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10月23日のApple Arcade新作感想。無限にループする回廊を、重力を操って移動する『Mainfold Garden』の世界観が圧倒的

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Apple Arcade10月11日、18日に追加された新作の感想。
無限にループする回廊を、重力を操りながら移動する『Mainfold Garden』、かの名作『インサイド』をほうふつとさせる『Stela』、カーマゲドン開発元によるバトルカーアクション『ShockRods』など9作。

おすすめ
Mainfold Garden

上下左右、無限にループして同じ構造物がつながっている空間で、新たなルートを探して解放するパズルアドベンチャーゲーム。
この無限ループはビジュアルにもプレイにも生かされており、まず無限に同じ建物が続く(ループしているから)エッシャーなどに影響を受けたという独特のビジュアルに驚かされる。
次に空間がループしていることを利用し、建物の下から落下して建物の上に着地するような空間把握を要求する。プレイヤーは重力の方向を変えることが可能で、左に落ちたり、上に向かって落ちたりと、トリッキーな空間移動をする思考性が求められ、パズルとしてきっちり遊べる。
異世界を、異世界のルールに従って解いていくような未知の冒険が楽しい。
ただ、現状ハマりっぽいものが見受けられるのである程度マメにセーブした方がいいかも。

Stela
 
かの名作『Inside』に多大な影響を受けた……というより、自分なりに『Inside』風の作品を作ってみたという感じの一本道アドベンチャー。
何の説明もなしに放り出され、何かに追われながら、何かの目的のために過酷な道を1人旅する。
ビジュアルはかなり印象的で、サウンドも良好で主人公の背景を想像しつつ遊ぶだけで充分楽しい。
左右移動とジャンプで道を進むオーソドックスな2Dアドベンチャーなので操作に関して迷うことはないと思うが、序盤になぜかわかりづらいトラップがあるので躓く人は多い気がする(赤いものと押せそうなものは画面右を長押しで何かしら使えることが分かりづらい)。
そこさえ理解できれば楽しめるはず。

気になる
Decoherence

ロボットを製作し、配置して行動パターンを入力して戦闘に臨み、自分自身もまた兵士として戦うロボット軍団編成+シューティングアクション。
1.パーツを組み合わせてロボットを数パターン作成
2.限られたバッテリー容量で駆動できる数のロボットを配置し、事前に行動を入力(強いロボほどバッテリー消費が大きい)
3.敵と対戦。指示と異なる行動をロボットにとらせたい場合、ロボットに乗って直接操作も可能。
という感じ。演出などもきっちりしていて、真面目にやるほどに楽しそう。1人用のローグライクモードと、PvPモードあり。

INMOST


人生と“痛み”をテーマにしたオムニバス・アクションアドベンチャー。
能力も環境も異なる3人の主人公が入れ替わり、別々に物語が進行する。
1人は無力な小さい女の子で、自宅を歩き回り、家にいる女性と関わる物語。
1人は屋敷を中心に動き回る男性で、戦いのないメトロイドヴァニアのようなゲーム性。
1人は騎士で、影の存在と戦いながらダンジョン(?)を進む。
ホラーと言われているが、そこまで恐ろしさはない。ビジュアルも物語も目を引く感じで、テーマが気になれば楽しめると思う。日本語にも対応。

PAC-MAN Party Royale

最大4人で同じ画面のドットを食べ、食べきったドット数で対戦するパックマン。
敵に触れると倒れて幽霊側(幽霊になって他のプレイヤーを捕まえるとゲーム復帰)になったり、ドットをたくさん食べるほどスピードが上がったり、プレイヤー同士が接触すると反発したりと対戦用の独自要素が入っており、普通に楽しめそう。
ただし、知り合いと遊ぶか、対戦するかしかない。

その他
弾丸ベースボール
 
ピッチャー操作とバッター操作だけで構成され、守備や走塁をAIに任せた実況付き野球ゲーム。6チーム、AI対戦とオンライン対戦を備えており、普通に遊べる。
実況のパターンが少なすぎたり、明らかに間に合わない走塁やらやる気ない守備がまれに見られて細部で気になる点はあるが、システムとしては手堅く遊べる。
し、ピッチャーのスタミナが切れるとコントロールが粗くなって危険なコースをつけないつくりもいい感じ。これでペナント・経営モードがあれば結構楽しめたかも。

夜の心霊パーティ
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夜中の屋敷で、幽霊たちがモノに取りついて戦いを始める2D対戦ゲーム。定規やメガネ、ハサミやローラーなど、家の中にある様々なものを組み合わせ、体、足、頭、武器を持ったキャラクターを作成し、試合中にパーツを入れ替えながら戦うことが可能。ローラーを足にすれば高速左右移動、バネなら超ジャンプ力と、パーツによってかなり性能が変わる。
ただ、演出が地味でゲームとして面白みが分かりづらい。
ゲームを進めると屋敷の秘密がわかるっぽいのだが……そこまで気力が持たなさそう。
もともとメーカーがお子様向けのおもちゃアプリを作っているそうなので、その延長線上にあり、ゲーマー向けではないが、お子様向けとしてはいいのかもしれない。

Mind Symphony
 
音楽と連動したタイミングタッチゲーム・シューティングゲームの詰め合わせ。「冷静」モードでは音楽に合わせた3Dビジュアルが流れ、マーカーに合わせて画面をタッチ・スワイプする。
「ストレスと発散する」モードは画面固定で360度どこからでも出現する敵を撃ち続けるシューティングになる。
どちらのモードもシューティングとしても音ゲーとしても中途半端で微妙。
冷静モードのビジュアルはいいのだが……。
Apple Musicを契約している場合、連携すると曲数=ステージが倍以上に増える。

ShockRods
 
『カーマゲドン』開発元による作品。
3Dバトルカーに乗って、フィールドにある様々な武器を取得し、他のプレイヤーが操作する車を破壊する対戦ライドアクション。
銃器に関しては基本武器とフィールドで取得した武器の2種類を保持して切り替えることができ、照準が合えば自動で発射してくれる。
そのため、操作は基本移動のみで済む。なお、移動に関してはとてもゲーム的にクイックな操作性で感性も何もなく簡単に曲がれる。
遊ぶほどにパーツが追加されていくのだが、そもそも人とマッチングしない問題がある。