ゲームキャスト

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赤ん坊として生まれ、育児放棄されて即死するMMORPG『One Hour One Life』が地獄すぎて楽しい。育てた子供がニートになると親が食いつぶされる危険も

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現実時間の1分がゲーム内の1年。生まれてから60年(1時間)の中でしか生きられないキャラクターを操作し、木を切ったりして道具を作り、文明を育てるサバイバルクラフトゲーム『One Hour One Life(以下、OHOL)』が面白い。
このゲームでは1時間しか生きられないから、その中で必死に生きて、道具を作って、育てた子供(これも他のプレイヤー)に与えて文明を受け継いでいく『俺の屍を越えてゆけ』(※最大限に褒める言葉を選びました)のだが……何をするにもスーパーハード。一種のクソゲー。
だけど、そのクソ要素がオンラインに行くと面白さを生み出していて、病みつきになるのだ。

さて、ゲームを始めると最初は正規のオンラインプレイではなく、チュートリアルから始まる。
ふむふむ、画面をタッチするとその場所までオート移動……ああ、これは楽でいいぞ!
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そう感じるのも最初の10秒だけ。次の瞬間からチュートリアルがスーパーハード展開を見せる。
なになに、スグリの木から実をとって食べないと飢え死にしてしまうよ、と。
移動から食事、順当に操作を学ぶチュートリアルかと思いきや……。
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何度スグリの木をタッチしても実をもげないよ!!!
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そのまま、14歳で餓死。
このチュートリアル、死ぬのか……。
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そして2回目。超拡大したら、手にピンク色の実を持っていることに気付いた。スマホでこんなもん気づくか!
でもって、これを持った状態で体をタッチして指を画面から離さずドラッグし、もう1度体に指を戻して(体が緑に光る)、その状態で指を離すと食事ができて画面上の満腹度が回復した。
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その後、アイテムを持ったり組み合わせたりする要素が出るが……ここでまた詰まる。
“束ねたアシ”を持った状態で、地面に置かれた“束ねたアシ”までドラッグして籠を作るはずなのに、何度ドラッグしても籠が作れない。
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そして、そのまま2度目の餓死。
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ちなみに、よーく見たら地面に置かれたアシに指を置いて、緑に光ったところで指を離さないといけなかった。ただでさえ小さいアイテムが、指に隠れてわからんかった……。
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▲これが、失敗しても無駄に動くので失敗していることがわかりづらい…。

さらに、絵の扉を閉めて温まる(扉を閉めて温度を上げると腹が減りやすくなる)ところで、扉を開けて家から出られなくなってしまう。
物を落としてすでになれば扉を開けられるはずだが、下に壁などがあると操作が難易度が急激に上がる……。
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結果、この通り。このゲームのチュートリアルがスーパーハードすぎる。
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ここはも無視して、最後の最後に松明をともしてチュートリアル終了!
ちなみに、チュートリアル突破後に奥に進む「真のチュートリアル」があるのだが、これはクリアできない。というか、友人も含めて誰もクリアできていないので、チャレンジャーな皆さんはぜひ挑戦してほしい。
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そして、いざ本番なのだが……わかるだろうか。
オンラインゲームなのに、JP(日本)サーバーに人が1人もいない。
このゲームは誰かの子供として生まれ、死ぬ前に作ったものを託して文明を育てるゲームである。つまり、複数のプレイヤーがいないと作ったアイテムを引き継いで文明を育てることができない。
日本サーバー、始める前から終わっていた……。
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が、こういう時こそゲーム仲間に声をかけるとき。
「60分で死ぬ過疎MMORPGがあるからやろうぜ!」と声をかけたところ、14名の仲間たちがサーバーに集う!(600円のアプリも強制的に買わせた)

さあ、長いチュートリアル(実は2日かけてクリアした)を終えてゲームを開始すると「おぎゃあ!」という泣き声と共に黒人系の赤ん坊として誕生。
でもって、画面真ん中で抱かれている男の子がゲームキャストだ!
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最初に書いた通り、『OHOL』では0歳~2歳までは無力な赤ん坊で、自力でものを食べることはできない。親に母乳をもらわなければ生きていけないのだが……。
1歳になったとき、母親がノイローゼになって育児放棄を始める。たぶん、周囲に食料がなくて面倒になったから。
哀れ、ゲームキャスト。一切の食事を与えられずに1分後に死亡。
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一応、『OHOL』にはチャットがあるのだが、赤ん坊のうちは1文字しかしゃべれない(無駄にリアル)。
ゲームキャストが生まれて最初に発した言葉は「ママ」でも「パパ」でもなく、「飯」だった。
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気を取り直して新しい人生を始める。
今度の母親は……ゲームキャストを生んだ瞬間にどこかへ高速で走り始めた。ヤバい、また育児放棄だ!
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必死に逃げる母親と、追いかけるゲームキャスト。
まって、育てて!子供を認知して、いや、まってその先は!
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逃げた先に獣がいて、母親が致命傷を負ってしまった……。
子供から逃げることに夢中で獣に気づかなかった母親。
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そして親が倒れ、世話してくれる大人がいないゲームキャストもそのまま死亡。
親の死因「野イノシシと子ブタによって殺害」
子供の死因「餓死」
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認知を迫る子供から逃げようとして、母も子も亡くなる痛ましい事件だった……。
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子供は親を選べない。本作ほどこの言葉が重くのしかかるゲームはない。
親ガチャが完全に闇。
ノーマル親は育児放棄を始め、レア親は育ててくれる親。伝説のSSR親のところでは家があって鉄器を使っている状態から始まるらしいが、ゲームキャストはすべて外れ続けた。
何度も親ガチャを繰り返した先で……こんどは最初から14歳の状態でゲームが始まった。どうやら、たまにイブ(最初の1人)として生まれるらしい。

チュートリアルの通りに道具を作っていって、あるとき子供が生まれて……散々苦労した後なので、真面目に育てた。
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だが、この子供が成長しても働かない。というか、動きを見るに恐らくチュートリアルを飛ばして遊んでいて、ゲームの操作方法すらわかってない。
必死に育てたのに、子供がニートという絶望。しかも、ニートが周辺の食料を食べつくしたため親ともども死ぬ。
親は子供を選べない。親ガチャも大変だが、子供ガチャも闇。
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とはいえ、プレイするたびに道具を作っていて操作にも慣れてきたし、クラフトサバイバルゲームとしての面白さは味わえるようになってきた。
慣れれば面白いよ、このゲーム。ということで、さらに続けてプレイ。

今度もまた成人から始まり、開始と同時に子供が産まれる。
同時に同じ場所に出てくるということは、たぶん同時にゲームを始めたんだな……これもまた運命。「きゃすみ」と命名して大事に育てることにした(『OHOL』では親が子供の命名権を持つ)。
大事に育てるからね、きゃすみ。
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ところが、きゃすみは周囲を歩いて見回した後、
「しぬ」
と発言し、そのまま蛇に近づいて自殺。こいつ……SSR親を探して“親ガチャのリセマラ”している最中のプレイヤーだ!
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一応、1年分育てたのに。ああ、親は子供選べない。
とはいえ、その後は子供に恵まれ、無事に2人を育てきる。育った子供に「マンマ」とか呼ばれて母性が芽生えかけたよ!
まともな子供が育つだけでうれしいRPG。
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さらに、そのまま順調に焚火を起こして文明化の道を進むのだが……ゲームキャストが40歳になったところで恐ろしい事実に気づく。
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40歳になると新しい子供は生まれなくなる。
ところが、娘のきゃすみが自殺したため、この集落には男しかいない。つまり、どれだけ頑張ってもこの集落の文明を受け継ぐプレイヤーはいないのだ。
この事実に気づき、一家心中。
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▲この絶望感。

そうして次に生まれた場所は……やった、レア親を引き当てたぞ!
魔王マグロナ(※他人がつけたキャラクター名です)ママの子供として生まれたゲームキャスト。
すごい、この集落はみんな働いていて、文明化の道を歩んでいるぞ!
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今回のプレイでは、普通に文明を作り、焚火を作って、46歳まで生きて大往生。子供を産めない年齢になったので、食い扶持を減らすために荒野で死んだのだが「やり遂げた感」がすごかった。
生きるだけ達成感があるゲーム。
「魔王一家」は仲がいいだけでなく名前も面白くて、兄はルシファー、ベーゼルファーなど名付けられていた。
このゲームで決まったシリーズの名前を付けて家族を作るのも面白いなー。
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なお、魔王家の中でも「マーラ」と名付けられてしまった子供は、名前が付けられた瞬間からやる気をなくして、自ら断食して餓死の道を選んでいた。
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子供は親を選べない。
キラキラネーム、ダメ、絶対。

こんな感じで親ガチャ、子供ガチャを楽しめるオンラインRPG『One Hour One Life』、みんなも遊んで人生を満喫してほしい。
あ、始めるときは友達を巻き込んで一緒に始めるとより楽しめるぞ!

アプリリンク:
One Hour One Life for Mobile (itunes 600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

以後、気が向いたら日記は続く。
とりあえず、序盤の攻略wikiにまとめたので、少しプレイして悩んでいる方はこちらからどうぞ。