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32×32ドットの青春。高校時代に作ったローグライクを世に問う『Gesuido』 - デジゲー博レポ

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デジゲー博には「売れるから」ではなく、「好きだから」作ったゲームが多く見られる。
『Gesuido』は、その中でも目をひいたゲームだ。
一目見て、気づいた方もいるかもしれない。

そう、このゲームは32×32のモノクロドット絵で作られたローグライクゲームなのだ。
しかも、プレイして見るとかなり操作しやすくて面白かった。
意外なところで出てきた期待のゲームだ。
『Gesuido』は、ネットハックのようなローグライクゲームだ。
プレイヤーは浪人、野蛮人、プログラマーのいずれかの職業を選び、ランダムに生成されるダンジョンを踏破していく。
なお、すべてモノクロのドット絵で表現されることについては「昔のMacってなんでも32×32のドット絵アイコンで表現していたから」だそうだ。
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▲作者さんのMacへの愛を感じた。

で、実際にプレイして見ると『ネットハック』の感触をそのままスマホに持ってきた感じのゲームとなっていた。
ただ、スマホでも操作しやすく、ゲームの演出も効果音で大幅に強化されている。

とくに効果音は良い感じで、「遠くで扉を開く音が聞こえた」というメッセージとともにかすかに扉の音が聞こえたり、必殺の攻撃の後に「バシッ!」と音が鳴ったりとかなり凝っている。
ゲーム画面がシンプルなので想像力を刺激する仕組みというわけだ。
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さて、せっかくなので作者の三原さんにゲームについて聞いてきた。

ゲーキャス:このゲームを作ったきっかけは?
三原:高校生の頃ゲームを作っていました。そして、今になってAppStoreという誰でも気軽に出せる場所ができたので、作り直して出そうと思ったのがきっかけです。

ゲーキャス:プレイして見ると、『ネットハック』のテイストをすごく強く感じました。影響は強いのでしょうか。
三原:自分がネットハックを大好きなので、とても意識しています。

ゲーキャス:Gesuidoは「座る」とか「読む」とかのコマンドを残していますね。
スマホのローグライクでは、こういったコマンドを「使う」などに統一してボタンを減らす傾向にありますが、なぜコマンドを多めにしているのでしょうか?

三原:コマンドは意図して多めにしています。まとめることもできますが、拾ったアイテムの使い道を考えたり、本来読まないものを読んでみたりと考える要素を残したいと思っています。

ゲーキャス:なるほど。スマホ向けでも簡易化しすぎず、ネットハックの味を残しているのですね。
三原:スマホ向けのローグライクは、そのまま移植されすぎて遊びづらかったり、簡易化されすぎてしまうことも多いので、その中間を狙っています。
そのあたりのバランスを楽しんでいただきたいと思っています。

ゲーキャス:ありがとうございました。

リリース予定は2014年内とのこと。
ローグライク好きが楽しめるゲームになっているようだったので、楽しみに待っていよう。

その他のデジゲー博のゲーム情報はこちら→デジゲー博2014のまとめ。うんコレだけじゃありません!

関連リンク:
Gesuido