ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

2020年3月24日リリース、3月31日サービス終了。ファミコンロッキー公認ゲーム『ゼビウス魔の二千機攻撃』を急いで紹介させてくれ!あと2時間できるので拡散もよろしく!

ゼビウス魔の二千機攻撃 (itunes 無料 /GooglePlay 無料)
ss1
悲しい事実だが、世の中には諸事情で生まれた瞬間に死が定められているゲームもある。
『ゼビウス魔の二千機攻撃』もそんなゲームの1つだ。
このゲームは3月24日にリリースされ、3月31日をもって消え去る。
蝉のように短い命だが、見つけてしまったら急いで紹介するしかあるまい。残り2時間できるはずのゲームだが、今日は『ゼビウス魔の二千機攻撃』を紹介する!

1980年代、ファミコン世代のキッズに支持されたゲーマー漫画があった。あさいもとゆき先生『ファミコンロッキー』だ。
これは主人公ロッキーがファミコンゲームで戦う対戦漫画だが、ファミコンゲームでリアルに対戦してもインパクトに欠けるからか、無茶苦茶な設定でゲームに存在しない架空の技やステージを創造して漫画化していた。

例えば、ファミコンロッキー第2話では飛行機に乗って敵を撃つシューティング『ゼビウス』で対戦するが、敵は大人の元パイロット(パイロットの経験からゼビウスを手足のように操縦する)と、小学5年生のロッキーが戦う。
試合では開始からずっと互角で6時間プレイし続け、体力は限界に。ゲーム内スコアは900万点を突破(原作の仕様からしてあり得ない)。
zebi-1
そして、点数が9,999,990点に達すると画面がフラッシュし、もろに画面を見たロッキーは視力を失ってしまう。
「このままゲームを続けたら本当に失明してしまうわ!」的に周囲は止めるが、ロッキーは「ここまできてやめられるか!」と一蹴。今だったら絶対に許されない展開。
zebi-2
▲このフラッシュによってロッキーは視力を失う。昔の漫画の勢いはすごい。

そして、1000万点を超えると裏面に突入し、2,000機の敵が出現してロッキーを襲う!
目の見えないロッキーは……と言う展開。
zebi-3

当たり前だけど、ファミコンの性能ではこれはあり得ない。だけど、当時のキッズ(つまり私)はこれをワクワクしながら見ていたし、『ファミコンロッキー』に書かれていた「バキュラは256発撃てば倒せる」を信じていた。
ところが、子供の夢を忘れない大人はいるもので……これをゲームで再現して、公式許諾作品で出してしまった方がいる。
その方が作ったゲームこそ『ゼビウス魔の二千機攻撃』だ。このゲーム、ほんとうに子供の夢を完全再現している。
もう1度、漫画のシーンを見て欲しい。この敵の一斉攻撃を……。
zebi-3

ゲームで再現!
zebi-9

その後、漫画の中でロッキーは超高速連打によってバリアを張り、視力を失いながらも勝つのだが……それもまた再現。
画面を連打すると「ズガガガガッ!」という演出とともにバリアが発生してすべての弾をはじき返す!
zebi-7
▲イラストはあさいもとゆき先生描き下ろしを使用

さらに、バキュラは256発撃っても倒せないが(というより、バキュラが画面にいる間に256発撃つのはゲームの速度上不可能)、バリア中に右側に高速スワイプするとレーザーが発生して倒せる。
このとき、バリアは消えてしまうため、バキュラを倒すか、危険をとるかの駆け引きが生まれるわけだ。

ゲームモードはEASYからTALANTULAまで4種類。HARDモードはがちで敵の攻撃が激しく、かなり楽しめる。
zebi-5

なお、ゲーム開始時はファミコンロッキーと渚の妖精ぎばさちゃんの2人から使用キャラクターを選択する。
このゲームは、海藻アカモクの知名度向上を狙うキャラクターぎばさちゃん(多分作者さん)と、ファミコンロッキーと、バンダイナムコ、3つの公認豪華コラボゲームなのだ。
zebi-6

これは、強欲なコラボをしたのではなく、レトロゲーム好きな渚の妖精ぎばさちゃんが『ゼビウス』の開発をした遠藤雅伸さんと会話して『ゼビウス』の裏話を聞き、それに『ファミコンロッキー』のあさいもとゆき先生がTwitterで反応し「コラボしたいね!」と持ちかけたことが開発のきっかけになっているため。
『ゼビウス』作者を起点にゲーム好きと漫画家がつながって、幸せな形で作られたコラボ作品となっている(だから描き下ろしイラストも入っている)。


しかし、そんな幸せなはずのこのゲームはリリース後たった7日、3月31日で配信停止してしまう。
これはバンダイナムコのが個人にまでIPを解放して貸し出すカタログIPオープン化プロジェクトが3月31日で終わるためだが……もともと1ヶ月は配信できる予定だったが、アプリの審査時に「盗作疑惑」がかけられ、さらにコロナウィルスの影響で審査が遅れ、寿命7日になってしまったのだとか。
不幸すぎる……。
2020-03-31_23h10_20

でもゲーム自体は結構気合いが入っていて、当時のファンなら楽しめること請け合いなので、ぜひ遊んでみて欲しい。
ただし、作者さんのこだわりが強すぎて漫画に忠実に遊ばないと突っ込みが飛んでくるかもれしれない(笑)

これにはAmazonでファミコンロッキー第2話【ゼビウス魔の二千機攻撃】を購入して備えよう。漫画を買えば原作者にも還元されて、Win-Winだ。

アプリリンク:
ゼビウス魔の二千機攻撃 (itunes 無料 /GooglePlay 無料)

関連リンク(引用元)
ファミコンロッキー第2話【ゼビウス魔の二千機攻撃】 (Amazon)