価格：基本無料
評価：3.5（すごく面白い）
こだわりぬかれたフロアのグラフィック 住人のイキイキした動き
長時間やると飽きる 後半を課金で乗り切ろうとすると高すぎる（課金なしでもいける）
NimbleBitの『Tiny Tower』が出て以来、数多くのパクリゲームが出てきたが、その中でも素晴らしい出来なのがこの『りとるキングダム』だ。金貨を使って地下を掘り進み、ファンタジー世界の住人を集め、不思議なフロアを建築して王国を反映させる放置系ゲーム。
なにが素晴らしいかというと、そのグラフィックのコダワリ。
まず下の拡大画像を見て欲しい。
▲拡大しても粗くない作りこみ。
フロアは全て異なる内装で、１つ１つがきっちり作りこまれていて見ているだけで楽しい。
「次は、どんなフロアができるのか」
と楽しみになり、その作りこみはフロアを集めること自体が目的になるほど。
独特の奥行きのある演出も良く、片目でスクロールさせていくとその立体感にびっくりする。
▲時計台フロア。背後の歯車も噛みあってちゃんと動いている
住人たちはいきいきと動き、よく見るとBGMに合わせて踊っていたり、ベッドに寝に帰ったりと単に動いているだけではない。
建築したフロアを見ているだけで、ミニチュアの王国を建設しているような気分になれる。
また、ときどきぶっ飛んだことをしゃべるのも面白い。
▲俺は別だけどね！
生きている王国、それを支える豪華なグラフィック。
この系統は作業して集めるだけなので、後半になると面倒になってくる。
もちろん、このゲームもその欠点をそのまま引き継いでいるのだが、あまりに雰囲気が良いのでフロアをコレクションする目的だけで比較的続いてしまう。
▲限界まで掘り進んだ。
ゲームの基本サイクルは『Tiny Tower』と同じで、フロアを建築すると城の地下1階にあるエレベーターから、住民がやってくる。
空きのある【住居】に国民が降りるとそのまま住み着き、住人をワークフロアで働かせて金貨を稼ぐことが可能。
住人にはそれぞれ能力があり、適したワークフロアで働かせると商品の仕入れ値が安くなるほか、天職に指定されているワークフロアで働くと課金通貨のクリスタルが手に入る。
仕入れた商品は現実時間の経過と共に販売され、アプリを切っていてもOK。
元祖『Tiny Tower』とシステムで違う点は【お姫様のお願い】と特別フロアの存在。
お姫様のお願いは定期的に発生し、指定された商品のある場所まで素早く移動すると、特別なアイテムやクリスタルなどがもらえるというもの。
特別なアイテムをそろえると、通常よりも金貨を稼げるワークフロアを得ることができる。
▲ただ、揃えるのは辛い…。
特別フロアでは商品の仕入を一瞬で終わらせるドラゴンや、販売を瞬時に終わらせるユニコーンを購入したり、新しいタイプの住人を呼び寄せることが可能になる。
少し差があるとはいえ、ほとんどシステムで言えば元祖とは変わらない。
プレイしている感覚も同じだ。
だが、それでもグラフィックと演出の力だけでこのゲームは素晴らしい。
動画を見て雰囲気が気になったら、とってみて損はない。
本来はコピー系のゲームに高得点はつけないが、ここまでのグラフィックの作りこみは『Tiny Tower』系はもちろん、他のファーム系などの経営シミュレーションでも見られない。
そこを評価して3.0に近い3.5としたい。
課金要素は、課金通貨のクリスタル。
ただし、ゲーム中でも頑張ればそこそこ手に入り、上手に使えば無課金でも最期まで進むことが可能だ。
（ゲームキャスト トシ）
りとるキングダムのダウンロード(itunes)
動画
