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フラグを立てては5分で回収する疾風怒濤のストーリー『超能力でゾンビと戦うRPG』レビュー。3時間で圧縮1クールアニメぐらい物語が進むRPG

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展開が早すぎて、少しスキップするともう「あ、気づいたら主人公とヒロインが結ばれてたわ」ぐらいサクッと、やや雑に物語が進むRPG。
それが『超能力でゾンビと戦うRPG』だ。
これは悪口ではない。飽きる暇もなく畳みかけるように物語を進め、エンディングまで「進む快感」で遊ばせる怪作である。進むって気持ちいい。

このゲームとは、App Store の検索していて偶然に出会った。
まず、『超能力でゾンビと戦うRPG』という名前がヤバい。タイトルが直訳っぽい文章になっているゲームは、ヤバい海外ゲームを Google 翻訳で出した奇ゲーが多い。
実際、アイコンも洋ゲーっぽいし。
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しかも、検索してみると公式 Twitter があまり活動しておらずゾンビ状態(当時)。
まさに、ゾンビRPG……これに150円を払えるか!?
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▲フォロワー2人。

いや、買うねッ!
「このゲーム、気になる」
そんな言葉は、発売済ゲームに使う必要がねーんだ。
なぜなら、オレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際にゲームを買い終わっているからだッ!だから使った事がねぇーッ!

……1,000円を超えない限り。
で、買って起動してみると普通に RPGツクールMV(RPGを作る日本製のツール。数多くの名作を生み出してきた)で作られたタイトル画面。
日本人の作品で、日本語も正しく、普通に遊べそうな気配。
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ゲームは見下ろし視点のRPGで、ゾンビがあふれて人類が危機に瀕している世界を舞台に物語が展開する。
巨大な壁で囲んでゾンビを排除した都市“エデン”で、超能力に目覚めた主人公と都市の防衛部隊が治安のために戦う……なるほど、少し『進撃の巨人』っぽくて違う設定か。
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バトルはターン制で、最大4人の仲間が行動していくオーソドックスなもの。これといって特徴はないが、なじみやすい作り。
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▲ただ、バトルと技選択は気になった。全員攻撃オプション、オート攻撃、敵が残り1人になったらターゲットを選ばなくても良い機能が欲しかった。あと、ときどき選択が暴発する。

目的地タッチで移動し、2本指タッチであらゆる行動をキャンセルする独特な操作には戸惑うが、これは慣れれば遊べる。
街の人のメッセージはきっちり作られているし、行き先には迷わないし、バトルは適度な難易度だし、普通に面白い。
当時『ドラクエモンスターズ テリーのワンダーランドSP』を遊んでいたが、終了後は『超能力でゾンビと戦うRPG』を遊びたいと思う程度には気に入った。買って良かった。
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そして、1時間後……。
私は『テリーのワンダーランド』に戻れず、『超能力でゾンビと戦うRPG』を続けていた。
このゲーム、ゲームのテンポが早すぎて辞めるタイミングがない。
ゲーム序盤は、ややテンプレな登場人物が次々と登場してプレイヤーを驚かせる。「舞台が進撃の巨人っぽい」と思っていたうちはまだ平和で、『鋼の錬金術師』を思い出す女性キャラと“大佐”が出てきたかと思えば……。
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▲そのままではないが、ホークアイと、ロイを思い出してしまった。

そのまま、『ワンパンマン』に出てきそうなオカマ系キャラなど、どこかで見た(でもオリジナル)キャラが次々と登場する。キャラの見本市かってぐらい出てくる。
それでいて、キャラが増えすぎて困ることはない。なぜなら多くのキャラがすぐ退場するからだ。
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登場人物は出てくるとすぐ伏線を張り、5分で回収し、裏切ったり、仲間になったり、重傷を負ったりして退場していく。
5分で1シーンが終わり、15分に1回は舞台が移り変わり、人物も入れ替わる。
「たとえ敵が来たって城塞基地は破れませんよ!!」なんて街の人が言ったら最後、3分後には当然のように城塞基地がピンチになり、仲間が1人退場している。それぐらいのテンポ感。
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クリアまでのプレイ時間は3時間未満なのに、原作を圧縮したTVアニメ1クールぐらい物語が進む。
驚く展開はないが、あっさりした描写で次々と進む気持ちよさに圧倒されるのだ。
思い返せば、1時間に1回のペースで敵の幹部〇人衆っぽいものが新しく出てきていた気もする。
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で、中盤を過ぎると物語もやや盛り上がり、キャラの傾向も変わってまた楽しくなる。
『RPGツクール』系のフリーゲームに見られる「勢いで進む」感じ、嫌いじゃないぜ。
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▲こいつは……犬!?

バトルについても、全体的に回数が控えめで、次々と仲間キャラクターが入れ替わって技が変わっていくこともあり、物語のアクセントとしてうまく機能している。
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▲戦闘バランス的にもあまり詰まることはない。このボスだけ強かったけど。

イロモノかと思って買ったのに、わかりやすいシステムと世界観ですっとゲームに入ったあとで、いきなり疾風怒濤の物語に巻き込まれ、一気にクリアしてしまった。
価格に対して十分以上のエンターテイメントを提供しているいいゲームだ。
いわゆる買い切りRPG好き、PCフリーゲームRPG(これは有料だが内容的にはそのノリ)が好きな方なら絶対楽しめると思うので、ぜひ手元のスマホにダウンロードしてみて欲しい。

概要:
ゾンビウィルスが蔓延する世界で、超能力部隊に所属して戦うRPG。とにかく物語展開が早い

評価:6(面白い)

おすすめポイント
疾風怒濤の物語テンポ
バトルはオーソドックスだが、テンポが良いのでマンネリを感じない

気になるポイント
操作が独特&バトル操作がいまいち(ただし、慣れれば大丈夫)
完結しているが、続編をにおわせる終わり方(2作目開発中)

アプリDL:
超能力でゾンビと戦うRPG (itunes 150円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

開発:JRPG.Novels(日本)
HP:https://twitter.com/JrpgNovels
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ