タイトル：Desert Zombie Last Stand
ジャンル：FPS
価格：500円
アプリ内購入：ゲーム内通貨購入
日本語対応：なし
Retina 対応：あり
レビュアー：トシ
販売元：Eighth Wonder Studios | Version：1.0 | GameCenter：実績対応 | 対応機種：iPhone / iPod touch / iPad
評価：2.0（良くはない）
＋ゾンビを倒すのが爽快感
＋マップ上のものを使って戦える
－敵が強すぎる
－ステージが２つのみ
－操作性がいまいち
砂漠地帯でひたすらにゾンビを撃退するシューティング。
ストーリーも何もなく、とにかく群がるゾンビを打ち倒していくだけのアーケードスタイルのゲームになっている。
今日はハイクオリティな映像が売りかつ、FPS（主観視点で銃を撃つシューティング）スタイルのゲームで多く採用されているアンリアルエンジンを使って作成いるため一部で話題になったこのゲームを紹介しよう。
ゲームの基本サイクルは単純。
ステージを選択するとあとはひたすら攻めてくるゾンビを撃退するだけ。
ゾンビはウェイブ単位でまとまって攻め寄せ、１ウェイブ撃退ごとに買い物、装備の変更が出来る仕組みだ。
画像と共に詳しい流れを説明しよう。
まず、ウェイブが攻めてくる前にに SHOP で買い物や、装備の変更（持っている銃器から最大３つまでもっていける）、Perk（特殊能力）の付け替え、スキン（見た目）の変更ができる。
お金はゾンビを倒すことで入手でき、ゲームオーバーしても累積して溜まっていく。
お金で購入した装備、Perkなども同様にゲームオーバーしても残るので、だんだんとプレイヤーが強くなっていくわけだ。
ウェイブ開始前にどんなゾンビがせめて寄せてくるかが表示され、戦闘開始。
マップは遺跡と高速道路の２種類のみ。
いずれも高低差があり、撃つと爆発するドラム缶、重機関銃が設置されていて、地形やアイテムを利用して戦うと戦闘を有利に運べるようになっている。
始まって驚くが、このゲームのゾンビは早く、そして賢い。
かなりの速度で走ってきて、一瞬でプレイヤーの目前に迫る。
その上、重機関銃が空いていれば砲座につき、プレイヤーに打ち込んできたりもする。
マニアックに言うとジョンロメロ式のゾンビではなく、ラストバタリオン的なゾンビと言えよう。
ライフルやランチャーを持ったゾンビもおり、走りながら正確にプレイヤーを狙撃する。
恐ろしいことにこのゾンビ、下手な人間が操作するプレイヤーキャラよりも遥かに良い動きをする。
この時点で難易度はゲーマー向け。
そして、無事ゾンビを全部倒すと買い物・装備の付け替え画面に戻るわけだ。
見ての通り映像面はそこそこ。
『Infinity Blade II』発売後で「アンリアルエンジン」と聞くと期待してしまうが、及第点ではある。
なによりゾンビを倒した後の音や散らばり具合は（グロイが）気持ちいい。
この点は評価できる。
操作は移動が十字キー、画面の右半分をドラッグすると照準の移動、画面のダブルタップで銃撃開始（押しっぱなしで連射）となっている。
その他、右上の拳ボタンで近接攻撃、右上の姿勢ボタンで立ち・しゃがみ姿勢への変更、左下のボタンで立ち止まって拡大して狙いをつけるようになっているが、実際に操作してみるとはっきり言って操作性は良くない。
画面の右半分でしか照準を合わせられないのは不便だし、ダブルタップでの射撃はとっさの時に出ないことがある。
ゾンビが早すぎてしゃがんだり立ち止まって撃つ操作にも意味を感じない。
今年に入って iPhone ゲームの操作性は良くなってきていたが、これはもう昨年初めぐらいの操作性。
プレイできないことはないのだが、ちょっと納得行かない。
ゲームバランスも悪く、装備が強くなるまで２～４ウェイブぐらいで死ぬのは必至。
ゾンビの動きも早すぎて武器を持っているゾンビと戦うのはつらい。
装備や Perk が強くなると倒した後の気持ちよさと合わさって「ゾンビ無双」ぐらいの気持ちよさなのだが、そこに行き着くまでにプレイを止めてしまうバランス。
はっきり言って「追加課金」を狙ったバランスといえるだろう。
操作性を差し引いてもゾンビを倒す爽快感が楽しいゲームだが、ステージは２つだけ、バランスも前述の通りと500円で購入するようなゲームではない。
それを考慮し、評価は2.0（良くない）とした。
スタッフコメント
トシ：
追加課金を狙った設計だし、そのうち無料になるだろうからその時を待てばいいと思われる。
Desert Zombie Last Standの詳細・DLはこちら(itunes)
