よくわかる『デレステ』リッチ3D設定の秘密。ライトの強化だけでなく、アイドルの3Dモデルも変わっていた[訂正あり]
『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(デレステ)のアップデートで追加された“3Dリッチ”設定。
最初に紹介したとき、「ゲーム内のエフェクトを強化してステージ演出をさらに豪華にする」と書いたのだが、実際に遊びまくっていたら、それ以上の物であることがわかってしまった。
まさか、メインとなるアイドル以外もリファインされてより美しくなっていたのだ。なんとなく遊んでいるととてもわかりづらいこの差を、ここで解説しよう。
前回書いたことからおさらいしておこう。
3Dリッチ設定にすると、ライトの光などがより強調され、キャラクターにリムライト効果(光で輪郭が強調される効果)が入る。
▲3Dリッチと通常3Dの比較。ライトが強いものが3Dリッチ。スマホでは画像をタッチすると動くので確認してほしい。
キャラクターが反射するリフレクション効果も追加され、映りこみの演出がよりステージをきらびやかにしている。
▲通常3D(左)と3Dリッチ(右)の合成。3Dリッチ設定ではキャラクターの足がステージに映りこんでいる。
ここまでは前回書いたが、ここからは新しく分かったことを書いていく。
今回比較するのは、下の2枚の画像だ。1つは、通常3D。
そして、こちらが3Dリッチ。
右上の光以外は通常と差がないように見えるが……実は、ここに3Dリッチの秘密が隠れている。
もともとセンターに配置されたキャラクター専用のハイポリゴンモデルが、それ以外のキャラクターにも適用されているようなのだ。
拡大すれば、その差は一目瞭然。
こちらが通常3Dの腕と袖。ひじと袖の形に注目してほしい。
こちらが3Dリッチ設定。ひじの角が丸くなり、腕全体のカーブも自然になっている。
また、袖の形が六角形から十角形となり、より丸くなっていることがわかる。
重ねてみてみると、よりわかりやすい。
この他にも、スカート部の時計など曲線を描く部分はより丸くなっていることが多い。
▲スマホの場合は画像タッチで差分が見られる。
リッチ3Dではアイドルの3Dモデルのポリゴン数が増えていたのだ!
しかし、リッチ3Dのモデルはポリゴン数が増えただけではなかった。
テクスチャがより鮮明になって衣装が美しく見えるようになり、一部のパーツは2Dから3Dに作り直されているのだ。
今度は、胸部を拡大してみてみよう。
これが通常3D。中央部のボタンと首のタイに注目してほしい。
そして、こちらが3Dリッチ設定。
タイのテクスチャ(模様)がより鮮明になって、ボタンがより立体的になって角ばっていることもわかる。
ボタンが角ばっているのは、今まで2Dイラストのテクスチャで表現されていたボタン部分が3Dで作り直されているから。
これもまた重ねてみてみるとよりわかりやすい。
▲スマホの場合は画像タッチで差分が見られる。
これが効果てきめんで、強い光が当たって輪郭が強調されるとき3Dのボタンも強調され、ライブの光源がより印象付けられる。
襟の部分は2Dのままなのでのっぺりしている(ただし、位置的にあまり気にならない)。
▲モデルに関しては、共通衣装体部分のみを変更して効率的に作っているように推測される。
おそらく、センターとそれ以外のキャラクターモデルに差がついたままであれば、光が当たっときの輪郭が変わってしまい、違和感が出ていたことだろう。
このように、デレステに追加された“リッチ3D”設定は単にエフェクトを強化しただけではなく、強化したエフェクトをより楽しめるよう工夫と、少し豪華な3Dモデル(特に腕は気になっていたので嬉しい)を楽しめる新モードだった。
要求スペックは高いが、2年前のゲームを無理やり最新世代のゲームに近い映像まで持っていくことに成功している。
恐らく、探せばまだまだ工夫が見つかるのだろう。
もし、手元の端末にデレステが入っていたらぜひ起動して試してほしい。驚くほど良くなった映像が見られるはずだ。
アプリリンク:
アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
2017.07.02訂正:
もともとモデルが作り直されたように書いていましたが、コメントで指摘があった通り従来よりセンター専用に用意されていたハイポリゴンモデルが、センター以外のキャラクターにも適用された結果であったようです。
なお、センターアイドルは同じモデルのままであるようだったので、その内容に記事を訂正いたしました。