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こだわりの映像演出と、大味なゲーム内容。長所も欠点も大きなSTG『Air Attack2』レビュー

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第2次世界大戦を舞台に、ナチスドイツ、日本と戦うシューティングゲーム『Air Attack』に続編が登場した。
1作目は、美しい3D映像が人気を呼び、ゲーム部分は大味ながらも2010年に人気を博した作品である。
そして、その続編の『Air Attack2』は……映像と演出がより強化され、ゲーム部分はより大味になり、長所も欠点も大きくなった、ある意味で正当進化の作品になっていた。

『Air Attack2』は、見下ろし視点の縦スクロールシューティングゲームだ。
攻撃はオートショットを採用しており、移動操作はタッチした位置に自機が動くタッチ移動か、指の移動に合わせて自機が移動する相対タッチの2種類。
初期設定のタッチ移動では操作しづらいが、相対タッチに設定を切り替えれば、操作性はまずまず。
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攻撃方法は、通常ショットに加え、地面を攻撃する「ボム」、ゲーム内通貨で購入し、使い切りの「スーパーウェポン」と「テイルガン」の3種類となっている。
スーパーウェポンは、使用している機体に応じて変化する特殊攻撃。
「テイルガン」は、主観視点で機銃で一方的に敵を撃ちまくる爽快な攻撃だ。
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▲機銃で撃ちまくれ!テイルガンは3Dならではの演出で、とても気持ちいい。ほかのゲームでも欲しい。

ゲームモードは、1人用の全22ステージ、エンドレスで敵が出現するサバイバルモード、他のプレイヤーと競えるチャレンジモードの3種類。
前作は、最初のステージから最後まで通してプレイするアーケードモードだけだったが、今回は1ステージごとにメニュー画面をメニュー画面に戻る『キャンディクラッシュ』のようなステージクリア型を採用している。

ゲームモードは増えているが、最初に書いた通り、ゲームとしてはかなり大味で面白さは退化している。
前作よりも敵を撃つ演出が弱く、ショットの気持ちよさが薄く、敵を撃墜した演出もわかりづらい。
HP方式(敵の攻撃を受けてもHPが残っている限り続けられる)で回復アイテムがたくさん出るので、ある程度ゲームが得意ならごり押しで最後のステージまで攻略できてしまう。
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ゲーム内通貨でパワーアップ、新しい機体を購入する要素もあるが、普通に進めていれば困らないので蛇足な機能になってしまっている。
「スーパーウェポン」と「テイルガン」などは、同じ価格で購入できるのに、テイルガンの方が攻撃力が高く、無敵時間もあるのでスーパーウェポンには出番がない。
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前作はただ大味だったが、今作はそれに輪をかけて微妙というわけだ。
だが、このゲームに対してはそこを期待するのは野暮というもの。
美しいグラフィックを堪能できるのが、このゲームの魅力である。
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▲ナチスの水中基地。揺らめく水の下に見える建物。

第2次世界大戦もののゲームなので、巨大戦車、ナチスドイツのUFOなど「実際に登場しなかった兵器」も含めて登場し、それぞれなかなかの迫力。
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ラストのステージは日本上陸で、ガンダムのような謎のロボットも登場する。
うーむ、第2次世界大戦……。
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▲よく見ると、日本ステージはロボット兵器製造基地だったりする


さらに、地上物の破壊に対するこだわりが半端じゃない。
このゲームの売りは、ほぼ100%の建築物が壊せることだ。しかも、実際に壊してみると、壊れ方のこだわりが細かいのだ。
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例えば、建物に爆弾が落とす。
すると、単に爆発するのではなく、まず屋根や壁が順番に崩れ、最後に骨組みだけになる段階を踏むこだわりぶりなのだ。
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橋を壊せばその上を走る車両が事故を起こすし、先頭を走る車を壊せば後ろからくる車が止まれずに追突事故を起こすなど、プレイヤーが気づきづらい点までこだわりぬかれている。
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▲線路が破壊されて落下する電車。前作にもあった演出だが、今作ではより細かく描写されている。

前作から5年たっているので、グラフィックが進化しているのは当然だが、細かい演出に関してのこだわりもより進化しているのだ。
だが、グラフィックや演出を見るために、240円出すというのもありだとは思う。
少なくとも、前作を映像面で楽しんだタイプのプレイヤーならば行けるはずだ。

全体的な感想としていうならば、とにかく「惜しい」の一言。
いいところが大きいのに、悪いところも大きいのだ。
せめて、敵に攻撃が当たった時の演出や効果音(全体に小さすぎる)、敵の出現パターンの改善などを行えば、かなり改良されると思うのだ……現段階ではどれをとっても微妙。
純粋に楽しいシューティングを探しているなら、これはパスしていい。

評価:2.5(価格通りに楽しめる)

おすすめポイント
地上物の破壊演出へのこだわり
美しいグラフィック
テイルガンが気持ち良い

気になるポイント
ショットが気持ちよくない
攻略する必要がない難易度
パワーアップ要素が邪魔

課金
なし

(バージョン1.0 ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
AirAttack 2 (itunes 240円 iPhone/iPad対応)

動画:

コメント一覧

    • 1. gin
    • 2015年12月07日 00:01
    • 一作目のファンとしては買うべきかどうか悩んでいたけども
      よくよく考えてみれば一作目もキワモノ扱いされてた事を思い出した
    • 2.
    • 2015年12月07日 11:11
    • 正に、惜しいの一言ですね
      グラフィックの尋常じゃないこだわりを否定できる人はいないでしょう
      海のステージなんて思わず見入ってしまいましたし、ザコの撃破パターンだけで何パターンあるんだって感じで
      それがゲームの面白さに貢献してないのが問題なだけで
      STGとしてはスーパースターシューター外伝やドットデクラスタの足下にも及んでないのが残念
      でも240円ですから、買って損はないです
    • 3. 管理人
    • 2015年12月07日 19:22
    • ほんと、もう少しプレイヤーがそう快感を得る演出を何とかしてくれたらいいんですけどね。
      買ったことに後悔はしていないし、建物の破壊とかヘンテコ兵器見ているだけで元は取った気分なんですけど、もう少し頑張れば定番として人にお勧めできる作品になりそうなので、残念です。

      今回も、イロモノで終わるのか。
    • 4. quicy
    • 2015年12月09日 23:51
    • 4 このゲーム、クリアの手応えを味わうSTGじゃなくて、アチーブメントを取るために工夫することを楽しませるタイプのゲームだと思います。
      例えば1面だと、15個のビルをボムで破壊するのは簡単だけど、35個の自動車をボムで破壊するのって、飛行機や敵弾や燃え盛る演出の中で自動車を探す目や、上手くボムを落とす感覚を身に付けないと取れなかったりします。
      こういうアチーブメントを取るには、STG的にシビアすぎると破綻するので、STG的にはある程度ごり押しできる何度だからこそ遊べる要素になってるんだと思いました。
      私は、STGの形をかりてこういうアチーブメント取得型ゲームにしたのは、グラフィックの良さを活かす良い方法だったんじゃないかと思います。
    • 5. 管理人
    • 2015年12月10日 01:23
    • ▼quicyさん
      なるほど。アチーブメントのためにあるとすると、ある程度は楽しみ方が変わってきますね。
      私も★3つ取るためにそれなりに工夫が必要だったので、それは結構納得です。

      とはいえ、敵を倒す演出とか、効果音がもう少し良ければ…!
      緩いゲームとしても、操作や反応の気持ちよさは欲しいのですよね。
    • 6. quicy
    • 2015年12月10日 13:16
    • 通常のSTG的な、バリバリ撃つ感や敵機の爆発感などがないのは確かですよね。
      でも、ボム投下による地上物の崩壊や炎上などのリアルさに合わせると、飛行物も空中分解や墜落などの方が自然な気がします。
      あと、スーパーウェポンは、同時に多量出現する空中物を破壊するためにはテイルガンより有効で、敵を全滅させる★条件などには必須だと思います。
      まだ十分に★を集めれていないですが、★を取るためには機体を買わないといけないのかもですね。
    • 7.
    • 2015年12月16日 20:28
    • ショットLV上げれば気持ち良いですよ。
      凄く大変でしたが…。
      初めからMAXLV前提のショットだと感じました。
      でも弾丸の音はやっぱり小さすぎますね。

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