RSS

記事一覧

レビュー:『Knights of Pen & Paper』 TRPG風味の味付けに隠された確かな携帯RPG

Knights of Pen & Paper(Ver1.33) 170円 iPhone/iPadの両方に対応
課金:ゲーム内通貨(課金しなくても手に入る、アイテム引継ぎもあり)
開発:
Behold Studios Jogos Eletronicos LTDA ME
評価:3.0(面白い)
trpg4
常にギリギリのバトルを楽しめる。
TRPG風のメタ構造な演出とストーリー
キャラクターの成長が楽しい
簡単とはいえ英語なのでストーリーを楽しむには英語力が必要
日本での知名度は低いが、実はコンピューターゲームができる前からRPGは遊ばれていた。
それはTRPGと呼ばれ、テーブルを囲んで紙にキャラクターのHPや攻撃力などを記録し、サイコロを振ってモンスターに攻撃が当たるかどうか、を判定するアナログなRPG。
ストーリーやモンスターなどの行動は“ゲームマスター”という専用役割を担った人とプレイヤーが会話で行う。

「今、君たちは暗いダンジョンの中にいる、目の前にはゴブリンが2匹いて君たちには気づいていない。さあ、どうする?」
「じゃあ、ゴブリンの背後から忍び寄って攻撃します!」

といった感じだ。
『Knights of Pen & Paper』はそのプレイをコンピューターの中で行う、アナログとデジタルが混ざった雰囲気の不思議なRPG。

以前、TRPGをコンピューターゲームの中でプレイする不思議なRPGという内容で紹介したが、ただ独特の味があるだけではなく、携帯RPGとしてかなり良くできていたので再度レビューという形で紹介したい。

このゲームを開始する時にまずキャラクターを作成する。
それも“現実で遊んでいるプレイヤー”と“職業”の2つの組み合わせ。
プレイヤーによってプレイスタイル(つまり特殊能力)が異なり、得手不得手がある。
trpg2

ゲームが始まるとゲームマスターが「君たちは牢屋の中で目を覚ました…冷たい風が吹いている…。」と語りかける。
そして、プレイヤーがそれに対して反応を返し、会話形式で進むのはそのままTRPGな雰囲気。
trpg6
▲画面上側がゲームマスター。

で、この会話やゲーム内で語られる設定がTRPGのプレイ現場で「あるある」な設定。
ゲームマスターが名前を考えていないから、最初の村は「Default Village(最初の村)」という名前。
村娘が襲われているとき、助けるか前に「その子の魅力度(可愛さの数字)はいくつ?」と聞いてから行動するプレイヤー。
trpg15
▲彼女の魅力は19(超高い)だよ!

その後、プレイヤーは村娘の気を引くためにミッションを押し付けられたあげく、後からプレイヤーのつきまといぶりが面倒になったゲームマスターが“村娘の恋人”を出現させてしまい、その村でのミッションは終わる。
完全に「TPRGあるある」な展開。
kp
▲はい、君の恋愛終わったー!

英語オンリーなのだが、比較的簡単な英語で語られるのでTRPG好きならこれだけでプレイしてみる価値はある。

前回紹介したときはこちらの魅力にしか触れていなかったが、もう1つ、バトルも本作の大きな魅力。
“◯◯という敵を5体倒せ!”というミッションが与えられるのだが、同時に何体の敵と戦うのか、ということを選択できる。
当然、同じ敵を5体倒すミッションならば、1体ずつ5回に分けてバトルすると倒していけば危険は少ないが、同時に大勢の敵を倒すほど経験値にボーナスがある。
trpg9
▲Addを押すたびに敵が増える。

で、そのバトルシステムはシンプルな見た目に比べてかなり本格派。
まず重要なのが隊列とThreat(目立ち度)の概念。
隊列が前であるほど狙われやすいのはもちろん、様々な技を使用することでThreatを上昇させると、それだけ狙われやすくなる。

敵の攻撃力はかなり高く、油断するとキャラクターが死んでしまう戦闘バランスなのでThreatのコントロールが非常に重要。
kp2

難易度をプレイヤーが調節できると「簡単過ぎるゲームになってしまうのでは?」と思われるが、難易度を高くすると得られるボーナスのため、効率派のプレイヤーはあえてギリギリ勝てる範囲で勝負することになる。

そのため、常にバトルにはギリギリの緊張感が漂い、「この難易度で戦うにはこんな感じでキャラクターを成長させて…」と戦術を組み上げていく楽しさが生まれている。
kp
▲スキル割り振り次第でバトル効率が大きく変わる。

また、バトルに勝利して手に入れたお金を“マスタースクリーン”やお菓子(食べ終わったら効果が切れるので時間制限付き!)などの現実世界のアイテムの購入に当ててパーティーを強化するリソース管理の要素もある。
お金の入手量が少ないゲームなので、このあたりの取捨選択も楽しい。
kp4

で、戦闘が本格的で楽しいのに比べ、RPG部分は会話意外超簡易型。
買い物と大きなマップ上を移動することぐらいしかやることはない。
kp1

だが、そのシンプルさのおかげでプレイヤーはバトルに集中できる。
プレイの区切りも1プレイ=1バトルと短時間で、このテンポ感はまさに携帯ゲーそのもの。
独特のTRPG調の味付けでアナログな見た目ながら、バトルシステムは近代的に楽しめるものとして組み上げ、プレイヤーが難易度を選択することで無理なくチャレンジする緊張感も楽しめる。

スマホRPGとしてよくできているので、英語に抵抗がなければ、是非遊んでみてほしい。

アプリリンク:
Knights of Pen & Paper(itunes) iPhone/iPadの両方に対応
Knights of Pen & Paper(Android用)

関連リンク:
TRPGをコンピューターゲームの中でプレイする不思議なRPGを見つけた:iPhoneゲーマーな日々14

動画:

コメント一覧

    • 1. 通りすがりのゲーマー
    • 2013年04月03日 01:47
    • たしかファンタジーの原点が指輪物語とナルニアで、それを遊べるようにしたのがTRPGのD&D、それをコンピューターゲームにしたのがウルティマとウィザードリィ、それを日本に伝えたのがドラクエ、って流れでしたっけ?
    • 2. 通りすがりのゲーマー
    • 2013年04月03日 02:38
    • TRPG懐かしいですね。
      ソードワールドとかよくやりました。
      英語じゃなければやりたかった・・・。
    • 3. 通りすがりのゲーマー
    • 2013年04月03日 03:30
    • 最近はTRPGプレイ動画がかなりの人気を博すようになりましたし、こんな感じでTRPGを取り上げてくれるゲームももっと増えないかな。
      あわよくばセッションをiPhoneで……

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
記事検索
最新コメント