約1週間ほど前、大々的に発売されたスマホ版の『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』。
順調にいっていれば、そろそろ皆さん結婚イベントに到達しているのではないのでしょうか。
この結婚イベントですが、フローラ派の私からすると現実世界とリンクした思い出が多いイベントです。
SFCでフローラを選んだ私は、クラスから人否人扱いされました。社会人になってプレイしたPS2版でもフローラを選んだところ、「ちょっとおかしい」と同僚に言われました。
なぜ、フローラ派は虐げられなければいけないのでしょうか。
冷静に考えれば、フローラを選ぶべき理由があります。なので、今回はフローラ派のために記事を書きました。
今こそ言いたい。我々は、堂々とフローラを選ぶべきだと。
ビアンカ派の方はいいます。
「フローラはアンディと結婚するが、ビアンカは村で独身を貫く」と。
しかし、この言説はフローラの立場を完全に無視していると言えます。
フローラは大富豪ルドマンさんの跡継ぎ的な立ち位置です。仮に独身を貫きたいと考えていても、世間がそれを許してくれないでしょう。
デボラは結婚に不向きとされてますし、真面目なフローラは結婚するはずです。
また、彼らは言います。
「フローラと結婚するヤツは金目当て」、「フローラの方が成長が早く、イオナズンを覚えるから」だろうと。
リメイク版では、デボラの能力の方が優遇されています。もはや、能力でフローラを選ぶ必要はありません。
また、モンスターの方が強くなるドラクエ5では、元より多少の能力差は意味がありません。
▲「フローラさんと結婚すれば家宝の盾ももらえる」こいつのゲスの勘ぐりがこの説の発端になっている気もします。
さて、こういったテンプレ的な言いがかりに反論した後で、私の意見を述べたいと思います。
私が言いたいのは、ビアンカ派の方は主人公の気持ちを考えていないのではないか、ということです。
「ビアンカが良い」のは理解できますが、結婚は1人ではできません。主人公の気持ちもまた重要です。
そして、主人公の気持ちを考えればフローラを選ぶ理由が分かります。
主人公にとって、フローラは長い奴隷生活を経て最初に出会った「運命の相手」とも言えます。
復讐の旅とはいえ、奴隷生活を終えた主人公はかつてない開放感の中にいたことでしょう。見る物、聞く物、すべてが新鮮な状態です。
そんなときに、ボロボロの衣服を見ても嫌な顔もしない天使のような女性が現れます。フローラです。
表面上は冒険のための通過点と言いつつも、主人公の心はかき乱されていたに違いありません。
▲ターバンにボロボロのマント。冷静に見れば主人公の姿は不審者です。
また、主人公から見たとき、小さい頃に1度遊んだだけの女の子、しかも男勝りのビアンカは「女の子」というよりも「友だち」だったと言えるでしょう。
そんなビアンカに迫られても、困惑してしまうかもしれません。なにせ、相手はたった数日一緒にいただけの友だちですから。
▲結婚指輪をとりに行った帰りに何故か付いてきているビアンカ。フローラの心中を考えるととても心苦しいです。
さらに言えば、病床のダンカンおじさんの身内はビアンカだけ。ビアンカと結婚すると介護する人がいなくなってしまいます。
ダンカンおじさんは「ビアンカと一緒にくらしてくれたら安心なんだがなあ」と言いますが、主人公は復讐の旅の真っ最中。とても一緒には暮らせません。
ビアンカと結婚した結果、ダンカンおじさんは亡くなってしまうかもしれないのです！（ビアンカを選んでも生き延びますが、それは結果論です）
そんな主人公の気持ちも知らず、街の人はこれでもかとビアンカとの結婚を勧めてきます。
その圧力たるや、「よそ者とフローラお嬢様をくっつけさせてたまるか」と、中世独特の村意識すら感じるほどです。
その圧力に屈してビアンカを選んでしまった方も多いのではないのでしょうか。
しかし、ここまで考えれば答えは1つですね。
私はSFC、PS2に続き、3度フローラを選びました。
理由はもちろん、水の羽衣がもらえるからです。
（ゲームキャスト トシ）
アプリリンク：
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (itunes 1,800円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
