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『WarFriends』レビュー - クラロワとシューティングの融合!? 指揮官が兵士を呼びながら撃ち合うシューティング

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盾に隠れつつ撃ち合うカバーシューティングと、兵士を招集して戦うクラロワ的な要素が合体した戦術シューティングゲームが登場した。Chillingoの『WarFriends』である。
普通のカバーシューティングも、兵士を使って戦況を変化させる戦術性が加わるだけで劇的に楽しくなる。やっぱり、ゲームは組み合わせが大事なのだなぁと思わせてくれる1作だ。

『WarFriend』は、シールドで守られた陣地に隠れてライバルプレイヤーと戦う1vs1の銃撃戦ゲームだ。 warfriendr

画面をタッチするとシールドから身を乗り出して銃を撃つ。ただし、シールドから身を乗り出すので攻撃するときは撃たれる危険もある。
操作に関しては、タッチした場所をそのまま狙うのでわかりやすいし、画面を長押しで射撃地点が拡大されるので小さい端末でもそれなりに戦える印象だ。
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プレイヤーの武器は4種類。
オールマイティーに使える「通常武器」、ショットガンやスナイパーライフルなど使いこなしに癖がある「特殊武器」、シールドを貫通し範囲にダメージを与える「爆発物」、そして弾薬が尽きない「ハンドガン」。
それぞれ種類から1つを選択して携帯でき、これによって多少戦術が変化する。
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陣地には4つのシールドが配置されており、プレイヤーはシールド間を左右に移動できる。
シールドは攻撃を受け続けると破壊されるし、そもそも爆発物は移動でしか防げないしで、移動は必須。
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しかし、移動時は無防備(攻撃はできる)なのでリスクを伴う。
爆発物を避けようしたり、壊れかけのシールドから逃げようとすると狙い撃ちにされることも。
敵をいかに動かして狙い撃つか。慣れてくるほどに移動のタイミングはシビアな駆け引きを伴う。
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ただ、この基本システムだけならカバーシューティング。『WarFriend』の面白さはこの先にある。
試合中、一定時間ごとに画面左下に兵士のアイコンが表示され、このアイコンを押すと兵士が招集されて一緒に戦ってくれるのだ。
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▲アイコンについている数字は出現する兵士数。結構ランダム。

兵士は大別して4種類。
敵兵士を攻撃してプレイヤーを守るディフェンダー、ライバルを狙撃するシューター、突撃して突撃兵、敵のシールドを貫通する爆撃兵にわけられ、それぞれの兵種に様々なバリエーションが存在する。
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兵士とプレイヤーの同時攻撃を避けきれない作りになっているので、兵士が登場すれば必然的にお互いに動く事になる。
ここで敵兵士を撃つのか、兵士を倒そうとするライバルを撃つのか、それともチャンスを待つのか。様々なジレンマを生んでいる。

また、兵士を倒すと「クレート」と呼ばれる箱が投下されることがあり、クレートを破壊すると弾薬の補充などお得な効果が得られる。
これもまたプレイヤーが動く要因となっており、クレートを狙うのはもちろん、クレートを狙うライバルを攻撃するような選択肢を生んでいる。
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ここぞというタイミングでは「ウォーカード」と呼ばれる特殊コマンドカードも使用できる。これは一時的にプレイヤーを強化したりする必殺技に相当する。
忙しいゲームは良いゲームという言葉があるが、まさに『WarFriend』の戦場はそれだ。
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ただ、ウォーカードは1回限りの使い切りで、普通にプレイしていては入手できる枚数も少ない。基本的には有料通貨の「ゴールド」で購入する仕組みとなっており、ウォーカードの効果自体は面白いのに思い切って使えないのは気になった。
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バトルが終わると軍票(お金)と経験値、低い確率でウォーカードが手に入る。また、4試合に1度は見た目を変えるアイテムが入ったガチャも引ける(ただし、一定個数引かないとアイテムとしては入手できない)。
経験値が貯まると新しい兵士や武器が買えるようになり、成長できる仕組みだ。
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課金ポイントは、武器などの購入と成長時間短縮、VIPシステム、そしてウォーカードの4種類。
課金者専用の兵士や武器がかなり強力で、これだけでかなりのアドバンテージが得られる。通常プレイで手に入るゴールドでもやりくりは可能だが、中盤以降は専用武器が高くなるので明らかに差が出る。
また、軍票を使って兵士や武器のレベルを上げられるが、こちらは強化に待ち時間が発生し、ゴールドで待ち時間を短縮するようになっている。
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VIPシステムはプレイ回数(スタミナ)上限増加、毎日レアなウォーカードのプレゼント、ウォーカード所持上限追加、試合時にもらえる報酬の50%アップを提供する仕組みで、購入時から一定期間有効となる。
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課金圧としては、並程度。VIPシステムは必須ではないが、プレイを通じて手に入るゴールドだけでは多くの武器購入は無理。しかし、120円で毎日50ゴールド受け取るオプションを購入すればそこまで不自由しない。

難点はどちらかが1度優勢になると優勢側の兵士が戦場にあふれ、負けている側の兵士が一瞬で倒されるので逆転しづらいこと、勝利するほどに敵が強くなって課金者の強さを見せつけられる仕組みだろうか。
頑張って優勢に立った側が簡単に負けたらクソゲーなので、前者の難点はある種仕方ない。
ただ、後者の難点はやり込むほどにジワジワ効いてくる。なんせ、射撃の腕が良いほどに兵士や武器の性能が良い敵と当たり、課金力で負けてしまうのだ。ほどほどに楽しむなら良いのだが、やり込んだときには課金するかどうか選択するときがやってくる。

ただ、総合してみればこのゲームは「試す価値がある」と思う。
シンプルにまとまっていて楽しいカバーシューティングと、召集する兵士の戦術的な選択の組み合わせが大味ながら機能していて面白いのだ。
ライバルを動かして狙う駆け引き、それにともなう兵士の選択、攻撃と防御のタイミングを考える戦術性はなかなか新鮮に映るだろう。

少なくとも序盤は課金の必要はないし、じっくりプレイするなら先に書いた120円で少しずつゴールドが手に入る課金でも戦えるのでお財布に優しい選択肢もある。
ぜひ、遊んで面白さを判断して欲しいと思う。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
兵士を呼びながら戦う戦術性
敵の移動を誘ってダメージを与える駆け引き
安く長く課金する選択肢がある

気になるポイント
ウォーカードが使い切り
プレイヤーの腕が良くても成長している相手に負ける

課金
VIP、ウォーカード、有料武器と兵士。ゲーム中のアイテムでは中盤までが限度

(バージョン1.1.1 ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
WarFriends (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)