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10分強に詰めた超短編エンタメホラー『怪異掲示板と7つのウワサ』レビュー。現代風の演出が光る佳作

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学校に伝わる“書いた怪談が真実になる掲示板”。
新聞部の3人が、そこに書かれた怪異を追う短編アドベンチャーが『怪異掲示板と7つのウワサ』だ。
タイトルの通り全7章構成で、各章は終わるまでおよそ10分強。
拍子抜けするほど短く聞こえるかもしれないが、その中に何枚ものイラストをぶち込み、選択肢を用意し、短い時間で濃い連作短編ホラーアドベンチャーに仕上がっている。
通勤のお供に、人を待っているときに、『怪異掲示板と7つのウワサ』はいかがだろうか。



本作の主人公は、とある学校の新聞部3人組。
脳天気なムードメーカー“あかり”、冷静な部長の“紫乃”、そして何故か怪異に巻き込まれやすい男の子“”。
この3人の視点が入れ替わり、章ごとに主人公を変えて話は展開する。
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各章の冒頭では、新聞部にメールがやってきて怪異の解明を依頼される。
内容は「写真の中の少女が近づいてきて人を殺す」とか「誰も見たことのない青い花が学校の裏庭にあるらしい」とか、怪談にありそうなもの。
そして、その怪談を追ううちに新聞部の誰かが実際に怪異に巻き込まれてストーリーが進行わけだ。
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ゲームを始めて感心したのは、縦画面のスマホ前提の演出だろうか。
会話シーンも縦画面前提だが、部員同士の連絡はLINEのようなチャットソフトでメールをほぼ使わないなど、現代文化を反映した演出にリアリティがあるし、スマホに合致している。
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▲LINE風チャット画面。

ホラーゲームとして見ても、キャラクターイラストこそポップな感じに仕上がっているが、イベントシーンでは音声も使ってホラーを演出しており、雰囲気も出ている。
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▲起動時の注意画面。「ホラーの苦手な方はご注意ください(イヤホン装着推奨)」で、怖くしたいのか、やめさせたいのかわからんと思ってしまった(笑)が、実際音は有効に使われていた。

また、ゲームはノベルのように進行するものの、ときおり登場する選択肢も登場し、これも上手くできている。
どのシーンも「これをやったらヤバいかな…?」と思わせる選択肢があってホラー感を演出されつつ、注意深く遊んでいると正解がわかる前振りもあってフェア。
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ちなみに、間違えると大抵バッドエンドに直行するが、オートセーブでチェックポイントからやり直せるので快適。
一応、広告を見ることで直前の選択肢からやり直すこともできるが、あまりその必要性は感じなかった。
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▲好きなチェックポイントからやり直せる。

全部を終えてみての感想は、「変化球を使わずに、直球でクオリティ勝負に来たホラーノベル」という印象。短い章に分けて遊びやすいが、全編通してみるとそこそこのボリューム感があり、ホラー的な演出もしっかりあって、物語もメリハリがある。
各章のクオリティにばらつきがあるようにも感じたが、雰囲気ありつつも怖すぎず、多くの人に勧められる優秀な優秀なエンターテインメントノベルに仕上がっている。
もし、明日の通勤・通学時間、待ち合わせの間に楽しむものを探していたら、これは間違いなく役立つだろう。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
現代スマホ風の演出
短編をサクサク7つ楽しめる

気になるポイント
選択肢のタッチ判定がときどき怪しい

アプリリンク:
怪異掲示板と7つのウワサ (itunes 無料 / GooglePlay)

開発:エンタブリッジ (日本)
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ

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