インディーゲームの博覧会BitSummit Vol.6にて、どうしても遊びたかったが、満足いくまで遊べなかったゲームが『jumper』だ。
『jumper』は短いステージをテンポよく遊ぶ横スクロールアクションなのだが、2台の試遊台どちらを見てもプレイヤーがはまり込んでおり、最終ステージで諦めるか、全30ステージをクリアするかまで試遊台が空かないのである。
長いこと待ってプレイできた『jumper』の第一印象は、スマホで主流のワンボタン操作の横スクロールのランアクションであった。
何も操作していないと主人公は走り続け、プレイヤーがボタンを押すとジャンプする。壁にぶつかっているときにボタンを押すと、壁から壁への三角飛びすることもできる。
▲このビジュアルは『Downwell』に影響を受けており、色が少ないこともあって画像素材を高速で作れたとのこと。
プレイヤーの目的はゴールに到達することで、1ステージはおよそ15秒~1分。まさに、スマホで見飽きるほど遊んだアクションなのだが……遊んでみるとまあ、これがハマる。
全30ステージに様々なギミックが用意されていて、ランゲームというよりもしっかりした横スクロールアクションとして遊べる。それだけでなく、テンポが良くて止めるタイミングがつかめない。
なるほど、これは他のプレイヤーが最後まで遊んでしまうはずだ。
システム面で見るとものすごい特徴はないのだが、小気味よく遊べるテンポがすでに魅力になっている。実際、BitSummit展示中の悩みも、「みんながクリアまで遊んでしまう」という珍しいものだった。
ありがたい事に全30ステージ最後までやってくださる方が多くて嬉しい結果。同時にその分待ち時間が増えてしまうのがどうしたものか…
— TU (@tu_1920181) 2018年5月12日
驚くべきことに、このゲームを作ったTUは、T(Man)とU(Woman)の2人学生ユニットで、専門学校で3週間で作ったゲームに調整を加えたのが『jumper』だという。
▲左がTさんで、右がUさん。
この中毒性が高いゲームをどうやって作ったのかと聞いたところ、
「危険なものは色で見やすくして、理不尽に倒れないようにする」
「プレイヤーが右往左往して飽きないように、転換ポイントをマメに設置する」
「短いステージに区切ってあるが、やり直しが苦にならない場所にトラップを仕掛ける」
など、いろいろとポイントを教えてくれた。つまるところ「理不尽に死なない」「簡単にやり直せる」というところに尽きるようだが、ただでさえ短いステージの中をさらに区切って設計しており、死んでからのやり直しだけでなく、「死なないで道を外れたときのリトライ」も簡単になっているのが中毒のポイントになっていそうに感じた。
この『jumper』に関しては今後ステージ数を増やし、PCやスマホでリリースをするかもしれないとのこと。また、情報が出たらその時はお伝えしたい。
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