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MMOじゃない。「ヤギオンラインRPGシミュレーター」だ。『Goat Simulator MMO Simulator』レビュー

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きみはヤギだ。
今からファンタジー世界に入って、タンク、マジシャンなど6つの職業を選んで冒険しよう……って、このヤギシミュレーターはどこに向かっているんだ。

純粋な(?)ヤギシミュレーター『Goat Simulator』、ゾンビヤギシミュレーター『Goat Simulator GoatZ』に続くスマホのヤギは、MMOシミュレーターであった。

冒険の前に、まずはヤギの職業を選ぶ。
マジシャン、盗賊、電子レンジなど6つの職業が用意されており……ん、電子レンジ!?
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そう、電子レンジも今回は職業である。本当に、このゲームはどこに向かおうとしているのか。
プレイヤーの予想を裏切ろうとして、収集が付かなくなっている気がする。いいぞ、もっとやれ。
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と、職業に驚きつつゲームを始めるとまた驚く。
目の前に広がるファンタジー世界。本当にファンタジーMMORPGそのままの佇まいなのだ。
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周囲にはプレイヤー名付きのヤギがいて、回線の調子が悪いプレイヤーは同じ場所を震えながらループしている。
中央下のチャット画面では、活発に会話が行われている。
ああ、本当にMMO RPGなんだ。
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ただし、ちょっと荒れた感じの。
チャットを見ると「Lv100のキャラクターをリアルマネーで売るよ」とか、「運営はクソだな」とか、「スマホが(ゲームするには)低性能なんだよ」とか、そんな会話が目立つ。

そんな様子を見つつ、自分もヤギ好き達に挨拶しようとチャットを開こうとすると……メッセージが打てない!
というか、よく見るとオンラインにつながっていない!
そう、このゲームは「もし、ヤギシミュレーターにオンラインがあったら?」という設定で作られた、1人用のシミュレーターなのだ。
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「クエスト」が用意されていたり、敵と戦ったりしているとXPがたまってレベルアップする要素もあるがが、そもそも不死身なのでレベルアップの意味がない。
つまり、この冗談をやるためだけに、大がかりなセットを作り上げたのだ。

唯一、完全に新しい行動は、「インベントリー」だ。
ヤギが舌ボタンでアイテムを持っているときに……。
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宝箱ボタンをタップすると、インベントリーにアイテムを入れて持ち運べる。
これで、「○○を持ってこい」などのクエストをこななすわけだ。
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▲ソーダを手に入れた。って、アイコンがソーダの文字……。

これを理解したら、あとは不死身のヤギを操作して、いつも通り自由にマップを移動して遊ぶだけだ。
今回はファンタジーのためか、スタッフのはっちゃけぶりもかなりのもの。
ヘンテコな生物をはじめ、マップ上に面白いものが大量に用意されている。
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▲クマ!?

クエストを見れば、ほとんど何かのパロディかひどい物ばかり。
序盤にペイウォール(課金の壁)を超えるために追加課金させられたり(あくまでゲーム内で)。
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二足歩行の牛がビームを撃つ謎の空間に転移させられたり。
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▲ディアブロ……!

移動手段はお馴染みのカタパルト。
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広いマップも、空を飛べばなんてことない。
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いやー、まさか、MMOでくるとは。
今まで以上にぶっ飛んだヤギシミュレーターなので、ヤギ好きならば楽しめること請け合いである。
難点は、PCと比べるとマップが簡略化され、グラフィックも見劣りすること。
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▲悪魔も灼熱の道もない。

だが、過去のスマホ版『Goat Simulator』と比べるとグラフィックは良く、全体的に手が込んでいる。
スマホのヤギ好きならば必携の1作だ。
ただし、これまでのヤギシミュレーターが趣味に合わなかったのであれば、おすすめはしない。

評価:3.0(面白い)

おすすめポイント
ファンタジーの中をヤギが走る
スマホ版Goat Simulatorの中ではよくできている

気になるポイント
Old Goat Mountainが簡略化されている
PCには全体的に劣る

課金について
なし

(バージョン1.0、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Goat Simulator MMO Simulator (itunes 600円 iPhone/iPad対応)

動画: