Fate/EXTELLA (App Store 2,440円 / GooglePlay 2,440円)
Fate/EXTELLA LINK (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,440円)
PSP用ソフト『Fate/EXTRA』の発売10周年記念で発表されたリメイク作『Fate/EXTRA Record』。
その特番放送“Fate/EXTRAシリーズ10周年記念生特番”で、『Fate/EXTELLA LINK』と『Fate/EXTELLA』の2作品が App Store / Google Play の移植が発表され、即日配信開始となった。
マルチプレイは非対応だが、解像度はスマホ向けに高解像度になり、動作も問題なし（LINKは7月23日10時現在Android版のみ起動しないバグが見つかっている）。
この2作について、2時間プレイした操作感や感想を軽く書いておく。購入などの参考になれば幸いだ。
『Fate/EXTELLA』は2016年にPlaystation4、PlayStation Vitaで発売された作品の移植。
ネロ、玉藻の前、アルテラが率いる3つの陣営が月の支配権をかけて戦いを繰り広げる物語で、メインシナリオは奈須きのこさんが担当。
初期はネロ側のストーリーだけを見る形となるが、最終的に3勢力分のシナリオを楽しめる。
アクション部分は区切られた部屋で戦い、雑魚をなぎ倒しつつボス敵を倒して制圧し、隣接エリアへと移動して大ボスを倒す無双系アクション。
プレイヤーが操作するサーヴァントに加え、2騎のサポートサーヴァントも同時に出撃し、AIで別個に戦う。各サーヴァントの状況を見て、適切なタイミングで助けに入るなどの戦術も重要となる。
▲画面右上に表示されているのが部屋とその間をつなぐ通路のミニマップ。これを見て仲間の戦況を把握し、助けに行ったりする必要がある。
操作に関してはカメラ操作が不便（移動に使用する左画面にカメラボタンがあるため、移動しながらカメラ補正が困難）でお世辞にも操作性が良いと言えない。
だが、それ以外はなれれば遊べる。プレイ動画（17分あたり）を見れば、カメラを除きほぼ問題なく操作できているのがわかってもらえると思う。
メニュー操作などは十字キーで選択肢を選んで決定ボタンを押す形式になっていて、タッチで直接選択できないのは気になるが、アクション部分ではないので大きなマイナスではない。
ゲームの感想としては、アクションに単調さはあるが楽しめるとは感じた。不便はあるが、ゲーム機版の半額以下の価格でもあるし「ありかな」と言う印象。
続く『Fate/EXTELLA LINK』は2018年にPlaystation4、PlayStation Vitaで発売された続編で、
シナリオはFate/Apocryphaの東出祐一郎さんが書き、奈須きのこさんが監修。
前作の続き物となっている。
基本的なところ（メニュー画面のタッチ最適化不足まで）は『Fate/EXTELLA』と同じだが、操作できるサーヴァントが増えて攻撃方法も多彩になり、ステージギミックは遊びやすく改善され、システム部分のアップグレード版と感じた。
ただし、ゲーム機などでは歓迎される「サーヴァントの攻撃方法増加」がスマホではマイナスに働いている。
具体的には画面左のスキル攻撃ボタンをタッチすることで、右側に存在する4つのボタンがスキルボタンに変化するのだが……カメラボタンを触るだけで忙しいのに、スキルボタンまで気にかけるのは大変。
『Fate/EXTELLA』をクリアした頃にはなれているかもしれないので、やるとしても（ストーリー的にも続編だし）『Fate/EXTELLA』を遊んでからの方が良さそうだ。
全体として操作が複雑なこととか、演出の迫力（iPadの画面だとしても、元々画面にボタンが表示されない前提のゲームなので、演出で気になるところがあった）などを考えるとどちらもゲーム機版の方がおすすめではある。
が、どちらも価格がゲーム機版より安く、『Fate/EXTELLA』は約半額、『Fate/EXTELLA LINK』に至っては1/3以下。コストパフォーマンスで考えるなら、スマホ版もありと言えるだろう。
アプリリンク：
Fate/EXTELLA (App Store 2,440円 / GooglePlay 2,440円)
Fate/EXTELLA LINK (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,440円)
