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セガ、ゲームセンターで稼働させたいインディーゲームを募集開始。スマホゲームから『オトシュー』の移植版展示も

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2019年11月17日に秋葉原で行われた同人・インディゲーム展示即売会デジゲー博。
そこには、セガの出展があった。なんと、セガがインディーゲームを展示し、アーケードゲームとして稼働させたいインディーゲームを、デジゲー博会場で募集していたのだ!
そして、そこには第一弾としてスマホのリズムアクションゲーム(音ゲー)+シューティング『オトシュー』のパワーアップ版、『オトシューDX』が展示されていた。

まず、『オトシューDX』について紹介していこう。
これはiOS/Android向けにリリースされているインディゲーム『音シュー』をアーケード向けに仕立て直したもの。つまり、セガの展示はインディーゲームの展示だった。
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▲インディーゲーム展示会場で筐体に入ったでかいゲームは目立っていた。

このゲームは音ゲー×シューティングが融合……というより、1プレイ内に別々に存在する奇妙なゲームだ。
まず、普通の音ゲーと同じように好きな楽曲を選択する。
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すると、シューティングパート開始。
自機が出撃し、スティックで移動し、ショットで敵を撃つ普通のシューティングである。
敵に近づいて撃つ“近接ボーナス”のようなシステムもあり、どこから見ても単なるガチシューティング。
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▲レバーでも移動できるが、指についてくるタッチ操作での移動も利用できた。

だが、プレイしていると突然にゲームが止まり、画面にカウントダウンが表示され、音ゲーが始まる。
これはタッチパネルを利用し、画面奥から手前に向けて降りてくるノーツをタイミングよくタッチする『beatmania』から連綿と続く、スタンダードな音ゲー。
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シューティングゲームと音ゲーが融合せず、1つのプレイに別々に存在している(そして、わりとプレイヤーから支持されている)独特なゲームである。
おそらく、普通の企業でこの企画を出したら「それ、音ゲーとシューティング混ぜる意味ある?」とか言われて成立しない。ザ・インディーゲームという感じの作品だ。

で、現場の方によると、セガ社内で「このゲーム、面白いしアーケードで行けるのではないか」という話になり、セガから話を持って行って今回のアーケード版『オトシューDX』が移植する流れになったとのこと。
このゲームを持ってくるなんてすごいセンスだ……!

現在も公式ページでゲーム募集中で、2019年12月10日まで開発者は自作ゲームのアーケード化希望を送ることができる。
なお、その公式ページを見に行くと「サークル名」などを書くようになっており、法人ではない開発者にセガが対応する前提となっていて、本気度を感じる。
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移植先のシステムとなるAPM3はタッチパネルも対応しており、『音シューDX』のようなタッチ操作ゲームも移植OK。
スマホゲーム展開の一環として出すこともできるかもしれない。
また、過去にタイトーなども同じような試みをしていたが、国内最大規模のアーケード店舗を展開するセガがやるとなると多数稼動するだろうし、何かしら面白い結果が生まれるかもしれない。

「俺のゲームをアーケードで見たい」
「俺のゲームならインカムとれるはず!」

などと思っている開発者の皆さんは、応募してみるといいかもしれない。

関連リンク:
オトシュー - 音楽リズムアクション×シューティング (App Store 無料 / GooglePlay)

2019.11.18修正
オトシューを音シューと表記していたため修正いたしました。ゲーム表記を間違えてしまい、申し訳ありません。