左右に移動しつつ上方向に弾を撃つ古典的アーケードシューティングながら、とても完成度が高く、特にゲーム好きに広くお勧めしたいゲームが登場した。
宇宙基地に巣食う虫たちを、銃を片手に殲滅する『The Bug Butcher』だ。
1ステージ3分で完結するスマホに適合した作りながら、3分の中でチマチマ撃つ気持ちよさ、一気に敵を殲滅する気持ちよさなどのメリハリがついており、1プレイはかなり濃い。
特にアーケード世代なら、このゲームを見逃す手はない。
本作は、左右に移動しながら弾を撃って宇宙生物を撃退するステージクリア型のシューティングアクション。
操作はボタン式で、左右移動とダッシュ、射撃ボタンが通常使用できる。
ボタンは少しこなれていない（押しづらいときがある）が、許容の範囲内。それほど気にせずにプレイできるはずだ。
通常操作に加え、一定回数敵を攻撃すると、「必殺技」ボタンも存在する。
必殺技はピンチを脱出するときはもちろんだが、「コンボ」を増やすことにも威力を発揮する。
コンボとは、一定時間内に敵を連続して倒すと増えていき、敵を倒したときの「得点」に大きく増やす仕組みだ得点が多いと、ステージクリア時に多くのお金が手に入る。
お金は、主人公や兵器を強化に使えるので、得点を稼ぐほどに主人公が強くなる（限界はある）わけだ。
得点を稼ぐことが快適なゲームにつながるので、コンボはこのゲームでも重要なやり込み要素といえる（もちろん、得点ランキングもある）。
コンボは敵からダメージを受けるか、一定時間が経過すると途切れてしまうが、必殺技の効果時間中は、主人公が無敵になり、コンボが途切れない。
必殺技は、初心者なら無敵を利用してピンチを脱出できるし、極めたいならコンボを意識しても使える。2つの意味で使用できるので、とても使いでのある物となっている。
ゲームの進行はシンプルで、制限時間内にすべての敵を倒せば次のステージに進める。
敵にぶつかってダメージを受けて体力がなくなるか、ナビゲーター端末がさらわれるとゲーム終了となる。
▲エイリアンの舌で連れ去られようとするナビゲーター。
で、このゲームの何が面白いかというと、オーソドックスながらもきっちり作られた反応と、ゲームのメリハリの一言に尽きる。
通常時、プレイヤーは巨大生物をチマチマと撃っていくのだが、このときの反応がまず良くデキている。
撃たれた生物はいちいち反応するし、分裂したり破裂する演出も見ていて気持ちいい。
撃って、狙って楽しいシューティングの基本をおろそかにしていない。
そして、チマチマと撃つ通常時に対して、特殊武器で敵を殲滅するときの爽快感との対比がまたいい。
ゲーム中、レーザーやショットガンなどの特殊武器がランダムに配置され、これをとると一気に敵を倒せるのだ。
耐久力の高い敵に強いもの、集団に強いものなどさまざまな武器があるが、いずれも超強力。出現中の敵の相性と噛み合ったときは、画面中の敵を一気に全滅させることすらある。
1ステージは3分未満の中に、チマチマ狙うタイミングと一気に殲滅するタイミングが存在し、1プレイで爽快感も狙い撃つ楽しさも楽しめる。
ボリュームはエンドレスモード＋30ステージで、5つのエリアそれぞれに違うギミックが配置され、終わるまで飽きずに遊べることだろう。
また、短時間で遊べるから、どこでも遊べる。
ゲームの難易度は、EASYからHARDまで3種類。難易度が上がると主人公の耐久力が減る仕組みで、敵の出現パターンは変わらない。
EASYならほとんどのステージはクリアできるはずなので、ゲームが得意でなくとも少しずつ遊べる。ノーマルなら普通のゲーマーにそこそこの歯ごたえを提供する。ハードは、鬼のやり込みモードである。
▲ハードモードでは宇宙服を脱ぎ捨てブリーフ一枚に。
画面が小さいスマホ（iPhone 6未満）ではプレイしづらいが、それ以降の端末であれば間違いなく楽しめるだろう。
オーソドックスなアクションシューティングの楽しさを誰にでも提供する良くできた作品なので、上記に当てはまっていなければ、ぜひ手を出してみて欲しい。
評価：8（かなり面白い）
課金：
なし
おすすめポイント
特殊武器で敵を殲滅する爽快感 コンボを狙うやり込み要素 チマチマ敵を狙い撃つ楽しさ気になるポイント
画面が小さいとプレイしづらい（バージョン1.1、ゲームキャストトシ）
アプリリンク：
The Bug Butcher (itunes 480円 iPhone/iPad対応)
