SimCity Buildit、海外版の先行体験レポート。美しいグラフィックのスマホ向けシムシティ。
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- 2014年10月27日
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スマホ版のシムシティ『SimCity Buildit』が、カナダやニュージーランドのストアで先行配信された。
ゲーキャスでも早速試してみたので、開始4日での感想を皆さんにお届けしたい。
なお、開始4日の時点では災害の要素はアンロックできなかったので、その点はご了承を。
『SimCity Buildit』のグラフィックは素晴らしかった。
これが、今作で最も良い点だろう。街作り系でグラフィックが良くなければ話にならない。

時間が移り変わって夕方になり、街に明かりが灯っていく様子はまさしくシムシティ。
車が信号に合わせて移動したり、パーキングに入ったりと、細かい点まで街を表現している。

事前情報で「3Dのビジュアルがとても素晴らしい」とEAのスタッフが話していたが、自画自賛で終わらないビジュアルだ。
街作り系ゲームの中で、これだけ美しいグラフィックのものはほかにないだろう。

ゲーム部分は、基本は『ヘイデイ』のようなゲームを土台にしているが、かなり『シムシティ』らしくしようとした苦心が伝わる内容だった。
プレイヤーは、自由に道路を作って自由に街の区画を作れる。

建物は住居や電力会社、工場などのシムシティでお馴染みの設備ばかり。
建物は道路に沿っておかなければ人が入れなくて廃墟となる。

街には水処理施設、下水、電力施設などの生活インフラが必要で、街の規模に合わせて処理能力を拡大させなければいけない。
これらの設備は公害の元になることが多いが、街の中心部から離れた場所に配置すればOKだ。

だが、もう1つのインフラ、消防設備や公園などは建物の周囲の限られた範囲にしか効果を発揮しない。
住居が公園の影響範囲になければ「公園が欲しい」と文句を言われるし、消防設備がなければ建物は火災で廃墟になる。

▲赤い部分には消防施設の効果が及んでいない。配置はかなり悩む。
電力や水力などを供給する建物を計画的に建てつつ、区画を整理して消防施設や公園を適正に配置していくゲームプレイは確かにシムシティのものだ。
ただし、今作では道路以外は自由に配置し直せる(道路は壊して再度設置)。
だから区画整理は比較的簡単だろう。
ただし、住居に関しては過去作と決定的に違う点がある。
住居が一定規模になると、住人から「このアイテムが欲しい!」と要望がやってきて、そのアイテムを工場などで生産することで住居が大きくなるのだ。

この工程は、農園系のゲームで作物を育てる仕組みに近い。
工場などは自動で稼働せず、プレイヤーが生産するものをきめ、一定時間後に受け取るサイクルを繰り返さなければならない。
畑の代わりに工場があり、それらが住居の成長につながるわけだ。
それ以外の建物は、お金を支払って購入する。
お金は3つの方法(+課金)で稼げる。
1つめは税金。これは人口に合わせて時間とともに自動でたまる。
2つめはクエスト。さまざまな素材を生産して住居を大きくしたり、住人に売って稼げる。
3つめはほかの都市との取引。このシステムは『ヘイデイ』とほぼ同じである。

▲街の人からもらうクエストだけでなく、特別なアイテムをもらうクエストも。このクエストでも金は稼げる。
工場などで作った物は倉庫にしまわれ、倉庫の容量は街の住人がまれにくれる手形で拡張できる。
土地の拡大にも街の人からまれにもらえる権利書が必要で、これまた『ヘイデイ』と同じ。

で、結局通してプレイした感じはどうかというと…街作り系ゲームとして良いゲームになっていると感じた。
区画整理の楽しさがあるし、住居を建てたらインフラ、インフラが整ったらまた住居…と、やることがなくならない。
そして、見た目が美しいので「作った街を見てニヤニヤできる度」はほかのゲームよりも大きい。
街作り系ゲームが好きな方は、ハマる人も多いと思う。
ただし、元祖シムシティで街を作っては壊すプレイを楽しんでいたプレイヤーには合わないだろう。
建物を自由に移動させられるから区画整理のシビアさが消えているし、1度始めたら後戻りもできない。
シムシティの「街を作る」点だけ取り出していて、スクラップ&ビルドな楽しさは消えているのだ。
はまる人はハマると思うし、『Dungeon Keeper』と比べれば別物感も薄れている。
また、EAらしい課金仕様は相変わらず。
ランクが上がって新しい設備が登場するほどに課金がキツくなるように見える。
一例を挙げよう。ある日、ランクが上がって「警察署をアンロック」となり、警察署が建てられるようになる。
だが、「新しい建物を建てられるぞ!」と喜んではいけない。その瞬間から街で犯罪が発生し始め、警察署がなければ人が減っていくのだ。

警察署は最低額で$10,100から。
効果範囲を考えると、$40,000はないとキツい。

この時点で、税収は1日$3,350。やってられるか!
張り付いてクエストをこなせば、1日$2万〜$3万ぐらい楽にたまるが…進むほどに辛くなるゲームになっているようだ。

なお、21,000人いた人口が、犯罪発生から30分で16,000人まで減ったことも付記しておく。
このあたりは、正式サービスまでにバランスを改善して欲しいところか。
アプリリンク:
Simcity Buildit(カナダのAppStore)
コメント一覧 (2)
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- 2014年10月27日 17:05
- 原作レイプと言うほどひどくはないですね。シムシティ風が徹底されているかと思います。
しかし、シムシティそのものではありません。それもまた確かです。
課金ですが…とにかく金が貯まらない!
でも、ずっと遊んでいればお金が貯まる(工場の生産物を結構楽に売れるので、張り付いていれば貯まる)仕組みでもあるので、課金必須ではありませんね。
時間があれば。やることが多いので遊んでいる感は強いです。
しかし、「いい設備が作れない!」という飢餓感でリードするゲームなので、設備足りない感は強い。
ケイオスリングスは頑張ります!
余談ですが、ケイオスリングス3のレビュー待ってます。
あと、記事のタイトルと書き出しが
「(C)im sity」と
誤字をしているので、ご報告させて頂きます。