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『幽遊白書100%本気バトル』で、ガチャから特定キャラクターが2体出ると300連ガチャが引けるバグ発生。その内容を説明する

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2018年11月15日(木)18時頃から、KLab 社の『幽遊白書100%本気(マジ)バトル』が終わりの見えない長期メンテナンスに入っている。
それに関して「バグで270連ガチャが引けてメンテナンスに入った」ことをツイートしたところ、「どういうことなの?」という質問が来たので、この事件について詳しく書いておきたい。
この事件は、11月15日(木)17時に“[炎の実況者]小兔(以下、小兔)”が実装され多ところに始まる。ここで、★5確定のステップアップガチャが始まったのだが……この小兔に恐ろしいバグが潜んでいた。
この小兔を2体引き当てて売却すると、300連でガチャ(※270連については後で説明)が引けたのである。

本作では、ガチャですでに持っているキャラクターを当てたとき、そのキャラクターを“覚醒”して強化するアイテム“魂片”が獲得できる。
通常、★5キャラクターが複数当たると2体目以降は魂片30個と交換されるが、小兔が複数当たった場合は魂片5,000との交換になってしまったのだ。
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▲すでに持っているキャラクターは、魂マークが表示されて魂片となる。

『マジバト』では、魂片が余ったときの救済措置として、魂片を売却すると“幽遊メダル”という特別な通貨と交換できる。
幽白メダルは、500枚で通常ガチャチケットと交換できる。
つまり、小兔を複数入手した場合、5,000個の★5魂片を売って15,000枚のメダルに変え(レア度で売却価格が変わり、★5キャラの魂片は1つ30枚と交換できた)、それをさらに300枚のガチャチケットに変えて300連ガチャが引けたわけだ。
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▲ショップ画像が撮れないので、覚醒のイメージ。レア度によるが、数十個で1段階は覚醒する。それが5,000個……!

★5、★4確定チケットは交換枚数制限があるため、制限にかかったプレイヤーは“[炎の実況者]小兔”を限界まで覚醒し、残った魂片をメダルに交換して、残りを通常ガチャチケットに交換すると270回程度のガチャを引けた。
これが判明し、ゲームは18時半頃にメンテナンスに突入したのが今回の事件の概要となる。

人間がチェックしている以上、間違えはあるし、バグも出る(意外に簡単に思えるバグがチェックできなかったりもする)。プレイヤーが被害を受けているので良くないことだが、100%防げない以上、重要なのはその後の対処だ。

とは言え、これがまた難しい。
詫び石の多寡を考えなくても、現代では仕様上手に入ってしまうアイテムのロールバック自体に法律上微妙(というのは、私自身も「微妙」としか理解していないから)な問題が絡んできて、簡単には全体ロールバックできないらしい。
おそらく、『マジバト』で過去に石増殖技を使ったプレイヤーの処罰が発表されなかったのもこれに類する問題と推察される。

さらに、返金で対応しようにもプレイヤーが金を払って取引しているのは Google や Apple であり、実際には運営している KLab は取引がない。
つまり、KLab は直接にお金を返金できる立ち位置にいない問題もある。
これらの難問の前に、今も KLab は対応に全力で頭を悩ませているはずだ。
私自身はノーマルガチャを楽しんでいるだけの超ライトプレイヤーなので平気だが、真面目に遊んでいるプレイヤーが迷惑しているのは間違いない。
KLab が問題を大きなものと認識し、真面目に取り組んでいるのは時間を区切って報告をし続けているその姿勢からしても分かる。
石増殖と今回でヤバいバグは2回目なので、チェック体制の改善報告もあわせ、頑張って良い解決策を見つけ、発表して欲しいと思う。

追記:
今回のバグのプレイヤーデータだけを巻き戻しつつ、17日中復旧を目指しているとのこと。