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国語ゲームなのに日本語が死んでるパズル『モジポップン』レビュー。

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スポーツや学術など、さまざまな分野の第一線で活躍する人物を取材するドキュメンタリー番組『情熱大陸』。
その情熱大陸が2015年3月1日の放送で取り上げるのは、ゲーム業界の第一線で活躍する人物、森下一喜さん。
『パズドラ』で大人気のガンホー社長である。

この『モジポップン』は、情熱大陸とコラボで作られた国語パズル。
「納得がいくまでリリースしない」という条件のもとで製作が始まったそうで、確かにプレイして面白い。
しかし、「うーん」と首をひねる欠点も抱えた変なゲームであった。

このゲームは、深海に潜って宝をサルベージするパズルゲーム。
潜る方法は何故か「単語パズル」。
画面下の文字をタップする(濁点をつけるときは長押し)して文字を選び、順番につなげて意味のある単語を作ると主人公がどんどん深く潜っていく。
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文字を入力するたびに「ライフ」が減り、ライフが0になるとゲームオーバー。
文字数が多い単語を作るほどより深く潜水でき、5文字以上の単語を入力するとライフも回復する。
できるなら、長い単語を狙う方が良い。
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また、「コンボ」や「チェーン」を使って潜水距離を稼ぐこともできる。
「コンボ」は、入力した文字列のなかに複数の単語が含まれていると成立するボーナスだ。
例えば、「こまち」と入力すると、「まち」と「こまち」の2つの単語が認識されて2コンボとなり、潜水距離が大幅に増える。
『もじぴったん』と同じ形式、といえばゲーマーにはわかりやすいだろうか。
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「チェーン」文字を選択したときに連続で単語を作った回数だ。
「うみ」、「みち」というように、文字を入力するたびに単語が成立すると、単語を連続入力した回数がチェーンとなってやはり潜水距離が伸びる。
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これらのテクニックを駆使して最深部に到達すると宝箱が見つかるが、それだけではステージクリアとならない。
ステージには「3チェーンする」、「3コンボを1回」などのミッションが設定されており、これをクリアすると宝箱が開いてステージクリアとなる。
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▲ボスと競うステージもあって、ミッションのバラエティは豊富

画面に表示される文字はたった16文字。
たまにお助けアイテムが出てきたり、「パッションゲージ」を消費して好きな文字をとってくることもできるが、それでも長い単語をつくるのは難しい。
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しかし、そのぶん制限時間がないので、ゆっくり単語をひねり出す作業が楽しい。
触感もよくできていて、さすがガンホーのゲームである。

ステージクリア後に入力した単語の意味が見られるのも嬉しい。
偶然完成した単語の意味を見て、新しい言葉を知ることもできる。
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しかし、このゲームには難点が2つある。
1つは、ひたすら簡単なステージが続くので単調すぎてつらいこと。
その簡単さは、ステージ20まで画面を見ずに文字を連打してもクリアできるほどである(濁点が必要なステージのぞく)。

ただ、ステージ20を超えるとやりがい抜群の「エンドレスモード」が遊べるし、ステージ30あたりからはそれなりに難しくなってゲーム好きでも十分に楽しめる。
「情熱大陸視聴者」で「ゲームをやったことない層」をターゲットにしていることを考えれば、序盤が簡単すぎるのは仕方ないところだろう。
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▲少ないライフで高得点を目指すエンドレスは燃える!

2つめの難点はちょっと大きい。
国語パズルなのに単語の選出に難を抱えていることだ。
大辞林とコラボして19万語を収録したのがモジポップンのウリだが、その中には流行語や地名が少なく、辞典でしか見ない堅い言葉が多い。
ので遊んでいても「なんでこの単語がダメなのか?」と疑問に感じることが多い。
口先番長VS』の70万語はもちろんのこと、13万語(アーケードは76,500語)の『もじぴったん』と比べても語彙が少なく感じる。

辞典の言葉を優先しているので単語の選択も悪い。
「こいん」と入力すると「コイン」ではなく「故院」、「あい」は「合い」、「さとう」で「左党」。
会話で通用する日本語を「生きた日本語」と言うが、このゲームの日本語は「死んだ日本語」である。
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さらに、「れいの(例の)」がOKで「なぞの(謎の)」はNGなど、単語として成立する基準も曖昧だ。
普通、単語パズルでは接続詞はNGにするはずなのだが…。
おそらく、大辞林からそのまま入れてしまって選出基準がおかしくなってしまっているのだろう。
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モジポップンはパズルの基本部分はよくできているし、エンドレスモードはパズル好きが楽しめる内容にもなっている。
一部で『もじぴったん』のパクリと騒がれているが、プレイ感が異なる別のゲームにもなっている。
(ただ、似たルールを採用してタイトルを似せるのはまずいと思うが……)

しかし、国語パズルの基本である国語部分が適当すぎてゲームとして大きく損しているように感じる。
この部分がしっかりしているだけでだいぶ印象が違うと思うので、本当にもったいない。
それとも、これも何かしら開発者の意図通りなのだろうか……それが情熱大陸で明らかになるのを楽しみにしたい。

追記:
情熱大陸を見ると、あまり時間で作ったっぽい感じだったので作業に裂く時間がなかったのが原因に見えました。

評価:2.5(価格通りに楽しめる)

おすすめポイント
単語を作る国語パズルの楽しさ
エンドレスモードが楽しい。

気になるポイント
使われる日本語が死んでいる
同じ文字が画面にたくさん出る
ンとソが見分けづらい
序盤が簡単過ぎる

(バージョン1.0.6、ゲームキャストトシ)

アプリリンク: モジポップン (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

コメント一覧

    • 1.
    • 2015年03月02日 00:02
    • 国語の勉強ソフトなんだから、ゲームでもなければ口語で広まっている言葉を優先的に使うわけでもないと思う。
      コンセプトそのものが違うんじゃないかな。
      国語の先生が
      ”これは勉強に使えない”って言うなら解るけど。
      少なくとも”死んだ日本語”は言いすぎだと思う。
    • 2. 国語教師です
    • 2015年03月02日 00:08
    • 教養として教えたい単語が出てくるようにも見えませんし、このゲームが国語を学ぶために作られたとは考えられませんね。

      また、使われないという意味で死んだ日本語というなら、この記事の通りだと思いますよ。
      わざわざ使われない言葉を選んで出しているのかと思うほどです。
    • 3. 読者
    • 2015年03月02日 20:07
    • このゲーム、あまりにシラン単語ばかりマッチするから馬鹿にされている気分になった。
      普段ゲームしないと層も思わないのかもしれないけど、もじぴったんとかやっているとねぇ。
    • 4. ^_^;
    • 2015年03月13日 08:30
    • 想像とあまりに違いすぎる単語でOKされるとえっ?て感じはしますね。

      そういうところ含め、もじぴったんがいかによくできていたかを実感するだけのアプリでしたね。

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