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iPhone7以上の必須の映像でサーキットから峠まで100コースを再現『GRID® Autosport 』は予想通りすごかった

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ゲーム機などで人気を博したリアル系レースゲーム『GRID® Autosport』がiOSに移植された(Androidは2018年以降予定)。
私の感想を言えば、まだ4時間のプレイでの感想ではあるが、現在のところ「スマホのリアル系レースゲームの中で究極の1本」という手応えを感じている。
しかし、iPhone 7以上が必須の設定は気になりつつ、1,200円という価格に手が出ない方も多いと思う。そこで、どんな感じのゲームか紹介する記事をお送りする。
最初に悪いところから書いておく。最大の欠点は、インストールに6GB以上、拡張パックも含めると8GB以上の空きが必要になること。あとはだいたいOK。
ただ、この容量は本作の魅力である「iPhone 7以上を必須のグラフィック」を表現するために必要だから、もうしかたない。
PS3版などと比べてはっきり見劣りしても、スマホというくくりで見ると見た目は本当にすごい。世代が違う。とくに背景のリッチさは特筆もので、建物は細かく描写されているし、ひしめく観衆はすべて3Dで作られて動いているし、世界の存在感が違う。
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主観視点モードにすると、スピード感もドライブのリアリティも桁違いで、これだけでご飯3杯食えるって感じ。
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で、そんなコースが100コース用意されていて、ゲームを買った瞬間から走れる。車だって100車種用意されている。
日本の公道コースとして奥多摩が収録しているが、日本語の看板にどこかで見た風景(おそらく、奥多摩をきっちり取材している)が出てきてまず満足。
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▲奥多摩と言えば鉄橋だよね

さらにもういっちょ奥多摩、水たに峠。頭文字Dに出てきそうな峠カーブが次々と迫る。
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こちらはサンフランシスコ・シティコース。高層ビルが並ぶ区画とお土産屋などが並ぶ区画があって、コースを見ているだけでも楽しい。
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香港。田舎道から都会化されたビル街まで走る風情あるコースとなっている。
シティー系のコースはどれも良い。
シティコースはシティ向けカー、サーキットはサーキットカーなどと車ごとに走れるコースが決まっているが、これだけで大満足である。
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もちろん、サーキットや荒れたコースも用意されているので安心して欲しい。
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で、実際のプレイ感はと言うと、区分としてはリアル系に属していて、全速力でコーナーを曲がったりはできない。なので、爽快レースが好きな方には無理に勧めないが、リアル系のレースゲームが好きなら迷わずおすすめできる出来。
ライン取りは緑の矢印で教えてくれるし、スピードを出し過ぎているとラインが赤くなって教えてもくれるので、普通のリアル系レースゲームと同様には遊べる。
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また、万が一壁にぶつかってしまっても大丈夫だ。なんと画面右下のボタンを押すと何度でも、いつでも時間を巻き戻せるのである。
同じコーナーを曲がれるまで何度もやり直していると、次第に通常プレイでもコーナーが曲がれるようになるので、練習機能としてもとても良い。もちろん、何度でもやり直して理想のリプレイを作るのも有りだ。難易度も5段階あり、ルーキー難易度ならかなり簡単になっている。
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▲私はリアル系のレースゲームが苦手だが、この機能のおかげで理想のライン取りをしながら遊べている。

操作はiPhone本体を傾けてブレーキとアクセルだけの簡単操作と、ハンドルキーでの操作、さらに3D Touchに対応している機種では左右キーでの操作、MFiコントローラー操作をオプションで設定できる。
左右キー派の方はハンドル操作ではプレイしづらいと思うで、思い切ってコントローラーを買うか傾け操作でやってみると良いと思う。
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▲アプリの設定から操作の詳細を変更できる。

さて、本作はクイックレースモードで好きなコースを好きな車で走るだけで1,200円の元が簡単に取れる内容だが、当然キャリアモードも用意されている。
キャリアモードはスポンサーと契約し、スポンサーが用意したマシンで走ってキャリアを積むモードである。スポンサーそれぞれにレースの出走目的があり、「1位になれ」とか「初出走なので8位でOK」とか、条件は異なる。
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そして、指定の条件を満たして走ることでXP(経験値)が手に入り、XPが一定に達するとより大きなレースに出られるようになる。RPG的なモードである。こちらはまだプレイ中なのだが、CPUが操作する相棒カーに指示を出す戦術が必要になっており、ひと味違う楽しみ方もできそうに感じている。
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そんな感じで、現在のところ間違いなく「iOSの中でもボリューム・見た目・快適さともにトップのリアル系レースゲーム」と実感しながらプレイできている。
オンラインモードがばっさり消えている点、車の中にドライバーがいない点は少し残念に思っているが、不満点はそれぐらいである。
ちなみに、itunesの表示を見るとアプリ内購入があるように見えるが、全てのオプションコンテンツは無料でダウンロードできるので安心して欲しい。
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▲初期設定か、アプリの設定ボタンで家庭用のDLCだったコースが全てダウンロードできるという。

さすがにドライブゲームが苦手な方には勧めないが、本作は現状のスマホにおいて、リアル系ドライブゲームが好きなプレイヤーに向けた究極の1本だと感じている。
iPhone SE、iPhone 7以上(Xも完全対応)、iPad 9.7(2017年モデル)、iPad Proのいずれかを持っていて悩んでいるなら、ぜひ手を出してみて欲しい。
(※iPhone 6sでも動くという情報が寄せられていますが、メーカーの保証外なので自己責任でどうぞ)

アプリ:
GRID® Autosport (itunes 1,200円 iPhone/iPad対応)