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ゲーム外の懐かしさまで再現! 愛あふれる移植の『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!! 』レビュー

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パロディネタ満載のキャラクターたち、何が出るかわからないエッグモンスター召喚などの要素が人気を博したスーパーファミコン向け戦術ゲーム、『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』がスマホ向けになって帰ってきた!
「スマホ向け」の意味は基本無料化ではなく、純粋に原作のアップグレード版。原作ファンなら安心して楽しめる誠実な移植がここにある。
だが、このゲームを単に遊ぶだけでは本作の移植の80%程度しか楽しんだことにならない。残り20%はゲームの外に残されている。

その20%分とは、当時の空気とかイベントとか、そういったものの再現にある。
ゲームをプレイするだけでも懐かしいが、ゲームが発売された当時を振り返ることで懐かしの作品はもっと楽しめる。そして、『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』はそこに踏み込んでいた。
まずはファミ通にオリジナルのエッグモンスターを描いて送り、審査を通るとゲーム内にそれが登場する「エッグモンスター募集」の再現。
自身が参加できなくても、その様子を見られるのがうれしかった。
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ファミ通Appの発表ページより。私も立派な懐古。

さらには勢いだけのCM動画(時田プロデューサーが様々な声色で吹き込んだ4種の動画は必見)、この2017年になってコミカライズ実施(当時もマンガがあった)するなど当時の状況を頑張って再現してくれた。
単に復刻ではなく、今連載しているのが良いのだ!
▲4バージョン見るなら半熟英雄、時田Pがアフレコした4種のPV公開をどうぞ

これらは私の購入の決め手になった(特にCM動画)が、遊んでみてもやっぱり今回の移植は良かった。
ドット絵は滑らかすぎないよう調節されていて、『ファイナルファンタジー6』などと比べると懐かしさもあってグッド。
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そして、プレイ面でも当時の手触りを再現している。
本作はステージクリア型の戦術ゲームで、各ステージではコミカルな寸劇で敵との出会いや勝利後の物語が語られる。

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▲今見ると少し寒い気もするが、当時はかなり好きだった記憶がある。


寸劇が終わるとマップが表示され、いよいよゲーム開始。
自軍の拠点からマップ上に将軍を派遣して、すべての城を占領してボスキャラクターを倒すとステージクリアとなる仕組みだ。
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ゲーム内時間はバトル時を除いてリアルタイム進行しており、将軍を派遣すると時間経過に沿って移動して、敵城にたどり着くかマップ上で敵とぶつかるとバトルが始まる。
バトルは将軍と6人の兵士が互いぶつかりあう体当たりバトルで、ぶつかり合うたびにお互いにはじきあい、相手を画面端まで押し出すと追加ダメージを与えられる。
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下にあるパワーゲージがオレンジになっているときに画面を長押ししていると、パワーゲージ相手をより遠くまで弾き飛ばして有利に進められる。
また、出撃時に“きりふだ”を装備しているときはそれも利用してバトルを有利に進めることもできる。
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だが、こういった地道な努力をすべてひっくり返す存在がある。たまごを持っている将軍による“エッグモンスター”召喚だ。
「ほんだららった へんだららった どんがらがった ふん♪ ふん♪」と儀式を行うと……。
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個性豊かなエッグモンスターが登場してターン制のコマンドバトルに切り替わる。
このエッグモンスター、どれもこれも個性豊かで、パロディ(特に作中でもFF4が多い)だらけ。
攻撃方法も意味不明で、使用するまで効果がわからない。エッグモンスターによっては実行した側が不利になるコマンドを持つこともあり、見た目と意味不明なコマンドを楽しむのが本作のメインとなっている。
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ちなみに、将軍のHPが最大で100程度なのに対して、エッグモンスターの体力は余裕で数百に達するため、ほとんどの場合は勝負にならない。そのため、中盤以降のバトルはエッグモンスターの召喚合戦となる。
一部の『三國志』ゲームで武力が高い武将が重要になるように、たまごが強力な将軍の戦いになってしまうが……下手に直されても懐かしさを損ねるし、そもそもエッグモンスター召喚は楽しいのでこれも『半熟英雄』味。
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ゲーム内時間で1カ月たつたびにランダムな月一イベントとともに内政パートがやってくるが、ここでどれだけ良い武将を集められるかが攻略のカギとなっている。
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▲なお、将軍の“内政”能力やコマンドは原作と同じく大して影響しない。本拠地の築城は“おくのて”の威力に関連するのでちょっと重要

ゲームは全12ステージで、3倍速オプションがあることもあって思ったよりあっさり終わる印象。
ただし、3段階の難易度とチャレンジモード(決まった時間内にステージをクリアすると将軍が強化されたり、アイテムが手に入る)をやり込み、図鑑を埋めていくとなるとかなり長く楽しめる。
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追加課金は960円のエクストラマップ、そして諸々のお助けアイテムなど。どれも購入せずに原作のマップ分は楽しめる。
課金アイテムはどうしても楽したいプレイヤー(そもそも難易度も高くない)向けのものと言って良いので安心して欲しい。
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▲将軍を雇うときに、好きな将軍を選べるアイテムも登場。もともと目で追うと好きな将軍を選べるようでいて実はランダムという鬼畜仕様。

ゲーム内容としては、今改めてみると「やっぱりスーパーファミコン時代のゲームだけあって辛いな」と思う部分はある。しかし、下手に手を加えず、思い出を大事にする誠実な移植。
定価2,200円(リリースセールで1,800円)は高く見えるかもしれないが、完全既存ファン向け&日本向けに開発したことを考えると安いとも言える。
往年のファンの皆さんは、なつかしネタが満載の公式CM動画も見た上で懐かしさを噛みしめて遊んで欲しい。


あと、日頃から「ソシャゲになって復刻は違う」とか「○○が移植されたら買うのになぁ」とか言っていたプレイヤーは絶対に買え。直球でそう言ったプレイヤー向けの移植になっているから。

評価:6(面白い)

おすすめポイント
原作を再現した内容
操作は癖があるが、慣れれば遊びやすい
個性的なエッグモンスター

気になるポイント
ゲーム自体はさすがに古い

アプリDL:
半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!! (itunes 1,800円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

開発:スクウェア・エニックス(日本)
レビュー時バージョン:1.0
課金:
追加マップ960円(3ステージ)、各種お助けアイテム(なくても問題なし)

ライター:ゲームキャスト トシ

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