ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

独特の世界とグラフィック Mirror's Edge

mirrorsedge01
タイトル:Mirror's Edge
ディベロッパー:Electronic Arts
プレイ時Version:1.4.73
ジャンル:アクション
価格:600円
Mirror's Edgeの詳細はこちら(itunes)

Windowsやコンシューマー機でリリースされ、アクロバティックなアクションと1人称視点を組み合わせた斬新さ、美しいグラフィックが人気を得たMirror's Edghの移植作品。
が、本作はiPhoneに合わせて横スクロールの2Dアクションとしてのリリース。
オリジナルの世界観を大事にしつつ、遊べるアクロバティックアクションに仕上がっている。


どんなゲーム?
横スクロールのアクションゲーム。
危険な道を通って敵の目を逃れ、体一つで物品を運ぶエージェント「ランナー」になってゴールに辿り着くのが目的。
オリジナルは1人称視点の3Dアクションだったが、iPhone版は横から見た視点の2Dゲームとしての移植。
主人公を横にフリックするとその方向に走り出し、壁走り・スライディング・ジャンプ・三角飛び、格闘など様々なアクションをフリック1つでこなす。
主人公は時間と共に加速していき、以下に勢いを殺さずに障害物・敵を切り抜けるかがこのゲームの面白さ。
フリックのみの単純操作で慣れるほど素早くステージを走破すことができ、この点はレースゲームのようでもある。
mirrorsedge05
ゲームとして変化した分、EAはその世界観の構築には全力を尽くしている。
美しいグラフィック、ビルの屋上を駆け抜けていく独特の無機質なステージ、透明感のある音楽。
原作をプレイしたことがあれば、同じ空気を感じられるだろう。
Retinaディスプレイの威力を試すにはうってつけのゲーム。
mirrorsedge04
だが、このゲームはプレイヤーを選ぶ。
繰り返しタイムアタックでの走破を目指すストイックな遊び方ができなければ、短時間で終わるだけのゲームになってしまうのだ。
1ステージ3~5分で全14ステージ、リトライを含めてもものの2~3時間でゲームは終わってしまう。
しかも、後半に行くほどステージ構成が複雑になり、走破する楽しみが薄れがちで所見では進む方向に悩むことが多い。
ステージギミックも最初の3ステージほどで出尽くしてしまい、あとはその組み合わせで仕掛け的にも単調になる。
ステージ構成を覚えてやりこまないと真の楽しさが見えないのだ。
ストーリーもあるのだが、ロード時間に見づらい文章で流れるだけでゲームを続けるモチベーションにはならなりづらい。
結果として、ちょっと遊べるゲームに綺麗なグラフィックを付け足しただけになってしまっている。
残念ながら定価ではおすすめできないゲーム。
mirrorsedge02


トシの評価(5段階)
オリジナルとはゲーム性はまったく異なるので、受け付ける人とそうでない人がいるだろう。
私はどちらも別物として楽しめた。
視点が変わっても同じ世界を感じられたことは個人的には衝撃を受けたが、ゲームとしてはスピードが遅くなってリアルになって、ギミックが減ったソニックザヘッジホッグ(この手のレース系アクションを突き詰めるとソニックになる気がする)といった印象。
内容に比べて値段は高すぎる。
せめてオリジナルにあったムービーなども収録してくれれば、世界観を楽しむゲームとしても楽しめたのだが。

総合:2(良くはない)
+美しいグラフィックと音楽
-プレイ時間が短い
-ギミックの少なさ