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『どうぶつの森 ポケットキャンプ』テスト配信版感想。やさしい森と、札束風呂につかるたぬきちの世界

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海外でテスト配信中の『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の序盤をプレイしたので、その感想を皆さんにお送りする。
『どうぶつの森』とは、どうぶつの村の住人となってどうぶつたちと交流を深めたり、素材を採取して家具などを充実させていくスローライフ体験ゲームシリーズ。
しかし、そのスローライフも基本無料化で台無しにされてしまうのではないかと心配していたが、先行配信版を少し触った感じでは、その心配はなさそうだった。
今回のプレイヤーはキャンプ場の管理人で、家具を作ってどうぶつたちが訪れる素敵なキャンプ場を作る街づくり系ゲームになっている。
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家具は素材を集めてクラフトする必要があり、まずはキャンプ場の周りにある森や海、川などに繰り出して採取が必要になる。
各地にどうぶつたちがいて、様々な"お願い"をしてくるので「リンゴを集めて!」とか「チョウチョが欲しいの」なんてお願いを聞くと素材がもらえる。
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ゲームの操作はタッチ(スライドではない)になっていて、採取の方法もタッチパネル時代の『どうぶつの森』ライク。DS版のファンの方は違和感なく入り込めることだろう。
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農園系のシステムを採用しているのでスタミナはなく、プレイヤーは時間が許す限り自由に森や海を移動しては採取し、どうぶつと話すことができる。
ただし、1度採取を行うと木が実をつけるまでは時間がかかるし、虫も捕りすぎると少なくなってくる。
1日に収穫できる素材には限りがあり、そこがゲームの進行を調節するポイントになっている。
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▲フルーツは3時間で復活。1日単位ではなかったが、1日単位で復活する物もあるのかも。

そうやって森でどうぶつたちの"お願い"を聞きながら採取を繰り返していくと、どうぶつたちとの友好度が上がる。
その上でどうぶつが好きな家具をそろえるとキャンプにやってきて一緒に遊んだり話したりできるようになる。
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キャンプにやってきて楽しむどうぶつの姿や、一緒にパーティーを開くときのかわいさはもはや反則。
採取して、家具を作って、どうぶつがキャンプ場にやってきて、それをフレンド間で見せあって……そんなゲームを楽しめる。
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▲DS版をプレイしたとき「バトルしないし遅いから(アクションに死ぬほどハマっていて思った以上にまったりが受け付けない体になっていた)」という理由で止めたおいらを許してくれ……。

課金要素は"リーフチケット"。
これは実に様々な目的で利用できる。まず、家具やオブジェクトを作成するときの時間短縮に使える。
また、実がなっていないフルーツをすぐに収穫したり、昆虫や魚を一気に捕獲したりも可能。ベルを短時間に稼げる採掘も行える。
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リーフチケットで家具を作る予約枠を拡張したり、リーフチケット専用の家具などもあった。
ただ、マーケットの品揃えは時間がたたないと変化しないようで、リーフチケットで変えられない物も存在するようだ。
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▲たぬきち。リーフチケットの椅子の座り心地はいいか……。

ただ、課金ゲーと感じられたかというと、そんなことはなかった。
フルーツは肥料というアイテムでも収穫を早くできるし、採掘もリーフチケットを利用しないで行う方法がある。それに、もとより『どうぶつの森』は現実時間とともに時間が経過するスローライフ体験ゲームであり、1日に採取できる資源も限られていた。1日分で満足できないときは購入する追加要素にとどまっているように感じられた。
また、課金専用アイテムや枠拡張も、日々のミッションをこなしていれば普通に買える金額。
さらに言えば、他の街づくり・農園系ゲームよりもはるかに課金専用アイテムの価格が安く設定されており、課金すればかなり買えるように見えた。
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▲最大課金ではたぬきちの入浴シーンも見られる。良く燃えそうな風呂ですね……。

海外の農園ゲームでは最大額の11,800円を課金してようやく買える専用施設もある。
しかし、現在のところ『どうぶつの森』はリーフチケット専用家具が各250チケット×2、家具作成枠拡張80チケット×2。
最大額の62.99A$(おそらく日本円で5,800円相当)では専用家具と拡張系の購入をしても余裕でおつりが来る。もしかして、たぬきちはローンに与信審査しないで貸してくれるし、がめつく見えて他のゲームよりはるかに良心的だし、良いやつなのでは……。

これは先行配信版なので製品版のリリース時には変わってしまうかもしれない。
しかし、序盤の2時間はとても癒やされたし、満足できた。
「先に進むと厳しくなるかもしれない」と心配することもできるが、そもそもスマホゲームで重要とされる序盤も楽しく作れないなら、後半もきっと面白くない。
そういう意味では「序盤は万全の内容で期待できる」と言えそうだ。