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『ハーレム伝説2』PR記事付録。ネット上のハーレム伝説の質問を集めて聞いたみた編 -PR

前回までのあらすじ
あの『蒼穹のミストアーク』を『ハーレム伝説 ZERO』に改編してリリースし、話題になったITO GAMESが、『ハーレム伝説2』の宣伝もかねて質問に回答してくれるという。
そのため、はてなブックマークにつけられたコメント、Twitterのコメント、他サイトに寄せられていたコメント、さらにはソシャゲ系同人誌のコメントまで確認して「気になる」と書かれていた質問を全力で集めて送った。
2020-05-28_10h56_12
結果……。

「秘密保持にまつわる部分でお答えできないものや外部企業様にも影響が出てしまう可能性のあるものもあり、社会通念上で回答することが難しい質問が多いです...(汗)」

あまりになんでも送りすぎて怒られてしまった。
いままであまりに赤裸々な回答をもらえていたので、ゲームキャストのバランス感覚がくるってしまっていたようだ。
だが、それでも質問の半分は回答をいただけたのでここに書いておく。

nama
ソーシャルゲームでは「課金しなければゲームが終わるのは当然で、文句を言う権利はない」というような意味のことが言われます。
『ミストアーク』→『ハーレム伝説』に変化する際も「金が払われなければ仕方ない」と言った感じの声が上がっています。
ゲーム運営側にこういった話をするのもなんですが、こういった遊んでいるだけのプレイヤーの声などはどのように考えているでしょうか。

ITO GAMES:
まずお客様の声については、課金者や無課金者に関わらず運営にとっては非常にありがたい貴重な情報となります。
こうした貴重な情報に一つずつ目を向け改善されて配信したのが今作となります。
まだ改善すべき点は多いですが、今作は専任エンジニアもいるので丁寧に運営をする予定です。
逆に一番怖いのは運営も知らないサイレント不具合です。例えば運営も知らない無限アイテム増殖バグなどです。

nama
旧版の『ミストアーク』を無理に『ハーレム伝説ZERO』に変更せず、両方のゲームを別アプリとして併存させる選択肢はなかったのでしょうか。 

ITO GAMES:
リリースまもない段階で、ミストアークは当時の流行に乗れていなかったようで、既にかなりのユーザーさんがはなれていました。
DAUがほぼ0に近い壊滅的な数字です。
そのため、少しでも楽しんでもらう事を考えるとハーレム伝説ZEROにして息を吹き返せるほうが、昔遊んでくれたユーザーも、消したアプリに少しは戻ってきてくれる可能性もあると思い併存させる考えはありませんでした。

※DAUとは、Daily Active Userの略。基本的にはある1日にログインして遊ぶプレイヤーの総数となる。これがゼロに近いということは、ほぼプレイヤーがいない状況だったことになる。これは本当に衝撃的な数字。

nama
『ハーレム伝説ZERO』のシナリオについて、「手弁当ってとこにかなり引っかかりを感じた。知人だろうが必要経費は払うべきではないか」というコメントがあります。

ITO GAMES:
本当にその通りなのですが、そこは自分も手弁当でその知人の依頼などをしており、相互協力という事でお互いの得意分野を提供しあっています。お互い困った時はもちやもちやでやっております。

nama
世界観の改変について。
色気路線(R18)へ改変して家庭用になったり、R18が一般化してしまって一定のファンを切り捨てる結果になる例もある。これら(こういった元コンテンツの世界観を変更している改変)はコンテンツ・ゲームを愛していといえるのか。
愛しているとしたらどういった考え方だと思うか。ハーレム伝説の例で教えていただければ。

ITO GAMES:
ドライな話になりますが、話題性になりそうな改変を行う事により、新規のお客様を確保する一つの手法という点でアリだと思っています。
商品を購入してもらうには、まずお客様に自社商品を知ってもらう事が重要であると思っており、今回はその話題性が「ハーレム」であり、それがハーレム伝説R18版とかの企画にも発展していきました。
テーマがハーレムの為、ゲーム内では例えば野球拳を導入したりとか、ゲーム外ではグッズやフィギュア販売とかに発展すればと思っています。社内としてはハーレム伝説をIPとして育て上げていきたいと考えています。

nama
『ハーレム伝説 ZERO』のような終わり方(※『ミストアーク』のように急に世界を終わらせる)をすると、ITO GAMESのゲーム自体が簡単に消えたり、『ハーレム伝説』がハーレムでなくなったりしそうなイメージをもちます。
率直に言いますが、もし『ハーレム伝説』が売れなくなったら、どうしますか。

ITO GAMES:
他のゲームと同じで開発できる場合は『ハーレム伝説ZERO2』や、『ハーレム伝説3』を作ると思います。
歴史あるゲームも進化しつづけて現在にたどり着いていると思い、そういった作品が生み出せる事がクリエイターにとっては最高の喜びです。

nama
『蒼穹のミストアーク』をお色気・ハーレムにせず立て直すとしたら、どういったインパクトの付け方が考えられるか伊藤Dに聞いてみたいです。 

ITO GAMES:
これに関しては具体的な回答ではなく、方針をお伝えします。
方針としては今の日本市場のトレンドや日本でも流行りそうな海外のトレンドなどをマーケティングしてその上でその時に適したインパクトのあるものを仮説立てたり、検証したり、そういう仮説検証やPDCAを通じて決めて行ったりします。
意外と論理的に物事を決めていく事も多々あります。

nama
エロは強い。
これが実際にわかる数値などがあれば知りたいです。

ITO GAMES:
こんな事は多分他社ではやってないと思いますが、伊藤DのツイッターでバナーやアイコンのA/Bテストの結果をツイートしちゃっています。
具体的にはエロ的なワード入れたり、エロっぽい女の子のバナーに変えた後でクリック数やクリックされる確率が明確に変わっているのが分かります。このようなABテストは一部ですが、こう言うノウハウを車内で蓄積しており、こう言う小さなことで少しでも数字を良くしようと努力しています。実際のツイートは右セルにリンク貼ってあります。また伊藤Dはツイッターで直接ユーザーさんと交流してもいます。
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▲バナー広告の成果を講評していたりする。IMPは表示回数、CTRは見られた回数に対してクリックされた割合をTwitterで公開している。いわゆるお色気を連想させるものはCTRが約15倍……。ただ、このあとにインストール率や継続率(お色気広告だとやめる率が高いとか)などの指標もあるので、このデータだけでお色気広告が優秀とは言い切れない。

nama
『ハーレム伝説2』の事前登録では9,999人突破で『星5アヴァン』が天井になっています。
ソシャゲの中では控えめな数字ですが、その数字に決めた理由を教えて欲しいです。

ITO GAMES:
もちろん大きく設定したいと思いますが、僕たちのゲームは音楽業界でいうところのインディーズで、広告費をほとんどかけずに事前登録をしていますので控えめな設定にさせていただいています。

nama
(過去作について)なぜ、キャバクラガチャからモンスターが出てくるようにしたのか理由を聞かせて下さい。

ITO GAMES:
本当はキャバクラに行ったら、ハズレのキャラとしてお店の男性店員がでてきたり、酔った他の怪物のような客がでてきたり、長期的にはそういう世界観設定や演出にしたかったのですが、なかなかうまく表現できなかった。
今作品は明確に分けて遊べるように変更しました。

nama
『ハーレム伝説』はあまりイベントがなかった印象があるが、なぜなのか。
2ではイベントが多く開催されるのか。 

ITO GAMES:
ご指摘の通り、開発チームの経緯もあり(※前回の記事参照のこと)なかなか継続的に開催が難しかったのですが、この度は日本開発になった為、イベントの開催が可能になったため、たくさん開催していきたいと思っています

以上。
『ハーレム伝説』を追っていた皆さんの興味が満たされれば幸いだ。

さて、これを見ている方のなかには、『ハーレム伝説2』をまだ遊んでない方もいるだろう。
そんな方のために、少し遊んだ感想も併せて書いておく。
『ハーレム伝説2』は、良くも悪くもちゃんと既存のシリーズファンに向けて作られていると強く感じられた。
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▲「俺のエクスカリバー」というサーバー名のセンスに驚くが、既存ファンはわりと喜んでいた。

ゲームシステムとしてはカジュアルゲームのような作りで、普通のソシャゲRPGが課金ポイントにしているオートバトルや倍速は全部無料。前作より整理され、快適にもなっている(過去作で必須キャラだったジジィが最初から仲間なのでリセマラもいらないのがまた良い)。

そのかわり説明不足(シリーズ初めてだと遊べないのではないか、というぐらい)で「低予算コンセプト一転突破ゲーだ!」という空気。
あと、キャラクター名が「パンティ」とか「ブラ」などに変更されていて「ミストアーク君、だいぶ頭が狂った世界にかわったなぁ」と妙な感慨にふけりつつ「大丈夫か、これ」とも思う。
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が、ゲームを始めてみるとシリーズファンがちゃんとついているところに驚く。
チャットを見ると、過去の『ハーレム伝説』シリーズのプレイヤーがついてきているのがわかるし、ギルドを見ても各シリーズからの移行プレイヤーが「フロンティア遊んでいた組」みたいなグループのつくり方をして楽しんでいる。
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小さなコミュニティの塊ができていて、これまでの作品との差異を話しあっていたり、「俺はミストアークから遊んでいたんだぜ」と昔の作品を語っていたりする様子も見られた。
大作ゲームばかり遊んでいると味わえないノリがそこにはあった。
こういったゲームに興味があれば、ちょっとその世界をのぞいてみるといいだろう。


アプリリンク:
究極放置RPGハーレム伝説2~俺が世界の女を支配する~ (AppStore 無料 / GooglePlay 無料)

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