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【TGS2016 インディー】ぼくの かんがえた さいきょうの かじゅあるげーむ だ。『ネコとゼリー』から伝わるゲームへの愛

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皆さん、ゲームをプレイしていて「俺ならこうして、もっと面白くするのに……」とか考えたことはないだろうか。
インディーゲームというと、「独創的な発想」を評価されがちだが、このゲームからは「どこにでもあるシステムで、オレ流に、完璧に仕上げて楽しませてやるよ!」という「俺様の考えた最強のゲーム」という存在もたくさんある。
TGS2016に展示されていた『ネコとゼリー』からは、そんなインディー魂が伝わってきた。

食いしん坊の猫が、ゼリーの島にたどり着いた!
ゼリーは食べたい。だけど、食べ過ぎると島が消えて海に落ちてしまう……ネコとゼリーは、そんなジレンマと戦う物理パズルゲームだ。
ゼリーをタッチすると、ネコがそこにストローを突き刺し、ゼリーを吸い始める。
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ゼリーを一定量食べたところで「食べ終える」ボタンを押し、そのまま3秒間海に落ちなければステージクリアとなる。
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だが、食べ過ぎてゼリーの島がネコの重量に絶えられなくなると、ネコは海にぼちゃん。ネコは泳げないので、この時点でゲーム終了というわけだ。
ただ、ゼリーを削れば削るほど評価は高くなるし、ゼリーを吸う様子も気持ちいいので、無意味にギリギリを狙いたくなってしまう。
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ゼリーの動きは物理シミュレートされており、納得のいく動きで素直に楽しめた。動画を見ていただけると分かるが、ネコのかわいさもばっちり。最高。


ゼリーの物理挙動、ゼリーを吸う時の気持ちよさ、ネコのかわいさ。
短いプレイだったが、単なる棒倒し系ゲームの全体を気持ちよく作り上げ、細部に気を配っていることが良く伝わってきた。
システム自体は「どこかで見た」ゲームでも、きっちり作ればやっぱり楽しい。ネコとゼリーは、独創性ではなく手堅さで楽しめる。

『ネコとゼリー』がリリースされたら、カジュアルゲームと馬鹿にせず、ゲーマーの皆さんもぜひ触ってみて欲しい。
カジュアルゲー好きな皆さんは、もちろんネコまっしぐらでどうぞ。