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リア充、死すべし。慈悲はない。パリピ暗殺ゲーム『Party Hard GO』レビュー

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時間は午前3時。明日も仕事なのに、寝付けない。それというのも……近所でパーリーピーポーが騒いでいるからだ。
こちらは明日で21連勤、クリスマスに予定もないというのに……ぁぁぁあ!もう!リア充は殺すしかないぜッ!
途中から何か混ざったが、『Party Hard GO』はだいたいそんな感じのゲームである。

パーティー会場に忍び込み、騒音の元をすべてシャットアウト(つまり、皆殺しだ)するスニークアクションであり、猟奇的なゲームなので人は選ぶ。だが、興味深いゲームではある。

ゲームは、PARTY HARD殺人事件の捜査指揮官ウェスト氏の供述シーンから始まる。
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そう、このゲームは過去の事件をウェスト氏が振り返る形で語られるのだ。なかなか雰囲気がでていて良い。
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最初の事件は、学生たちのパーティー。夜が更けても、パリピたちの騒ぎは収まらない。
ここは俺の出番だぜ……と、その前に操作の確認。
操作方法は2種類で、バーチャルスティック+ボタンと、タッチ&スワイプの2種類。基本的にはボタン操作の方がやりやすい。
アクションとしてはアイテム、攻撃、ダッシュ、持ち上げと多彩な行動が用意されているが、激しい操作を要求しないので、操作性は十分。
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さ、操作を確認したところで、パリピに近づいて攻撃ボタンを押すと……ナイフを振るって一撃で絶命させることができる。
「警察!警察!」
と、騒ぎ出すパリピたち。もっと混乱しろォ!
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……本当に警察を呼ばれて、速攻でお縄についてしまった。このゲームのパリピには視界が設定されており、視界内で殺しを行うと、速攻で電話をかけられて警察がやってくる。
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プレイヤーは超人ではなく、ただの睡眠不足のおっさん。警察に対抗はできない。だから、目撃されないようにこっそりとパリピを暗殺する必要がある。
具体的な方法はいろいろあるが、まずはパーティー会場の把握が一番重要だ。ピンチアウトで縮小して会場全体を見ると、いくつか光っている場所がある。
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例えば、この車。近づいて起動すると……。
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まっすぐ走り出して、直線上のパリピを皆殺しにする。鍵をかけ忘れた車が動いただけだから、見られてもプレイヤーの殺人にはならない。
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例えば、会場の給水器。毒を入れると、飲んだパリピが不調を訴え、最後には倒れる。これもまた、見とがめられることはない。
が、毒で倒れる現場にプレイヤーがいると、毒殺の犯人にされて逮捕されるので注意。
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道具を使っていても、殺人現場を見られてしまうことはある。そんなときでも、会場をよく見ておけば、脱出路が見つかる。
下の画面では警察が主人公を追っているが……。
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手近にある秘密のはしごを下りて華麗に脱出。警察は帰るしかない。なお、1度使った脱出経路はふさがれてしまうので、無限ループはできない。
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会場の設備を利用し、人口が減ってきたら、いよいよ攻撃ボタンの出番である。
周囲に人がいないことを確認して、暗殺。人が少なければ、誰にも見られることはない。
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ただ、これだけだと死体が見つかったときに大騒ぎに発展してしまうので、処置は必要になる。
その処置とは、死体を持ち上げて、ゴミ箱などに隠すこと。これで、死体は誰の目にも触れない。完全犯罪だ。
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こんな調子で人を減らし、隠れる必要もないぐらいになったら、全員抹殺。これで、ステージクリアとなり、ストーリーが進んでいく。
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プレイした感想としては、単なるネタゲーと思いきや、スニークゲームとしてなかなか遊べる。
ただゆっくり殺してクリアするなら簡単だが、素早くクリアしようとすると計画的に、テクニックを駆使して遊ぶ必要がある。
電話で宇宙人や他の殺人鬼を呼んで会場を荒らす(ただし、気をつけないとプレイヤー側が殺される)し、凄惨なだけでなくお遊び要素もある。
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ただ、素早くクリアしてもあまりご褒美がない点、ストーリーがありきたりな点、毎プレイランダムでアイテムが配置されるのに対して、アイテムの能力にばらつきがありすぎる(運で難易度が激しく変わる)など、欠点もかなりある。
もう少しだけ煮詰めれば、もっと楽しいゲームになったように思えるのは残念だ。

とは言え、PCの移植ゲームだが操作性も十分良いし、殺戮系の洋ゲーが好きなら価格以上に楽しむことはできる。

評価:6(面白い)

課金:
なし

おすすめポイント
他にない設定
パリピのリアクションが面白い
スニークゲームとしても楽しめる

気になるポイント
早くクリアするのが楽しいが、そのご褒美はない
ゲームのバランスは悪い

(バージョン1.0、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Party Hard Go (itunes 840円 iPhone/iPad対応)