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古城を探索する浪漫。脱出ゲーム系ADV『The Eyes of Ara』レビュー

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電波が届かず、調査に向かった者が誰一人戻ってこない孤島の城……そこにたどり着いたプレイヤーが見たものは、食べかけのまま残された食事、そして奇妙な装置と隠し通路だらけの城に住んでいた人々の手記だった……!
PCで人気を得た3Dアドベンチャー『The Eyes of Ara』が、iOS向けに調整を施されて移植された。
映像のクオリティでは『The Room』に一歩譲るものの、未知の城を探る冒険の楽しさ、適度な難易度の謎解きで10時間以上(回答を知っていてもクリアには2時間必要)楽しめるボリュームがあり、スマホ最高峰の脱出ゲーム系(ポイントクリック)アドベンチャーと言っていい。
間違いなくお勧めの1作だ。

『The Eyes of Ara』の魅力は、3Dグラフィックで表現された美しい古城を探検する浪漫。そこに尽きる。
移動操作は決まったポイントをタッチして動く脱出ゲーム形式ではあるが、すべての場所において自由に視点を移動し、360度城の様子を眺めることが可能。
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で、そこに3Dであることを活かした王道の遊びが用意されていて、グリグリと視点を動かして風景を見ていると、遠くに謎の通路が見えたりする。
「あそこに行けるのかな?」と、城の構造を考えて捜索すると隠し通路が見つかり、「やったぜ!」と楽しめる。
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▲隠し小部屋を見つける喜び……なお、発見が難しい隠し要素は見つからなくてもゲームが進む「お楽しみ要素」。それで難易度がキツイなんてこともない。

謎の古城を探索するモチーフもうまく活かされており、探検好きのプレイヤーの心をくすぐる演出が随所に盛り込まれている。
例えば、数々の隠し通路。仕掛けを起動すると石が擦れる音がして石壁が動き……。
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隠し階段が出現したりもする。
派手なアニメーションこそ少ないものの、重々しい動きは「中世に作られた仕掛けを起動するロマン」を感じるし、探索の達成感は高い。
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単に画面をタッチする操作にしても、タッチした個所が石なら鈍い音が出るし、金属なら硬質の音が響く。絨毯なら「ぽふっ」と音がしてホコリが出る。
ゲームシステムとしては、気になる場所をタッチして、アイテムを探して組み合わせたり、文献から謎の回答を推測する王道の脱出ゲームだが、「探検の高揚感」の演出には量産型の実写脱出ゲームをはるかに超えるものがある。
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しかも、ゲーム内の画像に埋め込まれた文字まで日本語化されており、ストーリーや謎解きにまつわる文書の翻訳にも問題はなく、序盤1時間でぶち当たった壁(記事末尾に記述)を除いて最後まできっちり楽しめた。
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謎の難易度や品質も、難しすぎず、それでいて退屈しない程度のクオリティを最後まで保ったまま10時間以上は遊べる特大ボリューム。脱出ゲーム好きなら絶対見逃せない作品と言える。
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ただ、PCからの移植のためか画面の小さなスマートフォンでは1つ問題が生じる。
小さなスマートフォンではタッチの反応範囲が狭く、探索が面倒になるのだ。スマホの設定で画面を明るくし、ゲームのオプションで「パズルアイテムの強調」などを設定するとタッチできる個所が緑色に光るので多少軽減されるが、iPhone SEなどの端末ではプレイが厳しいかもしれない。
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逆に、iPadなどの大きめの端末ではPC版とほぼ同等(グラフィックのディティールと一部の演出が削られているが大きな問題はない)のゲームを、PC版の半額以下で楽しめる。
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スマホに最適化された快適さ、ダイナミックな演出という意味では『The Room: Old Sins』などに一歩譲るが、謎に満ちた古城を探索する冒険の楽しさは本作独自のもの。
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ヒント機能がないので、脱出ゲームの謎解きが苦手な方は詰まってしまうかもしれないが(PCで相応に人気が出たゲームなので、海外サイトに攻略などはある)、現状のスマホではトップクラスの脱出ゲームの1つ。
大きめの端末を持っている脱出ゲーム好きの方は、ぜひボリューム満点の楽しい探検を味わってほしい。

評価:8(かなり面白い)

ゲーム概要
古城を探索する謎解きアドベンチャー

おすすめポイント
3Dの美しい映像
探検の雰囲気を強調する演出
隠し要素を含めて10時間以上は遊べるボリュームと適度な謎

注意点
画面が小さいと遊びづらい
序盤の紋章並べだけ詰まりやすい(記事末尾に攻略を記載)

アプリリンク:
The Eyes of Ara (itunes 600円 iPhone/iPad対応 / Steam)

開発:100 Stones Interactive(オーストラリア)
レビュー時バージョン:1.0.1
課金:なし
公式ページ:http://www.100stonesinteractive.com/
ライター:ゲームキャスト トシ

動画:



ちょこっと攻略:
本作には、序盤の30分~1時間ぐらいの場所に多くのプレイヤーが詰まる鬼門(Steamのレビューでもバグで詰まっているなどの報告が見られる)の謎がある。回答が目の前に簡単に示されているように見えて、実はもう1つの情報と合わせないとクリアできない謎だ。
紋章を回す謎で「もう解けない!」と思ったら、下記を見て欲しい。

下記の場所は、左上、左下、中央下、中央上、右上、右下の順番にタイルを回さないとクリアできない。並び順に関しては、ゲーム内の本にヒントがあるのでそちらを見て欲しい。
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