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アプリ『少女前線』が商標トラブルにより『ドールズフロントライン』に改名。2年前のトラブルが尾を引いている模様

サンボージャパンは、『少女前線(ガールズフロントライン)』という名前でサービスしようとしていた日本版『少女前線』のゲームタイトルを『ドールズフロントライン』に変更することを公式Twitterで発表した。


発表よれば、『少女前線』の商標が2年前に第三者によって取得され、サンボージャパンは1年をかけた訴訟や裁判所の調停を経て『少女前線』の商標の譲渡の同意をとりつけ、裁判官や調停委員の立ち会いの下で和解し費用を全て支払ったが、『少女前線』の商標はすでに第三者に譲渡され、商標が取得できない状況になっていたという。
そこで、苦渋の決断で『ドールズフロントライン』の名前に変更したとのこと。

そこでちょっと調べて見ようと特許庁の商標検索を『少女前線』で確認すると、現在は2件がヒットする。
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現在の権利者は矢島崇成さんとなっており、これが権利を譲渡された第三者のようだ。なお、矢島さんと取得者の関係は不明。
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出願情報を見ると、元の出願人は中国の金傑さんとなっており、代理人として李衡達さんの名前が挙がっている。
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もともと、『少女前線』は2016年ごろに金傑さんの率いるパブリッシャーの Wave-Games からリリースされることになっており、その際に開発元が契約を反故して夜逃げ同然に消えたとされ、トラブルになったことが報じられている(『少女前線』にいったい何が?運営と開発に亀裂、元運営が語る真相とは | インサイド)。出願元はおそらくその金傑さんだろうし、時期的に日本進出を見越して出願されていてもおかしくはない。
代理人の李衡達さんは、『アズールレーン』の日本法人Yostarの社長の李衡達さんと同名。また、金傑さんも Yostar の取締役であり、関連性は高いと思われる。

ただ、今回は経緯が複雑だ。
運営発表から受ける「少女前線が被害者である」印象のまま可能性もあるし、金傑さん側がパブリッシュ契約に基づいて正しく取得した権利を巡ってのトラブルという可能性もある。現時点ではどちらが正しい、間違っているとは断言できない。
ただ、2年前のパブリッシュに関するトラブルがまだ続いていることは想像できる。

こういった争いが出てくることは痛ましいが、詳細が分からない中で我々プレイヤーができるのは、ゲームを遊ぶだけ。
『ドールズフロントライン』は事前登録中なので、気になる方は下記から事前登録をどうぞ。

アプリ:

2018年7月17日19時:修正
「どちらが正しい、間違っていると断言できない」と書いておりましたが、『少女前線』側のTweetだけを鵜呑みにできないことを強調いたしました。