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バトルのたびに最初から。デッキを作りながら戦うRPG『綻びのアーキテクト』発表。『イラストチェイナー』のガンズターン制作、元ミストウォーカーのKENEIさんがアートの意欲作

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負ければ負けるほど、楽しくなるRPG——。
300万DLを超えた『イラストチェイナー』、シンプルだけど読ませるノベル『メビウスの心臓』のガンズターンの完全新作『綻びのアーキテクト』は、そんなコンセプトのデッキビルド系RPGだ。
ビジュアル面では元ミストウォーカーで『テラバトル』や『ファンタジアン』などに参加し、現在は『ONI - 空と風の哀歌』が注目を浴びるKENEIさんが魅力的なキャラクター、世界を演出。
インディー・同人ゲーム展示即売会のデジゲー博2022で初めて発表されたゲームの中でもかなり期待を感じさせた本作を今回は紹介していく。

本作の舞台は、魔物の侵入を防ぐ見えない壁“守護結界(アーキテクト)”に覆われている世界。
人々はその恩恵により滅亡から逃れて生活しているが、ときおりアーキテクトに発生する“ひびわれ”から魔物は侵入してくる。
神秘の力をもつ石版“コード”を操ってその魔物を退治する“法則師(コーダー)”を目指す少年が主人公となっている。
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下の動画を見れば一目瞭然、雰囲気は抜群。
黄昏の世界、そこを生きるちょっと頼りない空気の主人公などが見た目で伝わってくる。


で、肝心のゲームシステムはどうかというと、こちらも面白そうだった。
本作は「カードデッキを作って戦う」デッキビルド系のRPGである。
が、『Slay the Spire』など近年人気の1プレイのゲームを通じてさまざまなカードを入手し、デッキを組みながら冒険をするゲームとはちょっと異なる。

『綻びのアーキテクト』ではバトル中に“エナ”と呼ばれるリソースを消費して新しいカード(ゲーム内ではコードと呼ばれる)を獲得し、デッキにくわえていくことができる。
毎バトルデッキが初期化され、バトル中に敵に合わせたカードを新たに取得し、デッキを構築して戦っていくわけだ。

エナは新しいカードを入手するだけでなく、手札のカードを使うときや、必殺技を利用するときにも消費する。
デッキを強化するか、目の前の敵を倒すか、そういったバランスが重要で、「1戦ごとに作戦を考えてほしい」というメッセージがバトルシステムからは伝わってきた。
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▲仲間がオートで戦う仕組みもあり、行動順、仲間のケアなども重要そうだった。

現在は試行錯誤してやっとシステムが固まったところで、本作は2023年末頃リリースを目標としているので、一般がプレイできるのはもう少し先になる。
とはいえ、次回は2023年1月15日に開催されるインディーゲーム展示会『東京ゲームダンジョン』で展示予定とのこと。
ゲームが気になる方は公式Twitterをフォロー(キャライラストなどが大量に公開されている)して待ち、待ちきれない方は東京ゲームダンジョンを訪れてプレイしてみるといいだろう。

関連リンク:
綻びのアーキテクト (公式WEB / Twitter