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1ステージ数秒。瞬時に判断して飛ぶ超々ハイテンポアクション『HoPiKo』レビュー

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1ステージが2秒~10秒程度で終わる超ハイテンポ構成。
ゲームボーイ音源で作られたノリノリのBGM。そして、ゲームクリア時に響く極上の効果音。
難易度は高いが、ノリが合えば中毒性抜群の死にゲー。それが『HoPiKo』だ。

さて、皆さんはご存じないかもしれないが、ゲームの中には妖精が住んでいる。
一度ゲームを始めると、その妖精たちが必死に動きまわり、プレイヤーのために必死に働いてゲームを動かすのだ。
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だが、あるときゲームの中にウィルスがやってきて、妖精たちが捕まってしまう。
これではゲームが遊べず、世界中の子供達が悲しみに包まれてしまう。
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しかし、希望は残されている。
たった1人の妖精がウィルスから逃れ、戦っている。
彼には、ウィルスを駆除し、妖精を助ける能力があるのだ……。もちろん、それを操作するのはプレイヤーである。

と、前説明が長くなってしまったが、『HoPiKo』は、足場から足場へと飛び移り、ウィルスの親玉を体当たりで倒すハイスピードアクションである。
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操作の方法はタップとスワイプの2つだけ。
画面をタップすると、主人公が足場から垂直に高速で直線ジャンプする。
スワイプしたときは、主人公がスワイプ方向に向かってゆっくりジャンプする。
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この2つの移動方法を駆使して、ウィルスの親玉に近づいたら……。
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体当たりで粉々に打ち砕く!
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基本はこれだけ。だが、簡単ではない。
なんせ、足場に止まっていると赤いゲージがたまり、それが満タンになると即座にゲームオーバー。
止まり続けられないので、状況を高速に判断し、素早く足場を移動し続けることが要求される。
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しかも、1ステージのクリア時間はおよそ数秒。尋常ではないほどハイテンポだ。
ノリノリのBGMの中で、瞬時に判断し、数秒に1度ステージをクリアし続けていると、脳が麻痺してハイになってくる。

「ぽすっ、ぽすっ、ズギューン(クリアした音)、ぽすっ、ズギューン!」

と、気づけば、延々とプレイしている。
ショートカットルートを発見したり、針の穴を通すようなコントロールでステージを攻略したときなどは、気持ちよすぎて叫びたくなる。
エラい中毒ゲーなので、アクションゲームや死にゲーが得意な方にはぜひ、ここまで行ってほしい。

さらに、50エリアを通しでプレイする「HARDCORE」ステージが、ステージ中に隠されたゲームボーイをすべて集めると「BONUS」ステージが遊べてボリュームもたっぷり。
価格に比べて、大いにお得なゲームと感じられるはずだ。
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が、このゲームには人を選ぶという難点がある。
前作に当たる『ALONE...』もそうだったがmLaser Dogのゲームはプレイヤーに比較的高いゲームテクニックを要求する。
また、ステージ構成が覚えづらい(じっとステージを眺めていることができないから)ので、何度も死んで地図を記憶する「覚えゲー」の一面も強い。
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さらに、このゲームのステージは5つのエリアに区切られており、どこかでミスすると最初のエリアに戻ってしまう。
すると、1度クリアしたエリアもやり直すことになるので、死んでは最初のエリアからやり直すループに投げ出してしまうプレイヤーも多いだろう。

「ゲームに自身があって、覚えゲー要素があってもOK」となると、このゲームの楽しさに到れるプレイヤーは少ない。
AppStoreでは評価が「良い」と「最悪」で真っ二つに割れているが、それも納得である。
スタート前にエリアの全体マップを確認できるか、3ステージ1セットにするようなやり直し緩和策があればもう少し、多くのプレイヤーが楽しめると思うのだが……現状は、選ばれし者だけが遊べるゲームと言ってもいいだろう。

それでも、『HoPiKo』は音も、見た目も一級品のゲームである。
「俺はやれるゲーマーだぜ!」とか、「根性なら任せとけ!」という方ならばぜひ試してほしい。

評価:3.0(面白い)

おすすめポイント
超ハイテンポなゲーム展開
ゲームボーイ音源を利用したBGM
効果音の気持ちよさ

気になるポイント
最後エリアで死ぬとやり直しが面倒
全体マップを把握するのが困難で、死んで覚えるしかない

課金について
なし

(バージョン1.0.3、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
HoPiKo (itunes 240円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

動画: