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宮沢賢治『銀河鉄道の夜』が、アダムスミス『神の見えざる手』が、弾幕になってプレイヤーを襲う! 受験戦争弾幕ゲーム『闘う受験生 Entrance Exam』。 ゲームパビリオンJPのゲーム紹介

闘う受験生 Entrance Exam (Freem)
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2023年3月25日に大阪は梅田スカイビル10Fで行われたゲーム展示会『ゲームパビリオンJP』に展示されていたユニークな弾幕シューティング『闘う受験生 Entrance Exam』を紹介する。
本作は鳥取大学の学生であるヘソライダーさんが、受験のときの記憶を生かして制作したという弾幕シューティング。
理科・数学・国語・英語・社会の5科目の擬人化少女を相手にして弾幕を避け、撃ち落とすことでスコアに応じて試験の合否が決まるWindows向けのゲームだ。

プレイヤーは受験生として理系3科目、文系3科目、国公立5科目のいずれかのテストを受けることになる。
ちなみに、どの科目を選んでも必要なのは避け力と撃つ力で、学力は全く関係ない。
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テストが始まると各科目を擬人化した少女が出現し、各教科にちなんだ弾幕がプレイヤーを襲う。
プレイヤーは弾幕を避けつつ、鉛筆型ショットを打ち込んで少女を倒さなければならない。
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本作の魅力は、作者のヘソライダーさんが頭をひねって考え出した弾幕演出だ。
「〇〇の定理を弾幕化したらこんな感じかな」とか、「国語で銀河鉄道の夜がテーマだからこうなるのか」とか、いちいち楽しみながら遊べる。
(なお、英語は大変苦戦したそうで、ややヤケクソ感があるのもまた一興)
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▲地理「美しき日本列島」、国語「銀河鉄道の夜」など、科目にちなんだ弾幕が多数。数学系はかなりわかりやすい。

1プレイ10分~15分程度で、弾幕のアイデアを楽しむ一発ネタの楽しみ方も可能。
被弾してもテストの点数が落ちるだけで最後までプレイでき、弾幕避けが苦手でも最後まで遊べるのも嬉しい。
被弾しすぎると点数が落ちて受験失敗になるので、避けに自信があれば何度もプレイして合格しつつ弾幕を楽しむのもいいだろう。
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ヘソライダーさんは鳥取大学の学生で、東京のイベントに出るには厳しいが、大阪なら出展できるということで初の出展に踏み切ったという。
こういった「関西のイベントだから出てくるゲーム」というのがゲームパビリオンJPの魅力の1つだった。

ちなみに、プレイすると演出から『東方Project』のスペルカードを意識した弾幕シューティングと理解できるが、実際に作者さんは基本的に『東方Project』シリーズばかり遊ぶので、オンライン学習サイトのUdemy™で「弾幕ゲームが作れる」と知ったときに自然とこういったゲームを作ったのだとか。
いやはや、好きなゲームを作りたくなったらオンライン学習サイトで作り方を学んで、即出展。
何とも今どき。
すでにゲームは本日3月27日にふりーむで公開されており、誰でも無料で楽しめるので、興味があればぜひダウンロードして遊んで見て欲しい。

アプリリンク:
闘う受験生 Entrance Exam (Freem)