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面白い、動作軽快、妖怪がカッコいい。プラチナゲームズのスマホアクション『World of Demons』先行配信版インプレッション

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『ニーア』や『ベヨネッタ』など、数々の人気アクションゲームを手掛けるプラチナゲームズが開発し、DeNAが販売するアクションRPG『World of Demons』(以下、WoD)がついにフィリピンの App Store で先行配信を開始した。
プラチナゲームズ初のスマホゲーで、しかもアクション。これは気になる。
同じ思いの読者の方も多いと思うので、今回は先行配信版を触ってみた感想を皆さんにお伝えする。ちなみに、楽しいので期待して待っていていい。

『WoD』は純和風の世界観を持ち、酒呑童子の力で狂った妖怪たちを主人公の鬼丸が戦いを通じて正気に戻していくゲームだ。
“純和風”というのは世界設定からグラフィックまで徹底していて、ゲームを起動してまず、筆画のようなグラフィック表現がぐっとプレイヤーの心をつかむ。
例えば、獺(カワウソ)のイラストがこれ。
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▲登場した妖怪は記録され、いつでも絵と特徴を確認できる。

そして、実際にアクションステージで登場する3D映像がこれ。再現度はとても高い。エフェクトも墨で描かれたようなものが多く、雰囲気もばっちり。
もちろん、用語もすべて日本的な単語に合わされている。
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しかも、この映像が秒間60FPSでサクサク動いて、バッテリー消費は(最近の3Dゲームと比較して)抑えめ。高画質設定にしても iPad Pro はあまり発熱しなかった。おそらく、iPhone 6s世代までは高画質設定でも余裕で動くだろう。
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そして、そんなグラフィックで描かれるバトルパートもまた楽しい。
ゲームモードは通常のストーリーステージ、曜日限定ステージ、AIが操作する他のプレイヤー(+御供衆の妖怪)を倒す対戦、AI操作のフレンドを連れて3人で大ボスと戦うモードの4種類があるが、今回は基本的な流れだけを説明していきたい。
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『WoD』は背後視点のステージクリア型アクションゲームで、画面に指を置いてドラッグした方向にキャラクターが移動し、敵を射程にとらえると自動で連続攻撃を行う。攻撃ボタンは存在しない。
攻撃方法はキャラクターによって異なり、主人公の鬼丸は刀で近距離に連続攻撃を行い、途中から仲間になる小夜は薙刀で離れた位置へ素早く突きを行っていた。
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アクション的な差異もあり、距離をとるタイプの妖怪に対しては薙刀が明確に戦いやすかったし、刀は攻撃力が少し高めなのでラッシュが強かった。
また、妖怪と武器の相性も存在し、妖怪が苦手とする武器種別で攻撃するとダメージが大きくなる要素も。
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▲敵が複数いるときはダブルタップでターゲット切り替え可能

また、武器の相性と別に火、風、水など5属性の相性も存在する。プレイヤーは最大3体の妖怪を御供衆としてバトルに連れていくことができ、バトル中は画面右下のボタンから御供衆の持つ属性を自由に切り替えながら戦うことができる。
また、バトル中は時間と共にエネルギーがたまり、最大までエネルギーがたまった御供衆は妖術を使用できる。単にダメージを与えるもの、射程を伸ばすもの、回復するものなどさまざまな妖術があり、いずれも強力で楽しめた。
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▲かまいたちの妖術は、一定時間の間斬撃から真空波が出る妖術。遠距離までスパスパ切れて気持ちいい。

攻撃があれば防御もある。プレイヤーが画面をスワイプすると、キャラクターは素早くその方向へ回避行動を行う。回避中は完全無敵のようなので、積極的に敵に向かって回避して間合いを詰めることが勝利につながる。
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▲範囲攻撃も回避すればノーダメージ。それどころか回避した攻撃には当たらないようなので、火の海の中でもノーリスクで隙を見せた敵を攻撃できた。

さらに、敵が赤くなって強烈な攻撃の予備動作に入ったときに回避を行うと……。world-12

強力な奥義が発生し、敵に大ダメージを与えられる。奥義を受けた敵は吹っ飛ぶため、そのまま倒れた敵に追い打ちも可能だ。これらのテクニックを組み合わせ、敵を全滅させれば無事ステージクリアとなる。
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実際にプレイしてみての感想としては、よくできていて楽しいの一言。
プラチナゲームズがスマホのお約束に捕らわれず、スラッシュアクションをうまく再構築していることに感心してしまった。この手のゲーム操作では、バーチャルスティックと攻撃、スキルボタン、そして防御ボタンを利用してジャストガードすれば反撃できるものがスタンダードとして君臨している。
しかし、攻撃ボタンを排除した結果、プレイヤーが移動と回避、間合いを取る戦術に集中することとなり、ゲーム機のゲームのように敵が攻撃してきて(実際、私は序盤で1回死んだ)、それをきっちり見て避け、反撃を叩き込む面白さが味わえるようになっている。
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▲間合いを取って、回避して奥義を叩き込め!もう少し奥義のテンポが良いともっと楽しいんだけど

攻撃ボタンがないため、音が聞こえない状況では攻撃の手ごたえを感じられないという難点はあるが、「中途半端な攻防をするぐらいなら、攻撃を簡易化したぶん本気のアクションで攻撃を叩き込み、反撃の楽しさを出そう」という選択をここに感じた。
「スマホだから操作は簡単でいい」という安直な考えではなく、「どのアクションの面白さを取るのか考えた結果、攻撃が簡易化された」という考え方だ。
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▲でかい隙に連続攻撃を最後まで叩き込めると、敵が吹っ飛ぶ。気持ちいい。

バトルアクションは面白い。ならば、次に気になるのは課金とバランスだ。
課金については、妖怪を獲得するガチャと、バトル時の取得経験値・獲得小判量・ドロップ率を永続的に上昇させるシステムの2つを確認できた。
本作ではバトルに連れていく御供衆の能力が主人公の能力に合算されるため、レア度の高い妖怪は相応に強い。ただ、バトルの核となる攻撃力に対する影響度は主人公のレベルとドロップアイテムを利用しての武器育成が持つ比重の方が大きく、無理に何度もガチャを回さずとも永続的な経験値上昇・ドロップ率アップを購入すれば遊べるように感じた。
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ガチャも永続パワーアップも金剛石という有料通貨を利用しての購入になるが、無料分の金剛石だけでも永続パワーアップをすべて最高段階まで買えた。ただ、今のところ永続パワーアップを購入するとガチャを引く金剛石が残らず(なお、今回のプレイではバランスを感じるために金剛石を使っていない)、「バトルが楽しいし、少しだけガチャに課金するかな」と思える絶妙な具合である。

バランスについては、序盤3時間を遊んだ段階ではとても良好と言える。
基本無料アクションでは「最初は簡単すぎて、進めるにつれて敵が固すぎて楽しくない」ゲームが多いが、本作は最初から敵に連続攻撃を叩き込む必要があって、ある程度立ち回りを考えるアクションの楽しさがある。そして、先に進んでも攻撃力の不足は感じなかった。
ボスも含めて敵の攻撃は全部避けることができて、「課金してないとここで終わり」な障壁もなかった。序盤も、進んでもそれなりに歯ごたえがあり、スタミナこそあるもののゲーム機のアクションRPGを意識した調整を感じた。

とまあ長々と書いてきたが、『World of Demons』は期待できる。
少なくとも、プラチナゲームズの名前を聞いて遊んだ私をがっかりさせるものではなかった。
『ベヨネッタ』のようなゲーム機的なアクションではないが、うまくシステムの取捨選択を行った結果、十分楽しめる内容になっている。3Dグラフィックは印象的なのにサクサク動く。
スマホゲームの範疇ではあるが、バランス的には比較的ゲーム機的な作りに寄せており、アクションゲーマーも楽しめる。
日本でのリリース予定は明かされていないが、フィリピン版はすでに日本語に対応しているから、恐らく日本にも来るはずだ。
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日本版が来たら、みんなでプレイしたい期待作と自信を持って言える。
待てずに先行版を遊んでしまった身で言うのは説得力がないが、今はちょいちょい気になる点もあるし、先行配信はバグなどを見つけて直す期間の意味もあるので、落ち着いて待って完璧に仕上がった『World of Demons』を待つのがおすすめだ。

アプリリンク:
World of Demons (フィリピンApp Store

コメント一覧

    • 1. …
    • 2018年06月13日 06:09
    • 大神かな?
    • 2.  
    • 2018年06月13日 09:32
    • フィリピン先行配信ってシェアや売り上げが高いからですか?
      なんか興味あるタイトルのフィリピン先行配信率が自分の中で高い。
      アスファルト9ももう半年以上先行配信してるし。
    • 3. 管理人
    • 2018年06月13日 09:43
    • フィリピンはテストに意味のあるデータがとれる程度に人口がいて、世界的な売上げで行くと影響が低くて、英語も通じるからかもしれませんね。
      いいデータが取りやすい、日本における静岡的な。
    • 4.
    • 2018年06月13日 09:47
    • おおナイスレビュー
      ありがとうございます
      これは日本リリースにも期待
    • 5.
    • 2018年06月13日 12:58
    • 崩壊3rDみたいな感じかな?
    • 6. 山田
    • 2018年06月13日 13:30
    • おそらく崩壊3rdとは真逆の流れかと
    • 7. 管理人
    • 2018年06月13日 13:33
    • 断言できないですが(プレイ時間が短いから)、崩壊3rdが「ゲーム機っぽいアクションを全て入れて、ゲームはソシャゲバランス」だとしたら、『WoD』はゲーム要素を絞りつつアクションのソシャゲ的なところを離れた楽しさを出そうとするバランスに感じました。

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