ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

ノベルアプリ1週間チャレンジ9日目「ameroad」

banner
超水道さんは「iPhoneのノベルアプリを1週間で作る!」ことに挑戦し、ゲームキャストが出来るまでの様子をレポート。
サブミット後はアプリ以外のことをやらなければならない。
そして、ameroadが何も決まってない。
ということで、ameroadについて話し合いがあった。
満足してもらえるファンアイテムとは!?
さて、アップデート予定を決めてもまだ課題が残っていた。
5日目に書いた通り、それはameroadで販売するものだ。
アマチュアである超水道を応援してくれるファン向けに何かを販売しなければならない。

__________reasonably_small
今回は実験とはいえ、かなり難しい。
まず、前提としてameroadなどでファンに応援に出してもらったお金はアップデートや作品作りに使わなくてはいけない。
その上で応援してくれた人たちには満足してもらいたい。
super
それは当然ですし、そうやってお返ししたいと思っています。
__________reasonably_small
でも、作品作りにお金を出すためには、高価なものはお返しできないよね。
super
そう…ですね。


そう、ameroadに置くものは買ってくれた人に満足してもらいつつ、ある程度は原価が安くなくてはいけなかった。
この際、こちら側の手間は考えない。

__________reasonably_small
でも、都合のいいことにitunesって完全にデジタルだから「所有欲」みたいなものは満たせない。
そこにやれることがあると思う。
つまり、デジタルでは味わえない満足感を味わってもらうのがいいと思うんだ。
super
手書き…とか実物ってことですか。
__________reasonably_small
そうそう、それいいね。
作者からの手書きメッセージコメントとか。
あとサウンドトラックなどは実物が手元にあると、特に普通に手に入らないものだったら嬉しいよね。


itunesは作者と受け手を近い距離においてくれるが、あくまでデジタルである。
アプリも、曲だって一度買えばいくらでもコピーできるが、アナログなものはそうはいかない。
限定の記念品があるのはファンなら嬉しいはずだ。

__________reasonably_small
あとはスタッフロールにきっちり、応援してくれた人を載せる。

例えば、好きなゲームがあったとする。
ゲームを終えたとき、自分の名前がクレジットされたら嬉しいはずだ。
大好きでなくとも、運良くそのゲームがヒットしたら

「このゲームは、俺がスポンサーしていてスタッフロールにのっているんだぜ!」

と、嬉しくなるだろう。

そういう、普通は味わえないもので満足してもらい、実際に作品がそのお金でできたらまたお礼をする。

「◯◯さんのお陰でCGが追加できました」

などとゲーム内にメッセージがあったら、友達に見せびらかしてしまうかもしれない。
少なくとも自分ならそうする。

と、ここまでが5日目の話で、ameroadで売る物リストがここで決まった。

・2000円:開発裏話+サウンドトラック+メッセージカード(郵送)
・3000円:開発裏話+サウンドトラック+メッセージカード(郵送)+スタッフロールに掲載
・5000円:開発裏話+サウンドトラック+メッセージカード(郵送)+スタッフロールに掲載+開発中のデータやボツデータ+無圧縮CGデータなど

である。
しかし、当時はアプリ開発に全力を注いでおり、詳細はリリース後の課題になっていた。
そして、そのツケがのしかかっていた。
特に、開発裏話というのが何を書けばいいのかわからない。
ぶっちゃけ、すでに開発は密着記事なっているのだ。

__________reasonably_small
開発裏話、どうしようか…。

これだけでかなりの時間が費やされた。
商売的なレポート、今回のために行った様々なことを失敗も含めて赤裸々に綴ることなどなど、案は出したがいまいちパッとしない。

super
うーん、私視点から見た1週間企画とかどうでしょう。
WEBの記事と一緒に見ると1つのものになるんです。
買ってくれた人と超水道だけが知っている完全版。
__________reasonably_small

2つ合わせて完全版になる、という発想は非常に良い。
その一言で全てが動き出した。

__________reasonably_small
CGはPDFに収めてiPhoneでも見れるようにしよう。
すずめさんはコメントしてくれる暇とかあるかな。
super
CDはHIROSHIや森川空のルールの時みたいにジャケット書き下ろしますよ…多分、できる!


hiroshi
これ以降はすんなり決まった。
手間はかかるが、原価が高くないので作品に対して応援してくれたお金使ってクオリティを上げることができる。

・開発裏話はミタヒツヒト視点の1週間企画、ブログの記事とあわせて完全版になる。
・CDは描きおろしジャケット+直筆コメント付き
・なんとCDはフルバージョンのゲーム曲を書き下ろしで(ゲームバージョンはループ)収録、郵送
・ameroadでDLすると音楽の電子ファイルも手に入る。
・3000円以上はスタッフロール収録。
・ameroadの機能で相手のツイッターアカウントがわかるので、色々希望を聞く

などなど、原価は安くても手間たっぷり。
作曲のinaryさんには申し訳ないぐらい活躍していただくことになる。
そして、ひとしきり決まった後最後にミタヒツヒトがいった。

super
実は…みんなで話したんですけど、ameroadで買ってもらうものって結局高いじゃないですか。
それで、最高額で買ってくれるなら、どうせならなにか作りたいかなって。
__________reasonably_small
というと?
super
例えばiPhoneケースとか…応援してくれる人が欲しがってるものを聞いて追加したいんです。
__________reasonably_small
でも、ケースを作るとして、ケースって高いよね?
super
それは原価ぐらいで上乗せする感じで…でも、欲しい人に聞いてつくれば満足しもらえると思うんです。
__________reasonably_small
うーん、じゃあこんないい方はすきじゃないんだけど…本当に欲しい人がいるのを見せてくれれば…。
ケースとか、ってことは他のものでも提案されたらつくるよね?
欲しがっている人がいることを僕に分からせて欲しい。
単純になにか作って、価格に上乗せされたら大変になるだけだし。
super
そうなりますね…。

こうして、また超水道には課題が課せられたのであった。


関連記事:
ノベルアプリ1週間チャレンジ2日目「企画書完成!超水道式シナリオ制作術とは」
ノベルアプリ1週間チャレンジ3日目「いかにイラストを早く描き上げるか」
ノベルアプリ1週間チャレンジ4日目「インターフェースへのこだわりとアルテミスエンジン」
ノベルアプリ1週間チャレンジ5日目「PWYW・Ameroad・チャリティー」新しい課金形態への挑戦。
ノベルアプリ1週間チャレンジ6日目「音楽ができるまで」
ノベルアプリ1週間チャレンジ7日目「リリース間際の攻防」
ノベルアプリ1週間チャレンジ8日目「サブミット後の1」