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アイレムの『イメージファイト』風ゲームを、さっくり手軽に。『イメージストライカー2』レビュー

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さまざまなシューティングの要素を1本にまとめあげ、レトロシューターたちを魅力した『MoonStriker』のTerarinsoftからまたもや新作シューティングがリリースされた。
『イメージストライカー2』だ。
1988年にアイレムからリリースされた『イメージファイト』のオマージュを掲げる本作は、『イメージファイト』ライクな武装を持ちつつも、中身はまるで違う。
イメージは保ちつつ、シンプルにまとめて「懐かしいゲームをさっくり楽しむ」スマホに最適な1本となっている。
本作はオートショットのみの縦スクロールシューティングで、多彩なウェポンが登場することを特徴としている。
まず、だれもが使用するのが"ビット"。
アイテムを取得すると自機の周囲について回り、オートで敵を撃つ。
これは最大3つまで取得でき、ビット自体が敵に重なると高いダメージを与えられる。
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続いて、9種類のヘッドパーツ。
ステージ中に登場するヘッドパーツを装着することでショットの性質が変化し、自動追尾のミサイルや、貫通するレーザー、左右のみに発射する2Wayショットなど、さまざまなショットを使い分けられる。
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中には高速ステージでの激突を防ぐ"バンパー"のような特殊なものも。
また、ヘッドパーツは敵の弾などを1回だけ受け止めるシールドの役割も果たす。
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Terarinさんのゲーム全体に通じる低難易度を踏襲しており、イージー・ノーマル・ハードの3段階の難易度が用意されているものの、慣れたプレイヤーならノーマルでも初めてのプレイでクリア可能なほど簡単。
障害を越えるというより、スラスラ進んでいくのが気持ちいいタイプのゲームのカジュアルシューティングだ。

『イメージファイト』だけでなく、さまざまな元ネタが盛り込まれた懐かしいステージを気持ちよくクリアしていくゲームとして楽しめる。
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ただ、簡単かつ短すぎて「装備を使い分ける」コンセプトがあまり有効に働いていないのは気になった。
もちろん、ステージの形に合致したヘッドパーツを選べばゲームは簡単になる。しかし、もともとの難易度が低いため、ショットを使い分けても少し楽になる程度。
しかも、ステージが短いので楽になる時間も短く、ありがたみも薄い。

難易度を少し上げることになるかもしれないが、ヘッドパーツの選択によって劇的に楽になるシーンを作ったり、飛躍的に稼げるシーンを作ったりと、もっと使い分けを意識できれば一段階面白くなったように思える。
ただ、それをしてしまうとオマージュ元とのゲーム的な差別化がなくなり、単なるパクリになってしまう問題が出てくるが……。
前作である『MoonStriker』は「さっくり簡単・レーザー爽快」とコンセプトがビシッと決まっていたのに、今作のまとまりは悪い。
とは言え、相変わらずシューティングを愛する熱は本作からもヒシヒシと伝わってくる。
Terrarinさんがシューターにとって注目に値する作者であることは、これからも変わらないだろう。

評価:5(楽しめる)

おすすめポイント
イメージファイトのような武装
懐かしい空気をさっくり手軽に楽しめる

気になるポイント
ウェポンの使い分けの動機が弱い
コンボだけの稼ぎがマニアックすぎる

アプリDL:
イメージストライカー2 (itunes 240円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

開発:TERARIN GAMES (日本)
レビュー時バージョン:1.0.3
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ