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目の前に和風庭園が出現する『ORBU』レビュー。わかりやすくARゲームの魅力を伝える1作

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スマホのカメラで空間認識し、あなたの目の前に和風庭園を映し出すARゲームが登場した。引っ張りパターゴルフ『ORBU』だ。
iOS11の目玉機能のAR KITを利用し、カメラで現実世界の空間を認識してスマホの画面越しに遊ぶゲームで、スマホ越しに映された和風庭園を眺めるのが楽しい作品である。
ゴルフゲームではあるが、ARの特徴である「見る楽しさ」をメインに作られていて、特にARゲーム初心者にお勧めしたい1作だ。

本作はARアプリなので、カメラの利用許可が必須となる。
アプリを起動したら、カメラをかざして平面を検知してゲームをスタートする。
もし平面が認識されなかったら、できるだけ明るい場所で、少し模様のある面(シートを敷くとかがよい)が検知しやすいので試してみて欲しい。
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▲iPhone6s+だと、薄暗い場所では全く認識されない。iPhone 8は同じ場所でも簡単に認識してくれる。やはり、iPhone 8世代からが快適なARに必要なカメラ性能を満たしているのだろう。

平面が検知されると、その場にORBUのロゴが出てタイトル画面どーん。
これは分かりやすく景色が変わるので、インパクトがある。映像が大きすぎたり、小さすぎたりしたときは画面右のバーで調節もできる。obu-3

そして、ステージを選択すると和風庭園をモチーフにしたゴルフコースが登場する。これがかなり良くできていて、イギリス産とは思えない和風っぷり。
ただ、システムだけを見れば引っ張り操作で動物を射出し、ゴールまで転がすありふれたゴルフゲームとなっている。
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弾を当てて岩を崩したり、跳ね橋を下すようなギミックはあるが、これ自体は特別なものではないし、ステージを上から見下ろして遊ぶパターゴルフはARと相性がいいので、いくつもアプリで出ている。
そんなかであえて『ORBU』をお勧めする理由は、風景の作りこみにある。
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ARゲームに登場する物体は、現実世界にあるかのようにスマホ越しに眺めることができる。
『ORBU』その楽しさを前面に押し出していて、遠くても近くても、斜めでも正面でも、いろいろな角度から見栄えするよう作られているのだ。
例えば、下のステージ。
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鹿威しの裏に回って、スマホを近づけて見るとこの通り。この角度から見ると、蓮の花も見えて少し得した気分だ。
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さらに下から覗き込むように1枚。結構自身の1枚だがどうだろうか。
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▲画面左下のカメラボタンで写真を撮れる。

正直に言えば、引っ張りゴルフゲームよりも画になる角度を探して写真を撮るAR的な遊びの方が楽しい。本末転倒にも聞こえるが、ARゲームである以上眺めるのが楽しいというのは正義だ。

と、こんな感じで『ORBU』はARゲーム入門としてみるととてもいい感じの作りをしていて、「とりあえずARの良さを知りたい」という方におすすめできるものになっている。
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ARゲームは気になるけども何となく試していない方、最初にダウンロードしたARゲームが微妙だった方、ぜひこのアプリでARゲームを試してみて欲しい。
なお、定価は360円だが、記事執筆時点では120円のセールをしているので価格的にもお手ごろだ。

評価:6(面白い)

おすすめポイント

和庭園のグラフィックを眺められる
ARの魅力がわかりやすい

気になるポイント
ゲームは普通

アプリリンク:
Orbu (itunes 120円 iPhone/iPad対応)

開発:DreamReality Interactive(イギリス)
レビュー時バージョン:1.0.5
課金:なし
ライター:ゲームキャスト トシ

動画: