブリッシュを辞めたが、開発元の会社に運営権を戻したのでアプリはそのまま配信継続されていることになる。
アビス・ホライズンは、運営体制も新たに、今後も日本での配信を継続いたします。
裁判を応援してくださった多くのユーザの皆様に心から感謝し、今後もアビス・ホライズンをご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
仮に『艦これAC』側と、MorningTec Japan が協議のうえで和解できたなら、ゲームに関してはそれでいいだろう。
ただ、この件に関して私が気にしているのは運営元の MorningTec Japan と煜颜の態度だ。『アビス・ホライズン』のゲーム内では運営会社変更の12月時点の予告・変更後の告知を行っておらず、現在もアップデートのお知らせのみが表示されている。
※追記:1月13日17時ごろにTwitterでこの件については告知した。
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▲2019年1月13日16時時点のお知らせ。

新規プレイヤーが始める際の契約主体も MorningTec Japan 株式会社となっている。
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いちばん振り回されているプレイヤー側に対する対応がお知らせが後手になるようでは、 MorningTec Japan・煜颜、どちらのゲームも(アビス・ホライズンに限らず)、信用してプレイすることはできない。
こういった対応がなぜ行われたのか、説明があることを願っている。

関連リンク:

2019年1月13日、アビスホライズンの発表について追記。また、それに合わせて文末を「説明が欲しい」という内容に改めました。