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【忘れてはいけない…】ガークルの事なら俺に聞け!外伝 『スクエニのソーシャルゲームが終わったとき』

オンラインRPG『ファイナルファンタジー14』が仕切り直しになり、ゲームが盛大に終了したということで話題になった。
次のゲームに引き継がれるということで、壮大なムービーとイベントで終了が告知され、あまりの壮大さに話題になったのは記憶に新しい。
しかし、その影でもう1つのゲームがエンディングを迎えていた。

▲FF14終了ムービー。 そのゲームの名は『ナイツオブクリスタル』。

スクウェア・エニックスが本格RPGをグリーでリリースする!

という触れ込みでリリースされ、なんだかんだ言ってFF世代でもあり、この報には期待するものがあった。
が、実際に開始してみると単なるポチポチゲーで、秘宝をコンプして報酬をもらうという内容以上のものはないがっかりゲーだった。
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終了のお知らせを受けてログインしてみると「登録日から718日間ありがとう」というメッセージ。
ゲームには真のラスボス“デスシュタイン”が登場しており、倒すとエンディングが流れた。
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最後に『エンペラーズサガ』と『ギャラクシーダンジョン』の招待コードが配布されて終了。
普通のゲームは赤字になるから終わるので、終了時にイベントを組む予算はない。
エンディングを用意できるのは、他のゲームを運営しているスクウェア・エニックスならではと言えるだろう。
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このゲームの歴史を振り返ると「破綻」の文字だけしか思い浮かばない。
ゲームの仕組みが完全に破綻していた。
最初に目につくのは課金の破綻。
プレイヤーの装備品が1個300円~2000円で、壊れることがあるが課金装備の壊れる可能性はかなり低い。うん、ここまでならばまあ、いい。

問題は装備の必要数が多すぎたこと。
このゲームは「戦力ポイント」と同じ数だけ装備が使えるのだが、なんと少しプレイするとそれが軽く数百をこえる。
フル装備を整えようと思えば数百万円になると誰もが一瞬で計算できた。

それに輪をかけてシステムは破綻していた。
初心者を救済するために、「強すぎるプレイヤーが弱い相手を攻撃すると攻撃側が敗北する」という弱い者いじめ防止のルールがあった。
課金して装備を整えると強くなりすぎ、誰に戦いを挑んでも敗北するという事態が発生。
当然誰も課金しなくなる。
バトルランキングは防御力0の弱すぎるプレイヤーが無敗で上位に君臨した。

そこに、「有料装備が無料で売られて無限に購入できた」というやっちゃったバグから、「クエストでコンプ対象の秘宝が落ちないバグがあり、誰もクエストをクリアできない」というバグまで、バグのオンパレード。
そして、バグにはほとんど対応しないという運営の悪さ。

スクウェア・エニックスはそれより前から『みんなdeクエスト』という放置系RPGを運営しており、そちらが良くできただけに信じられなかった。
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▲ずっとやってた。なぜこの方向に行かなかったのか…。

ゲームとして終わっている状態が数ヶ月続いたのち、ジョブシステムを導入するという運営からのお知らせ。
武器や防具ではなく、ジョブで戦うシステムにリニューアル。
新しく導入されたコロシアムでは「ジョブの熟練度で戦い、武器防具は要らない」というゲームになり、『ドリランド』のように過去のシステムを半分捨て去ってリニューアルされた。

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“シヴァ”が出てきたかと思ったら“シヴァ・改”というような最強ジョブが次から次へと配信され、カードも使い回しでデータだけがどんどんインフレし、全くついていけなくなってプレイするのをやめた。

リニューアルからさらに1年が経過し…『ガーディアクルス』がリリースされた。

「スクウェア・エニックスが放つガチャなしのソーシャルゲーム!」
「プロデューサー田付信一!」

って、『ナイツオブクリスタル』のプロデューサーじゃないか!
大々的に宣伝するほどなのか、クソすぎた前作を反省して作っているのか、色々見届けてやろうじゃないか。
ということでガークルの事なら俺に聞け!第1回『ソーシャルは札束で殴り合うバトルだ!』が始まったのだった。
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ちなみに『ナイツオブクリスタル』が次世代のソーシャルゲームとしてバトンを託した『ギャラクシーダンジョン』をプレイしようとしてみると…。

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リリースから2日程度サービスした後にずっとメンテナンス。
中華プレイヤーにハッキングされて始まる前に終わっていたらしい。