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『ALTER EGO』スピンオフゲーム&これまでのDL数推移などが語られた、あらしめカフェレポート。「2019年はまだ仕込みがある」と新展開も示唆

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プレイを通じて、プレイヤーの精神を分析する内向的な“自分探しゲーム”としてリリースされ、そのとがりぶりが人気となり、TVCMまで放送してしまった『ALTER EGO』。
インディーゲームとして驚きの快進撃を継ぐける同作の最新イベント“あらしめカフェ”が6月30日本日池袋ストーリアにて開催され、2019年に『ALTER EGO』関連新作ゲームが開発されていることが発表された。

会場に入るとコラボメニューが配膳され、いきなりテンションが上がる。
(青い物体はバタークッキーで、普通に食べられた)。
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一押しはエスに捧ぐミルフィーユで、書籍風の表生地に、ミルフィーユの層がページを表現していて味も見た目もGood。
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規範に捧ぐサンドウィッチは壁男との板挟みを表現していて、ゲーム内容的に完全合致。
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また、各席にはエスに宛てたメッセージを書くカードが用意されており、思い思いにメッセージを書いて送ることができた。
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ドリンク類は3種類用意され、それぞれエス、衝動、自我の3属性を表していた。
1杯目のドリンクは「広告で3倍になるアレ」とエスのドリンクが人気だったが……。
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各ドリンクに属性を示すコースターがつくため、結局2杯以上頼んだ参加者が多かった模様。
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さて、そろそろイベントの中について書いていこう。
開始とエンディングにはゲーム内の音楽を担当したAMIKOさんによる生演奏。
開始時に『ALTER EGO』ではピアノ音と淡いボイスが生で流れ、会場では感動して動けなくなる人も。演奏の様子は「動画公開できるかもしれない」としていたので、もしかしたら後で見られるかも。
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最初はこれまでの半年を振り返るスライドが上映され、節目について大野さんがコメント。


リリース記念イラストを軸に、これまでの歴史が語られた。
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実は『ALTER EGO』については、まったく世間で売れなかったら「自分にはオリジナルを作る才能がない」から、製作をやめるしかないと思っていたという。
しかも、2018年12月にAndroid版を配信しても鳴かず飛ばずだったとか。
しかし、iOSが出てからインストールが増え、2月2日には無料ゲーム1位を獲得。
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iOS版はリリースと同時にスタートダッシュを決め、Android版を引っ張ったようだ。
そのほかのことは、スライドを参照してほしい。
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そして、一通り振り返った後で「これからの自我の話をしよう」とスライドに表示され、「3つの新発表がある」と大野さんがややドヤ顔で語り始める。
1つ目。7月もTVCMが放送決定。
MXTVで、枠が選択できたので『ロード・エルメロイII世の事件簿』と『あんさんぶるスターズ!』の後を選んだとのこと。
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2つ目は夏コミ出展決定。
落選通知があったが、繰り上がりの繰り上がりでギリギリ当選になったとのこと。
B2タペストリー(いとうさん描きおろし)、A4ステッカーセット、缶バッジセット、アクリルコースターなどを予定。
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さらにファンブックや、Tシャツも作りたい、とグッズへの意欲を見せた。
ただし、イラスト担当のいとう階さんが『ガールズアンドパンツァー』にハマっているため、その熱が冷めないと描きおろし系のグッズが出ない可能性もあるという。

そして3つ目に『ALTER EGO』のスピンオフアプリの製作を発表。まさかの発表に会場からは驚きの声が。
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スピンオフゲームのテーマは「夢」。
ゲームが進行すると、エスが旅人(=プレイヤー)の夢を見るという設定で、いとう階さんの描き下ろしスチル(イラスト)が結構いっぱい収録される。
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ミニゲームをクリアしていろいろなエスを見る作品で、『ALTER EGO』内に登場する絵本の双子が活躍するアクションミニゲームを現在製作中。ただし、アクションが苦手でも回数を重ねれば物語が見られる作りにするという。
アプリは有料買い切りにチャレンジし、リリースは2019年秋がいいな、と思っているとのこと。
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最後に「まだ、ALTER EGOは2019年内にまだ何かある(スピンオフ以外に)」と語り、『ALTER EGO』の続編は考えていないが、アプリ・ゲーム的な展開として何か仕込んでいることをにおわせて「これからの話」は終了。

私としてはスピンオフが夢の話なので、本編ではあり得ないシチュエーションの甘いエスの様子や、より狂ったエスの様子など、いろいろなものが見られることを期待したい。
その後、ネットで集められた質問に回答するコーナーが始まり、ラストは再びAMIKOさんの演奏で締め。

グッズ売り場ではイベントで頒布された書籍『盛りがついた猿かよ』に加え、木製しおりやブックカバーなども先行販売され、現場で大野さんがサインをしてくれることもあって盛況だった。
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また、参加者の中にはエスのような服を着た旅人のコスプレ(ゲームの設定上、ちょっとややこしい書き方だが、エスっぽいコスプレと考えてくれればいい)をしている方も。
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独自のグッズを作ったり、描いたイラストを大野さんに見せる参加者もおり、参加者も非常に熱量の高いイベントだった。
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閉会後、大野さんにお聞きしたところ、
「コラボカフェはやりたいからやったんですよね。コラボメニューとか考えるのめちゃくちゃ楽しくてやって良かったと思います。今回は1回だけでしたが、もっと人気が出たら今度は長めに、例えば、1週間のスパンでまたやってみたいという気持ちがあります」
と、ノリノリのコメントをいただけた。
今回は120人の参加枠に対して180人の応募があったというが、スピンオフアプリでゲームが盛り上がり、ファンが自我をあらしめていけば、またこのイベントはやってくるかもしれない。

まずはスピンオフアプリ、そしてまだ隠された2019年の仕込みがやってきたらニュースにするのでお楽しみに。