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ネカマの概念は更新された。女子の声を手に入れたゲーム開発者(おっさん)によるバーチャルYoutuber『マグロナ』先生が可愛くて、中身が女子のVtuberにもう戻れないかも

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中身が男性のバーチャルYoutuber(Vtuber)にハマってしまいました。
いや、マグロナ先生というVtuberが私のVtuberの常識を全てを変えてしまいました。マグロナ先生とは……。
おじさんが自分で絵を書いて自分で動かしたLive2Dの体に受肉して、更にに自分で声帯を弄って自分で声を当てた地獄のようなコンテンツです。(公式説明より)
です。つまり、オッサンが描いた女性アバターに、オッサンが声を当てているVtuber。
え、オッサンが声を当てて可愛いわけがないって?違うんだな、これが。
マグロナ先生は最新(※15年前比)のボイスチェンジャーで女性と変わらぬ声を獲得した究極のVtuberで、もはや女子と見分けがつかない究極のオッサンなんですよ!

「え、急にVtuberの話題を出してきてコイツにわかか!?」と思われると思いますが、にわかです。
今さらな話題を話しているかもしれません。でもちょっと聞いてください。
外見が同じ女性だったら、女性が中にいるより男心を知り尽くしたオッサンが中にいた方が可愛いというのは、ゲーマーが行き着く“真理”だと思っていて、それを実感した感動を伝えたいんですよ。

およそ15年前。MMORPG『ラグナロクオンライン』が流行っていた時代……ゲーム内で男性に貢がれまくる“姫”という存在がいました。オフ会があって姫に会えるとウキウキで臨んだ私が見たのは、ネカマ(女性を演じる男性)だった姫の姿。そして、男だと思っていたキャラが現実世界では女性だったのです。
そして、女性自ら「男のネカマの方が本物の女子より男子ウケする」と教えてくれて……私は真理の扉を開きました(何と等価交換だったかは想像にお任せします)。
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▲モニターの中なら、女性の中身が男性で問題ない。

とは言え、そこにはまだ“声”という難問がありました。『ラグナロクオンライン』でもボイスチェンジャーで女性を偽装する達人がいましたが、それでも限界はあった。
それはVtuber界隈でも同じ……と思っていたのですが、ついに声の問題を克服した究極生命体(アルティミットシィング)「女性声のオッサン」を見つけてしまったのです。

オンラインゲームなどには「出会い厨」と呼ばれる「女性と出会うために声をかける」人々が存在し、ネカマは嫌われてきました。しかし、Vtuberは仮想のキャラクターに声をあてたもので、出会うことは永遠ありません。
つまり、男性が中に入っていても声が女性と変わらなければ、本物の女性と同じ。
むしろ男性こそ、男性の理想とする女性を演じられる……ということは、女性Vtuber+中身オッサンが女性Vtuberの究極系の可能性があるわけで、女性と変わらないオッサン、マグロナ先生がその実例に近いワケです。


おじさんが自分で絵を書いて自分で動かしたLive2Dの体に受肉して、更にに自分で声帯を弄って自分で声を当てた地獄のようなコンテンツです。
(公式説明より再掲)
オッサンが描いた絵に、ボイスチェンジャーで変更したオッサンの声を当てた完全自給自足Vtuber!
いやもう、可愛いんですよ絵が。そして自分を「余」と言って偉そうにしつつ、褒められるとすぐ調子に乗るチョロ魔王ぶり。さすがオッサン。男心をくすぐる方法を完全に知ってるッ!
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しかも、ボイスチェンジャーが完全に機能していて、私の耳では本物の女性と区別できません。
もう、時代は変わった。『ラグナロクオンライン』時代のボイスチェンジャーとは使われている技術が違う。本気で聞き分けつかないので、まず聞いてください。究極のネットキャラクターであることが理解できるでしょう。
ただ、これだけなら普通に個人で楽しんで終わりだし、ゲームキャストで紹介することも“先生”呼びする必要もないのですが……マグロナ先生にはその先があった。

マグロナ先生はトークが大好きで、お絵かき生配信の名目で始まった放送でお絵かきを放棄し始めます。そして唐突にゲーム会社での開発経験を語り始め、ZバッファとかZソートを図解説明し、キャラクターが地面に埋まるバグの理屈を解説し始めます。
ゲームの専門技術やバグの理屈を図解で分かりやすく解説してくれるだけで貴重。なお、絵を描いていた時間よりZソートなどの説明の方が完全に長くなってました。
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▲お絵かき能力を活かし、オブジェクト描画とカメラ位置と、Zバッファの説明をする魔王様2時間12分頃から

さらに、話は流れるようにファミコンゲームの移植、ファミコンゲームをリバースエンジニアリングして移植したときの経験を語り始めます2時間32分ごろから)。
移植するゲームのプログラムが自社に残っていなくて、公に言いづらい方法で入手して、ネットの攻略サイトを見て確認する話しは「業界あるある」として涙なしに聞けなかった……そして、私よりゲーム業界の先輩だったので、このときからマグロナ先生呼びになりました。
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▲お絵かきが進まず、コメント欄に「リバースエンジニアリングぅ!」と流れるお絵かき配信

その後も侍魂など、懐かしい単語が出てきて、当時誰もがやったであろう黒歴史などが語られて「やめてくれ、俺の心をえぐらないでくれ!」と視聴者が叫び始める始末。
ほんと、オッサンが美少女になって、完全にオッサン向けにゲーム業界昔話などで接待してくれる(※接待してません)なんて、最高じゃないですか。

ということで、ぜひ皆さんマグロナ先生をフォローして、次の配信は(長いのでラジオのように流すこと推奨)きっちりご覧ください。

ついでに、これまで辿ってきたVtuberも(動画をほぼ全部見た方を抜き出して)感謝を込めて紹介しておきます。

 
もはや知らぬ者なし、“バーチャル狐耳のじゃロリおじさん”。
私はちょっと耳が弱いのか、音ゲーを連続で遊んでいると耳が痛くなるし、ゲーム実況は女性配信者だとアニメ声を意識した女性が多くて耳が痛くなって長く聞けなかったんですね。ところが、そんなゲームキャストに救いの神が!
キツネ耳の美少女がオッサンの声でしゃべるのを見て、「えっ、これでいいんだ」と驚くと同時に、「女子(※外見のみ)の放送を聴ける」という衝撃。男声でも可愛いし、大好きです、のじゃロリおじさん。

株式会社シテイルのPRチャンネル(多分)。
犬とかモフモフが好きで見始めたら、仮想通貨が暴騰して一瞬で財産が増えて、その後消えた話しとか、ゲーム業界の話しとか出てきて楽しいチャンネルです。
そして、その次に運命の出会いが。

日雇礼子のドヤ街暮らしチャンネル
大阪、あいりん地区の風俗を放送するVtuber。
あいりん地区と言えば、2年前に行きかけて「その先は危険だよ」と注意を受けて見物を諦めた(本当)場所。Vtuberは懐が広すぎるぜ……!
注目すべきはボイス。日雇礼子はボイスチェンジャーを使ったオッサンが女声で放送していて、声は低めになって、長く聞いても耳が痛くならない。
ボイスチェンジャー……そういうのもあるのか。

と、悟りを開いたあとで6月6日にマグロナ先生に出会い、生配信を聞いて「これは読者にも紹介しなければ」と、この記事を書いたわけです。
6月9日の生放送のアーカイブでは、コメントではっちゃけている私も見られるので良ければ探してみてください。
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ちょっとはっちゃけすぎたかもしれん。
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