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ゲーム機XBox One Sを超える性能の新しい iPad Pro 発表。ARにも対応した買いごろのゲーム用タブレット

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10月31日早朝、Apple の発表会にて新しい iPad Pro が発表された。
正直、「ああ、これでいいんだよ!」という感じの変化ばかりで、今回の発表会の製品は非常に良かった。
例によって、その変化と性能を見ていく。

まずはスーパー自慢タイムから。
iPad の出荷は4億台を突破し、どんなノートパソコンよりも売れているというデータ。
ノートパソコンと比べてなんだ、という話ではあるが、タブレット市場で iPad が圧倒的なシェアを誇っていて比較対象にもならないので、「すごい相手に勝っている」とアピールしたかったのだろう。
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続いて、新 iPad Pro の紹介へ。
今回のディスプレイは iPhone XR で使用されている“Liquid Retina” を採用し、これまでの iPad より色を美しく表現できるように進化。
ベゼルが薄くなってホームボタンは廃止。結果、新 iPad は11インチモデルで本体の大きさは変わらず画面は前より大きくなり、12.9インチモデルは25%のサイズダウンに成功。
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薄さも旧 iPad Pro10.5インチが7.5mmに対し、新 iPad Pro は両方 5.9 mm。
重さは11インチモデルが468g(iPad Pro10.5インチは469gで1g軽い)。
12.9インチモデルは631g(旧 iPad Pro 12.9インチが713gだったので82gも軽い)。
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カメラも大幅に強化された。
これまで iPad では iPhone よりカメラが弱い傾向があったが、Apple が推し進める AR 機能の強化に対応して、iPhone XR と同等まで引き上げられた。
カメラは12メガピクセル、4K動画撮影に対応し、手ブレ補正やオートフォーカス強化などの最新機能を搭載。
フェイスカメラも7メガピクセルにとアップグレードし、ポートレートモードやアニ文字、ミー文字に対応。

そして、肝心の性能面だがいつも通り化け物。
iPhone XS などに搭載されている“A12 Bionic(A12)”の強化版、“A12X Bionic(A12X)”が搭載されており、性能としては旧 iPad Pro と比べて CPU で1.9倍、グラフィック性能で2倍の能力を誇るとのこと。
さらに機械学習処理に使われるニューラルエンジンが iPad として初めて搭載され、これがアプリの動作を学習して速度をさらに早くする。
Apple によれば、ゲーム機 XBox One S よりも強力な性能らしい(XBox One S 自体は2013年11月22日に登場した XBox One に近い性能)。
価格も発売時期も、製品の性格も異なるので単純比較できないが、この性能で持ち運べるタブレットの登場が出てくるまであと2年ぐらいあると思っていたので、驚くばかりだ。

ここで、恒例のゲーム紹介タイムへ。
2K Gamesのバスケットボールゲームが登場し、ゲーム機クオリティのバスケットボールゲームが遊べると強調。
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▲iOS向けの『NBA 2K19』とは違う、イベントのためのデモ。

なお、こちらが XBox One S でプレイする2K Gamesの作品『NBA 2K18』の画像。
完全に同じとはいかずとも、かなり近いレベルのものを移植していることがわかる。
iPad の方が解像度が高いこともあり(同じ性能でも解像度が高い画面に映像を出すと大きく性能を消費する)、総合的な画では、解像度が低い XBox One S が勝利している気がするが、それでも十分性能は伝わる。
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こちらの動画より抜粋。

デモは600万ピクセルで60フレームで動き、1,000以上の観客をリアルタイムに描画できるという。
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その他、4つのスピーカーはウーハーとセットになり、サウンド面はパワーアップ。
iPad Pro の Apple Pencile はリニューアルし、磁石で iPad にくっつくようになり、充電もこの時行われるようになった。
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指紋認証はなくなり、顔認証の Face ID を採用。
独自規格の Lightning ポートから USB Type C ポートへ移行し、より高速なデータ通信が可能になる。

気になる記憶容量は、64GB、256GB、512GB、1TB の4タイプ。
価格はiPad Pro 11インチで、64GBで89,800円、256GBで106,800円、512GBで128,800円、1TBで172,800円。
iPad Pro 12.9インチは64GBで111,800円、256GBで128,800円、512GBで150,800円、1TBで194,800円となる。

海外では iPad がゲーム端末として普及しており、とくにボードゲームやPCゲーム移植などは iPad を持っているとより快適に楽しめるものが多い。
端末としても AR に必要な性能を持っており、今後の Apple からリリースされる機能を満たしたちょうど良いタイミングの製品に見える。
元より iPad は iPhone と比べて製品寿命が長いが、今回の iPad はより長く使用することを考えても買いやすい製品と言えそうだ。

関連リンク:
Apple(日本)