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レビュー:Crazy Tower ディフェンス+Tiny Towerだが、ディフェンス要素は弱め

Crazy Tower Ver1.0.0(開発:ガンホー) iPhone/iPadの両方に対応
価格:基本無料
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
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コミックホラー調のグラッフィック
本家よりやることは増えているので楽しい
長時間放置してから起動すると落ち続けることがある。
ディフェンスゲームはオマケ程度
高層ビルを建築する放置系経営ゲーム『Tiny Tower』系ゲームが次々とリリースされている中に、『パズル&ドラゴンズ』のガンホーが参入。
さすがにゲームメーカーだけあって単なるパクリではなく、コミカルでホラーな雰囲気と建築したタワーに攻め寄せてくるモンスターを撃退するタワーディフェンス要素を融合している。
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基本的には資金を払い、住人が住む【アパート】と、タワーに住んでいる住人が働く【レストラン】【娯楽施設】【サービス】【小売店】の4種類のワークフロアのうち1つを選んで増築する。
【アパート】には最大5名までが住むことができ、働くフロアでは最大3名まで同時に働くことができるので、そのバランスをとって増築していくことになる。

住民には職種別の能力値と希望職種があり、ワークフロアに関する能力が高いと商品の仕入れが安くなり、希望職種に合致するとテンションが増加する。
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テンションが高いと商品の仕入れ個数が多くなり、より利益を出すことが出来る仕組みだ。
仕入れた商品は現実時間の経過と共に販売され、アプリを切っていてもOK。
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タワーの1階にはスロットマシーンがあり、回すたびに新しい客や住人がランダムにタワーを訪れる。
この時に特定の図柄が揃うと、フロアの増築を早める【内装業者】や特定の商品をまとめ買いする【セレブ】などの客が出現する。
ひたすら回すこともできるが、1日に1回あるラッキータイムには必ず図柄が揃うので、そんなに頑張って回さなくてもそれなりに楽しむことが可能。
このあたりはかなり良心的に感じた。

さて、このゲーム最大の特徴はタワーをよじ登るモンスターを迎撃する【ハンティング】。
自動で上に登っていくモンスターに対し、タワーの住人達が商品を投げつけて迎撃する。
プレイヤー自身も最上階のクレーンから爆弾、毒薬、ネット、植木鉢などを落としてモンスターの妨害をする仕組み。
モンスターはそれぞれ【レストラン】に弱い、など弱点がしめされるほか、植木鉢を落としても落下する距離が違ったり、ネットにハマっている時間が違ったりと、それぞれ有効な攻撃方法が定められている。
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▲下からモンスターが上がってくる。

クレーンを使った妨害や、住人のテンションを上げてみるなど、工夫のしどころはあるものの、圧倒的に強いモンスターに対して小手先のテクニックで対応できるわけでもなく、課金通貨のジュエルでタワーやクレーンの能力を強化してやる必要がある。
ジュエルは通常プレイでもそれなりに手に入るものの、じっくりゆっくりのプレイでなければ快適なプレイをするには課金が必要なバランスだ。
ここはもう少しゲームとして工夫する余地があっても良かったと思うが、これがやはり基本無料の限界点か、とも思わされる。
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▲2段階以上の強化はかなり高いので厳しい。

『Tiny Tower』と比べると演出的にも、システム的にも進化しているものの、追加要素がおまけ程度でしかないのが残念。
また、現時点では時間をあけて起動した時にフリーズして落ちることもあり、安定性の面でもおすすめとはいえない。
悪くはないのだが、個人的には『りとるキングダム』の方がビジュアルだけで楽しめてこの系統としてはオススメと感じた。

(ゲームキャスト トシ)

Crazy Towerのダウンロード(itunes)