タイトル：マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス HD
ジャンル：リズムゲーム
価格：450円
アプリ内購入：追加曲（各170円）・衣装（85円）
日本語対応：あり
Retina 対応：あり
レビュアー：トシ
販売元：Ubisoft | Version：1.0 | GameCenter：実績・ランキング対応 | 対応機種：iPad
評価：2.0（良くはない）
＋マイケルのヒットナンバーでリズムゲームが楽しめる。
＋マイケルのPVを生かした演出
－単調
－曲と操作の一体感がない
ダンスと歌で一世を風靡したマイケル・ジャクソンのリズムゲーム。
開発は UBISoft で、PS3、XBOX 360 などで出た同名のゲームの移植作品となる。
結論から言ってしまうと、ゲームとしてはいまいち以下だがマイケルのファンゲームとしてはあり。
「マイケルは好きだけど音ゲーとしても楽しみたい」という方はレビューを見て判断していただきたい。
このゲームは６方向に示されるマーカーの通り画面をなぞり、タイミングよく指を離して得点を稼ぐリズムゲーム。
タイミングに応じて「PERFECT」「GREAT」「OK」と表示され、PREFECTに近いほど高得点になるオーソドックスな作りだが、指のジェスチャー操作が微妙にやりづらいという欠点を抱えている。
連続で OK 以上を続けると「コンボ」が発生し、一定以上のコンボをつなげると「コンボレベル」が上昇。
最初は寂しいステージにマイケルがいるだけでも、コンボレベルが上がるほどにバックダンサーや照明が増えて賑やかになる演出は非常に良い。
個人的には Black or White の曲（追加購入）では仕掛けも凝っていて面白かった。
曲中「フリースタイル」モードが挟まれることがあり、こちらはマイケルがプレイヤーの操作に合わせて自由に踊ることで得点が加算されるというもの。
ただ、どの曲でも基本の動きが同じな上にバリエーションも少ないのでやっていて楽しいものではない。
各ステージではマイケルの PV から抜き出した映像、もしくはそれらをCGで再現したもの（恐らく権利の関係でオリジナルが入れられなかったものがあると思われる）がところどころで挟まれ、マイケル世代を直撃。
マイケルが踊るステージセットも服装も PV の舞台を再現しており、バックダンサーなどもきっちり PV の登場人物を再現。
ファンならテンションが上がること請け合いだ。
初期の曲は４曲で、１曲170円でステージ追加、マイケルの服は85円と普通のリズムゲームと比べるとかなり割高だが、PV風演出のステージを購入していると考えれば納得。
むしろ、マイケルファンなら喜んで購入できるレベルではなかろうか。
ただ、ゲームとして見た場合の結論を言ってしまうと、はっきりいって全然よくない。
操作に合わせてマイケルが踊るわけでもなく（操作失敗でもマイケルは華麗に踊る。世界のマイケルに失敗はないのだ！）、音が出るわけでもない。
曲・動きいずれとのシンクロも無いので曲に対しての没入感全くなし。
また、１ステージが長すぎるのも難点。
通常のリズムゲームは長くとも３分ぐらいで区切られるが、このゲームはもちろんマイケルのPV全部。
当然、集中力が持たなくなる。
さらに何度も同じフレーズと操作が繰り返されるので、その単調さでも飽きが来る。
ゲームとして期待している方は、諦めたほうが良い。
ということで、「マイケルの曲とそれらしい映像でゲームが出来る」という一点のみにこのゲームの価値がある。
紹介してきた映像を見て、「遊んでみたい」と思えるなら買いだし、そうでなければ買わないほうが良い。
また、PS Vita の購入予定があったり、PS3 などのハードを持っているのであればそちらを買う選択肢もある。
どれも映像面では iPad を凌ぐし、PS Vita は4000円程度で14曲、その他のハード版は6000円程度で30曲収録なのでお得感もある。
スタッフコメント
トシ：
実はマイケル・ジャクソンはゲーム好きで、自身のゲームはちゃんと監修を入れ、自分の出たいゲームには「出してくれ」と言って出るほど。
その趣味も一貫していて、『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』(Yasuakiの新批評空間) は画面中の敵を踊らせて倒すバカゲー、踊りで全てを解決する『スペースチャンネル５』（Wikipedia）と彼が関わったゲームは全てバカゲーになるという、バカゲーの10割打者でもある。
マイケルがもし生きていたら、「PV を無難に抜き出すよりゴージャスにゲーム的にしてくれ！」とか注文していたのではないか…と思う。
マイケルだから購入したが、そう思うと残念。
弟：
マイケルの曲が鳴っているだけで良い。
マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス HDの詳細・DLはこちら(itunes)
動画
