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新年のご挨拶と、携帯電話をなくして未来を感じたお話

今さらですが明けましておめでとうございます。(もう寒中見舞いの次期か)
今年は新年の挨拶もせずに更新が停止し、皆さまにはご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
本日より少しずつの範囲で更新を再開いたします。
この記事を除いて仕事系を優先するため、しばらくは散発的になるかもしれません。

以下は話したくないことを除いた最低限の体験記です。興味があればどうぞ。

日本の最北端を見よう。
年末にプライベートな事件があり、気持ちをリセットしようと1月は衝動的に北海道に行ってまいりました。
しかも、携帯を忘れて。
昨年に携帯をAndroidに機種変更したのですが、旅行先でバックパックから出てきたのは役目を終えて個人情報が初期化されSIMも電池もないiPhoneでした。急いで準備をしていたので長年使っていたiPhoneを入れてしまったのでしょう。
しかも、充電器はAndroidのものが入っていて二重苦。

函館に着いたときメインスマホを忘れていることに気づきましたが、後の祭り。
各種サービスのパスワードもメインスマホで管理していたので、ほとんどのサービスのパスワードがわからなくなりました。
とは言え、LINEなど主要なサービスのパスワードは覚えています。なので、ホテルでPCを借りてWIFIを掴んで連絡をしようとしたのですが……世の中には二段階認証というものが存在します。
本人確認のためログイン時にスマホにパスワードを送って認証する方法なのですが、LINEもFacebookも、主要なものはすべて2段階認証をかましていたのでスマホがないとログインできない。
つまり、人に連絡しようとしても連絡できないのです。

これは困った。日常からの旅が本当に失踪になってしまった。
携帯電話がなかった頃は重要な電話番号は暗記していましたが、今では家族の電話番号ですら覚えていません。だって携帯の連絡帳に記録できるし。
mixiはログインできましたが、だからなんだって感じ(なお、昔の知人は1人しかログインしておらずゴーストタウンを感じました)。

札幌に着いてからiPhoneの充電器を買い、iPhoneを起動してもメール設定などはやっぱり消えていました。
Androidを買ったときに「これからこのiPhoneは個人情報を消して誰でも使えるゲーム機になるんだ」なんて用意周到に消した自分が恨めしい。
ですが、散々いじり倒したあげく、メールアプリの設定は消えていてもブラウザに記録が残っていてメールを送れること、Livedoorブログのアプリが残っていたのでブログコメントが管理できることにも気づきました。
ここで「北海道にいる」と家族に送っていなかったら、捜索願いを出されるところでした。
完璧に個人情報を消したと思ったら穴がありまくりだったぜ。人に渡さないで良かった。

とりあえず、連絡手段ができたし必要な情報は明日にでも聞こう……と安心して寝ると、世界はまた変わってました。
私のセキュリティホールをApple様が完璧に塞いでくださったのです。
長いこと起動していなかったiPhoneは夜中にiOSの自動アップデートが行われ、朝には最新のiOS11がインストールされていました。そのせいか、ブラウザでメールを開こうとしたときにパスワードが要求されるようになり……万事休す。あと、iOS11ではLivedoorブログアプリがクラッシュするようになっていました。

昭和の時代、「手元の小型端末で全ての情報が管理できる」なんて未来道具がマンガやアニメに出てきていましたが、それが実現した現代になると「手元の小型端末がないと社会に存在しないような状態になる」というのを味わいました。
ある種の未来、そう、今こそが子供の頃想像していた未来なのです。
貴重な体験でした。

docomoのお店に行くなど、対処法はあったかもしれません。
しかし、(ブログの読者の皆さまには本当に申し訳ないのですが)当時はすべてから解放されたくて告知も含めて更新をする気がなく、PCを持っていかなかったし、足掻く気持ちもなかったので腹をくくって(?)失踪しておりました。

その他、携帯がないので電車遅れ(雪が!)などの情報が手に入りづらくて予定より大幅に北海道にいることになったり、飯屋で出会ったオッサンに駅まで車に乗せてもらったりと、計画性のない1月を送っておりました。
小説を買って電車内で見て時間を潰し、ついはまって乗り過ごす(携帯がないと本は必須)と電車が来なくて1日滞在延長とか。

当時は「北へ行こうらんららん」としか思わずに何も考えていなかったのですが、正気に返ってメールやコメントを確認すると各所に大変に心配していただいており、ありがたいやら申し訳ないやらで青くなっています。
重ね重ね、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

こんなですが、よければまたヨロシクお願いいたします。