さあ、可愛いアザラシのゆるふわゲーム…の皮をかぶったコアアクション始まるよ! 『ゆるふわポンちゃん』レビュー
- アクション
- 2017年10月30日

水彩の世界を、母とはぐれたアザラシが旅する名作『Fluffy Diver』が高解像度グラフィックと楽しい冒険日記を引っ提げて帰ってきた!
その名も『ゆるふわポンちゃん』。
新しい音楽とガチャ要素も一緒に連れてきたのだが……基本となるゲーム内容はそのままなのでやっぱり面白い。2012年に登場した原作をプレイしていなければ、この機会にぜひ遊んでほしい。
ある日、仲良しのあざらし親子が台風に巻き込まれ、ママと離れ離れになってしまう。
一人ぼっちになったポンちゃんは、ママを探して海を旅することになる。
大丈夫、海の友達もポンちゃんの手助けをしてくれる。

そう、今回から追加された“友達ショップ”で“友達ガチャ”を回せばね。地獄の沙汰も貝殻(金)次第よ。
かわいい見た目に反して、いきなり突きつけられる現実。

ってなわけで一緒に旅立つ友達を選択し、スタートボタンを押すとポンちゃんは海に旅だつ。

本作は画面のタッチ操作だけで遊べるタイミングアクション。
ポンちゃんはひたすら前に進み続け、プレイヤーが画面をタッチしていると海に潜る。

で、画面から指を離すと浮上をはじめ、潜っていた深さに応じて勢いよく水面に飛び出す。
これを利用して障害物を避け、できる限り先を目指すエンドレスアクションとなっている。

基本的なプレイは『Fluffy Diver』と同じで、適当にも遊べる。しかし、アクションゲーマーもうなるようなテクニックを活かしたプレイも可能だ。
フィールドに存在するアイテムを逃さずにとるのは基本だが、“フィーバー”アイテムを集めてボーナスステージに移動してスコア倍率を上げ(ボーナスステージに行くたび以後のスコアが倍になっていく)、そこにぎりぎりで障害物を避ける“ぎりぎりボーナス”を得るプレイをすると一気にスコアが伸びる。

どれほどプレイがうまくてもハート(時間制限)が尽きてしまったり、障害物にぶつかるとゲームは終了となるが、うまいプレイヤーと下手なプレイヤーでは下手すると5倍以上も得点が変わり、貝殻の入手量も変わっていく。
プレイヤーのコース選びや微妙な操作でスコアが変動するテクニカルなゲームとしても成立しているのだ。

▲ハートを全部取って進めば、通常の倍以上はプレイできる。ここも腕の見せ所。
新しいキャラクターを購入したり、キャラクターの最大ハートを成長させるのに貝殻が必要になるが、プレイヤーがうまければそこまで神経質にならずとも成長しながら遊んでいける。
最初は「金がないと遊べないかなぁ」なんて思ってしまったが、なんてことない海の友達は手間賃程度で助けてくれるいい奴らだった。そもそもとして、より強いキャラクターが欲しくても課金自体ができないのでプレイして手に入れる前提で作られているようだ。

ゲーム中に広告が目立ちすぎて遊びづらいことがあるとか、癒し系だった音楽が変わっているとか、そういった点は気になるが……悔しいことに昔から面白かったゲームを踏襲しているので、やっぱり面白い。
しかも、過去作はただ進むだけだったのに、今作は冒険日記を通じてポンちゃんのストーリーを知ることもできて進化している部分もある。

アクションゲームが苦手でもシンプル操作で、かわいい雰囲気につられて楽しく遊べる。
そして、ゲーマーにはぎりぎりを狙うアクションを提供し、かなりのゲーム好きでも満足させる奥深さも提供している。
課金はなく、プレイすれば何とかなるバランスも意欲を掻き立てる。
ゲーマーでも、そうでなくても楽しめるので、ぜひ手に取ってみてほしい。
評価:7(要チェック)
おすすめポイント



気になるポイント


アプリDL:
ゆるふわポンちゃん (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
開発:NEEZEN(韓国)
レビュー時バージョン:1.0.3
課金:なし
ライター:ゲームキャスト トシ
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